旭山動物園 ― 日本で最も北にありながら最も活気のある動物園(その2)
今回は後半です。旭山動物園の名前を一躍有名にしたオランウータン、シロクマ、そしてアザラシの展示の様子をご紹介しましょう(^‐^)
園の一番奥の一角にあるのが「おらんうーたん館」です。建物の外には高い2本のポールが間隔をあけて立っていて、その上は太いロープでつながれています。普段は屋内にいるオランウータンが、エサを与える「もぐもぐタイム」になると、屋外へ出てこのロープを上手に伝って移動する姿が見られるのです。この様子を一目見ようと集まった大勢の観客の頭上を、悠々として渡っていくオランウータンの姿は圧巻です。渡り終えると「どうだおまえら、見たか!」と言わんばかりの表情で観客の方を見るオランウータンです。



一番人気の「ほっきょくぐま館」は、「ぺんぎん館」や「もうじゅう館」とは中央通路をはさんで反対側に位置します。ここではプールを泳ぐ巨大なシロクマをガラス越しに見ることができるだけでなく、<シールズアイ>という地面に突き出した小さな透明半球の内側から、地上を歩くシロクマの姿を間近に見ることもできるのです。この「氷の隙間から呼吸をしようとして顔を出したアザラシの気分」を味わえる<シールズアイ=seal’s eye>の側に、シロクマがやってくるかは運次第。残念ながら私は離れた場所にいる姿が見られただけでした。



「ほっきょくぐま館」と並んで人の列が絶えないのが「あざらし館」です。地上にあるプールでは気持ち良さそうに泳いでいますが、これはよその動物園にもあるありふれた光景。面白い仕掛けはそのプールの下の建物にあります。建物中央にある大きなアクリル筒の中を、アザラシが時折潜って上ったり下ったりするところが見られます。筒の周囲に出できた人垣はその瞬間を今か今かと待つ観客です。アザラシが筒の中を通ると、おおーっ!と歓声があがります。


旭山動物園はパンダやコアラなど、特別に珍しい動物がいるわけではなく、ましてや便利な場所にあるわけでもありません。でもたくさんの入場者があるのです。動物や施設に大金をかけなくても、園長以下職員のやる気と努力が常識にとらわれない展示アイデアや工夫を生み出し、動物園ビジネスモデルの成功パターンを作り上げたのだと思いました。
最後におすすめのお土産をご紹介します。元動物園職員の絵本作家あべ弘士さんのかわいいシロクマの絵が箱に描いてある「白くまシュー」。ミルクの風味のクリームが絶品です
(^о^)
