« IPCC第4次評価報告書の発表とENEX2007東京 |  BLOGトップページ  | 今年は初雪の前に春一番 - 気候の変化は日本の伝統文化も壊してしまう »

地球温暖化災害の恐ろしさ - ハリケーン「カトリーナ」の爪跡

 以前にエコブログでご報告した通り、昨年11月末から10日ほど、米国におけるガラス防災対策に関する調査に行ってきたのですが、現在、調査団の方達と報告書作成の最終の詰めを行っており、その「あとがき」の草稿を書きながら撮影してきた写真を見ています。

 2005年8月末にアメリカ南部で発生したハリケーン「カトリーナ」を巨大化させた原因は、地球温暖化がもたらした可能性が高いという認識が定着しつつありますが、私達が調査に行った1年3ヶ月後でも、その悲惨な爪跡はニューオリンズの街のいたるところに見られました。

 当時、通信社から配信された新聞写真を見た方は多いと思いますが、ビル一面のガラスが割れたHyatt Hotelは今もまだその復旧が終わらず、多くの窓ガラスは割れたままでした。

070212_1.jpg


 かつては観光客で賑わっていたであろうロビーも今は真っ暗で、人影すらありません。

070212_2.jpg


 Hyatt Hotel周囲はガラスの割れたままのビルがまだ何棟も残っており、さながら廃墟の様相をなしていました。

070212_3.jpg


 ニューオリンズの街の80%を襲った大洪水の跡は目を覆うばかりでした。決壊した堤防の場所まで行ってみましたが、堤防こそ復旧されているものの、そこから市内中心部へ戻る途中、車で30分以上走っても洪水で壊れた家並みが途切れることがないのです。

070212_4.jpg
070212_5.jpg


 ハリケーン「カトリーナ」による被害の概要は以下の通りです。

 ・死者     :約1,900人
 ・被災者    :250万世帯以上
 ・家を失ったもの:52万人以上
 ・被災商店   :7万件以上
 ・失業者    :40万人以上
 ・被害総額額  :400億ドル以上
 ・水没地域   :ニューオリンズ市街地の約80%
 ・森林破壊   :5,000km2以上

 地球温暖化の進行により、私達が過去経験したこともない自然現象が起こるというのはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第1作業部会の第4次評価報告書に明確に指摘されています。「カトリーナ」級の災害は、決して遠い国で起こった他人事ではないのではないか、と改めて思いました。


 

Copyright (C) 2006 板硝子協会 All Rights Reserved.

経済の基礎知識