これからの住宅に求められる新しい性能水準、それは「健康性・保健性」
ハロウィーンが終わり、街中では早くも商店街の軒先にクリスマスのデコレーションがちらほらと現れだしました。気の早いところではこの3連休にクリスマス・ツリーの点灯セレモニーを行ったところもあるようですし、花屋さんにもクリスマスシーズンに定番のポインセチアが出てきました。一年が経つのは本当に早いです。

今年6月にわが国で初めて、国の住宅政策の憲法となる「住生活基本法」が交付され施行されましたが、これに伴い、9月には基本法に基づく施策の具体的な落とし込みである「住生活基本計画(全国計画)」が策定されました。
板硝子協会は住宅における開口部(窓)に関わる業界団体として、これらの検討に際しては関係官庁に対し多方面から意見を具申してきましたが、中でも基本計画の「住宅の品質又は性能の維持及び向上」の項目にある、「一定の省エネルギー対策を講じた(全部又は一部の窓に二重サッシ又は複層ガラスを使用している)住宅ストック比率の向上」の部分については特に強い働きかけを行い、最終的には比率の達成目標値が「平成27年度には40%」、という、原案よりも高い数字で策定される運びになりました。
窓の省エネ性能向上は住宅の断熱に大きな効果をもたらし、ひいてはCO2発生量削減にも大きく寄与するので、これは環境面から見て大変喜ばしいことだと思います。今後この目標値の実現に向けて、様々な個別の政策が立てられて実行されていくことを期待せずにはいられません。
ところでストック住宅(既築住宅を含む)の性能水準は「住生活基本計画」の中にいくつも謳いあげられていますが、耐震性、防火性、防犯性、耐久性、断熱性、遮音性、バリアフリー性、採光性、などの耳慣れた言葉に加え、「室内空気環境性」が取り上げられています。これは、「清浄な空気環境を保つため、内装材等からの化学物質(ホルムアルデヒド等)、石綿(アスベスト)等の汚染物質発生防止、換気等について適正な水準を確保する」、ということです。つまり、言い換えれば住宅の健康性・保健性について触れられているということであり、これまではあまり個別には取り上げられてこなかった住宅性能という意味で、実はとても画期的で新しい性能水準なのです。
住宅内で窓や壁の断熱が不十分であると結露が発生し、カビが生るばかりでなく、それを餌にするダニなどが発生するといわれています。皆さんはもうお気づきですね。窓の断熱は結露を抑え、国がこれからの住宅に求められるべきものとしている健康性・保健性をも向上させてくれるのです。エコガラスは通常の複層ガラスよりもさらに断熱性能に優れています。エコガラスを使用することは地球環境に優しいだけではなく、私達の住宅の健康性・保健性も向上させて、住む人たちの身体にも優しい環境を作り出してくれるのです。
