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かつて北の商都として栄華を極めた街 小樽(1)

 札幌での仕事が終わった翌日は土曜日でしたので、プライベートで小樽の街を訪ねてみました。札幌から小樽までは電車で30分程度の距離です。小樽の駅舎は昭和初期に建てられたもので、窓にはたくさんの石油ランプが飾られているのが印象的です。

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 着いたのは金曜日の夕方、間もなく日が暮れたので、ガス灯の並ぶ小樽運河に行ってみました。小樽の街を紹介する写真には必ず登場する場所ですが、水面に揺らめく光は確かに絵になる美しい風景です。ただこの日の気温は8℃余りでとても寒く、早々にひきあげました。

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 小樽の街からバスで15分ほどのところにある天狗山からの夜景は、函館山、札幌の藻岩山と並ぶ「北海道三大夜景」と言われるとのことなので、寒さにもめげず行ってみました。眼下に広がる小樽の街から港までの夜景は確かにきれいでしたが、展望台の体感温度はなんと0℃で、3月上旬の気温でした。

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 土曜日も朝から寒く、時折薄日が射す程度の天気でしたが、折角来たのですから街にでてみました。朝の小樽運河はまだ人通りも少ないですが、軒を連ねる石造りの倉庫が並ぶ様が港町を思わせます。

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 小樽の街は明治後期から昭和初期にかけ、日本の金融・経済を支える都市のひとつとして世界にもその名を知られていました。その名残を残す多くの建物が今も数多く現存しており、国や市から歴史的建造物に指定されています。

 中でも国指定重要文化財に指定されている「旧日本郵船小樽支店」は、歴史的な資料として特に価値のある建物です。

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 明治39年(1906年)に建造されたこの建物は、近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建です。1階はカウンターに囲まれた営業室、電球は独特のバルブの形をしたエジソン灯です。

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 2階にある貴賓室は、当時の皇族や華族など、身分のある人しか入ることを許されなかったそうで、寄木造の床、シャンデリヤ、金唐革紙の壁など贅を尽くした内装です。

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 その隣室の会議室は200㎡もある大きなもので、完工間もない明治39年には、日露戦争後のポーツマス条約に基づく日露樺太国境画定会議が開かれた場所です。

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 この建物の中で一番驚いたのは窓開口部の造りです。木製の窓枠ですが、枠に幅をもたせて外側と内側に2枚のガラスを使い、複層ガラス構造になっています。寒冷地の気候に配慮した、当時としては最先端の「エコガラス」というわけですね。

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(つづく)


 

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