さようなら サンスベリア
テレビ番組のセットなどによく登場する、サンスベリアという観葉植物を購入したのは、ちょうど1年前のこと。水やりが下手な私は、とにかく乾燥に強い植物を探していました。そして、「枯らしてしまう人はそういないから、大丈夫」という友人の言葉に勇気づけられ、サンスベリアを選びました。

春、夏、秋とわが家のサンスベリアは順調に育ち、いくらか背も高くなりました。冬は、説明書のとおり水をやらずに育て、なんとか越冬にも成功・・・したかに見えました。
4月に入ったある朝のこと。直立していたサンスベリアの葉が、まるで台風にあったかのように倒れていました。原因は根腐れ。少しばかり暖かくなったからといって、つい水をやりすぎてしまったのです。
慌ててインターネットで調べたところ、根元から倒れてしまうほどになると、ほとんど回復は望めないとのこと。さらにショックなことに、サンスベリアにとって春は、ちょうど5月の今頃を指すことを知りました。
越冬の最終段階で、急にたっぷり水を“飲まされた”サンスベリア。
「ずいぶん我慢して、ノドが乾いたでしょう」という気持ちで与えた私。
なんとも、哀れというか滑稽というか、自分(ヒト)の基準だけで判断することの愚かさを思い知らされました。
未練がましく、1ヶ月ほど水を一切やらない状態で様子をみましたが、やはり回復の見込みはなく、先日別れを告げました。
当たり前のことですが、植物にも動物にも、本来適している生育・生息条件、環境があって、それは、人間が思うほど融通がきくものではないのですね。多少の変化には動じない、高い順応力が備わっているヒトとは違うのです。
図太く生きられる者には、繊細な者をいたわり、思いやる“責任”があるのだな、と今回痛感したのでした。ごめんなさい、サンスベリア。