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2008年09月26日

広島にて

9月18日から20日まで広島大学で開催された日本建築学会2008年度大会に参加してきました。学会の1年に一回のお祭りのようなもので学術講演会やシンポジウムが開催されます。板硝子協会からも共同研究や委託研究の形で5つの発表があり、その他にもビルのエネルギーシミュレーションの開発で10の連報の発表がありました。

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広島大学 東広島キャンパス
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ガラス長すぎ!


1つはガラスの色調の評価方法に関する研究で景観を守る条例などに対応するための研究です。また、ガラスに重量物が当たったときの衝撃を評価する試験手法の研究が2つ、そして単板ガラスとエコガラスの窓についての結露とカビ発生の比較実験の報告が2つありました。

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発表風景


19日は協会関係の発表がなかったので、呉市の大和ミュージアムを見学。ここはご存知、旧帝国海軍の海軍工廠があった場所で今でも造船の盛んなところです。
子供のころプラモデルで作った小さな模型が十分の一のビッグスケールで目の前にあるのは迫力満点でした。

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このスケール!
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次に某研究所の方とおち合って広島市内の建築を探索に行きました。市内の交通機関としていったんは自動車に追いやられた路面電車ですが、ヨーロッパでも軽量軌道輸送(LRT;Light Rail Transit)と呼ばれ排気ガスに無縁でCO2排出の少ないエコな乗り物として見直され、各地で復活しています。床も低く乗りやすいですし車両もかっこいいですね。

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広島電鉄5100形(Green mover max)と古い市電

まず、市電に乗って西区役所のそばにある広島市西消防署へ向かいました。この建物は山本理顕氏が設計され2000年に完成した、ご覧のように「ガラスルーバーの消防署」で有名です。開かれた消防署というコンセプトの通り、外廊下は自由に外部の人が入れます。ちょうどその場にいらした職員の方が親切に対応していただきました。やはり、ガラス張りの庁舎は人の気配が気になるとおっしゃっていました。全天候の訓練場を内部に持っており、その点は非常に便利だと言うことでした。なかなか風が吹き抜けるさわやかな印象でした。

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全景
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ガラスルーバーの外皮
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西消防署吹き抜け


次に夕暮れになる前に広島駅前に戻り、広島世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)を訪れました。この建物は、原爆が投下された広島で平和を誓い1953年に建てられたもので、日本の代表的な建築家、村野藤吾氏の設計によるものです。当時は丹下健三氏の平和記念資料館と並び称されたものです。共に重要文化財に指定されています。
インターナショナルな丹下氏の建築スタイルと全く趣をことにする作品はよく対照的に語られますが、実際に見て柔らかな肌のようなぬくもりを感じる建物でした。

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平和教会全景
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平和教会窓


広島にはいつも戦争を意識させるものがあり、平和の大切さに対して一層その思いを深くします。



2008年09月19日

家のこと(2)

エコ・エコとうるさいほど、世の中エコだらけですが、私の家のエコをまた書いてみようと思います。うるさいけれど、エコって何をしたらよいのか?という疑問をよく耳にします。実際、私の家は次世代省エネの基準に合わせて家を建てましたが、どのように効果があるのか、自分でもなかなかわかりません。

そこで、2~3年前から始めたのが、エコ家計簿です。
環境省のホームページにも載っています。
こういうのは最近はいろいろなサイトで使いやすいのが出ていますが、紹介されて会員になっているのが「エコゾウさんクラブ」です。これは某ハウスメーカーの女性社員の方たちが発案されて、そこではCO2削減のいろいろなノウハウも教えてくれます。

家計簿ですから、ここには毎月の電気・ガス・水道・灯油・ガソリン等の消費量と金額を月単位で入力すれば、記録として残ります。「エコゾウさん」で面白いのは、家族構成を会員登録時に入力しておけば同じ家族構成の会員の中では何位か順位がわかるようになっています。「こんなに消費が少ないところもあるのか、うーん」と感心したり、悔しがったり毎月の順位が楽しみです。

たとえば、我が家の8月のCO2家計簿は下の表のようになります。表計算ソフトのエクセル
があれば、自分だけでCO2家計簿はできるわけです。

2008年8月分使用量(A)二酸化炭素排出量(B)換算式
電 気500kWh169.5kgB=0.339×A
ガ ス50m3110.5kgB=2.21×A(都市ガス)
水 道25m39kgB=0.36×A
合 計289kg 


チームマイナス6%のホームページによると、日本人一人当たりが毎日排出する二酸化炭素は平均で6kgだそうです。とすると、夏場とは言え一人あたり289kg÷5人÷30日=2kgは小さい数字ではないでしょうか。
年間でどのくらいのエネルギーを使って、CO2を出しているかと言うと、2007年の1月から12月までの合計は下の表になります。

2007/1~12月電気ガス水道灯油合計
金額(円)182,286103,41785,88814,040385,631
CO2(kg)2,6601,6441144504,868

これですと、我が家は年平均一人あたり2.66kg/日となり、日本平均の6kgよりずいぶん小さい数字になります。これにはまだ自家用車のガソリンとか入っていませんが、省エネ生活の数字が実際明らかになってきます。

また、何をしたらCO2が削減できるかのメニューも上記ホームページに載っています。我が家では入浴時間もまちまちなので夏はシャワーで十分と風呂は沸かしません。エアコンは寝る時は切って扇風機を活用しています。また前回ご紹介したように、庭に撒く水も雨水でまかなっています。半面、5人家族なので生活時間帯は早朝型もいれば深夜型もいるので、照明やパソコンなども24時間稼動しているようなもので、まだまだエネルギーのムダは多いと思っています。

皆さんもCO2家計簿をつけたらいかかでしょうか。まずは自分のうちのライフスタイルを知ることからはじまります。

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2008年09月17日

往く夏

立秋、十五夜が過ぎ、来週は秋分。まだ汗ばむ陽気の日中には、粘り強く居座る残暑の存在に圧倒されそうになりますが、朝晩は先月までと比べるとずい分過ごしやすく、秋の訪れを実感できるようになってきました。

街中では、ブーツに履き替えた女性の姿がちらほら。こうした流行に敏感な女性たちの姿は、秋服の準備のタイミングを教えてくれます。つい先日、急に思い立って、仕事の疲れも忘れてせっせと秋服を出しました。

服の整理をしていると、それを着てどこへ行ったか、誰とどんな話をしたかなど、思い出が次々によみがえって楽しい気分になります。

この夏、派手なイベントはなかったけれど、安・近・短の旅行をし、懐かしい友人と会い、夏祭りに繰り出し、家族とゆっくり語らう時間も持ちました。しっかり満喫した気がする一方、何かが足りなかったような気も・・・。

そうだ、花火だ。今年は花火大会に一度も行かなかった。

夏の風物詩でもある花火。有名な花火大会は終わってしまいましたが、近所ではまだ時折、ドン、ドンと市販の打ち上げ花火を上げる音がします。

庭先でこぢんまりと楽しむくらいなら、まだ間に合いそうだと、翌日ホームセンターへ。安く調達した売れ残りの花火ですが、様々な色・形の火花を眺めているだけでも、不思議な高揚感と癒しを得られるものですね。

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最後はもちろん、子どもの頃誰もが一度は楽しんだ線香花火。一斉に火を付け、誰の花火が一番長くもつか、競ったものです。国産のものは、最後に振り絞るように美しい火花が咲きますが、その点、今回の売れ残りの線香花火は全くダメでした。

ジジジ・・・ジジ・・・ボトッ。む、無念。

少々残念な締めでしたが、往く夏を美しい花火で見送ることができ、なかなか良い思い出になりそうです。

片付けながら思ったこと。
「来る秋も、このまま笑顔で過ごすことができますように」
そして、
「来年は国産の線香花火を手に入れて、競争だ!」



2008年09月12日

真空展

真空の世界というと、宇宙空間で無重力の世界を思い浮かべますが、真空を作り出している人達が集う真空展2008に招かれました。有明の東京ビッグサイトで開催された日本真空工業会主催の「CO2低減は真空技術で」というパネルディスカッションにパネラーとして参加してきました。

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なぜエコガラスと真空か関係あるの?というと、エコガラスの心臓部である特殊金属膜が生まれるのは真空の中だからです。それを生み出すのが「スパッタリング法」と言う真空中でプラズマ状態を作り出し、特殊金属のイオンが飛び出させてガラスの表面にくっつける方法でそれは真空のおかげです、と言うようなお話をしました。

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エコガラスは正式にはLow-E複層ガラスといいますが、Low-Eとは低放射(Low-Emissivity)と言う意味で熱を吸収せず、遠赤外線などをよく反射する膜なのです。
ですから、冬の暖房の遠赤外線を反射して室内に閉じ込めておくことができるのです。また、逆に夏の暑い太陽光線はよく反射するので、冬も夏も機能する優れものと言うわけです。エコボールとエコっ手も展示して会場を盛り上げました。

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基調講演として、東京大学・サスティナビリティ学連携研究機構の住 明正教授の地球温暖化についてのお話がありました。住先生はノーベル平和賞を授賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル (Intergovernmental Panel on Climate Change))の第4回報告をまとめられたメンバーであり、地球の気温変動のシミュレーションの精度を高める研究の成果のお話をいただきました。

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お話の中で、シミュレーションの精度が上がり地球温暖化が人為的なものであることと断定することができたと語っておられました。逆に言うと、まだ温暖化が自然の成り行きであると疑っている人に対しての説得のご苦労も多くあるのだな、という印象もありました。地球全体として早く方向が一致して取り組みに進んで欲しいものです。


2008年09月11日

ザリガニ捕り

近くにさくら名所100選に選ばれた県立三ツ池公園があります。時々、四季折々の花などを見に行くことがありますが、お知らせに外来種魚の駆除(ザリガニ釣り)がありましたので、のぞいてみました。

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今年の三ツ池公園の桜


冷やかしのつもりでしたが、係りの人からリボンをつけてもらい、つりざおと網を受取ると、狩猟モードに火が付きました。子供のころにさんざんこの種の遊びをやった人はどうっていうこともないでしょうが、最近(と言っても、ちょっと前の子育て中に子供と一緒に)ザリガニ釣り(捕り?)の楽しさを知ってしまった私はまだビギナーです。

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じっと釣り糸を垂れる


また、リボンをつけたのはこの三ツ池公園は、いつもは釣りが全面禁止になっているからで、この日ばかりは大っぴらに柵を乗り越えて、駆除の係となれるわけです。

ご承知のように、ザリガニの餌は「さきいか」または「スルメ」です。水中でもあのいいにおいがするのでしょうか、すぐに竿の先に反応がありました。それからがザリガニとのファイトの始まりです。なかなか、駆け引き上手、最初は1時間くらいで帰ろうと思っていましたが、あっという間に制限時間3時間のファイトが終わってしまいました。

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釣果です


ザリガニ君たちの後のことは悲しいので聞かないでください。と言ってもこの写真の後、半分がバケツから脱走してしまいました。この日の目的である外来魚駆除は皆さんが頑張って大変な成果があったようです。写真はブルーギルという外来魚です。

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外来魚ブルーギル


自然界においては、人間の勝手の【つけ】はなかなか後で取り戻すのは大変!ということがわかりました。


2008年09月03日

印刷博物館

トッパン印刷さんから、環境コミュニケーションセミナーを開催するので企業や団体の環境に関連したコミュニケーションツールを集めています、との連絡がありました。
ガラスの森童話賞の絵本などお借りしたいとのことでした。

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こちらからのどのようにして知ったのですか、との問いかけに担当の方はエコガラスのホームページの童話賞などで知っていたので・・・。とありがたいことと思い快諾しました。

そして、環境コミュニケーションセミナーに併設されている展示を見てきました。トッパン印刷さんと言っても多くのグループ企業があり、それこそ絵本から商品パッケージまで幅広い企業活動の中で、環境に取り組む社会貢献活動の一部として広い意味で印刷に係っていることがわかりました。

最近話題のICタグなども展示され、在庫管理や商品の履歴など今後の活用が期待される技術です。環境への配慮にも活用できそうで、在庫量を削減できるなどの直接的効果からタグ自体の再利用など可能性は広がります。

また地下には印刷博物館があり、入場料300円で人類が象形文字から活版印刷の発明を経て文明・文化を継承するツールとして印刷の果たした役割が年代を追ってわかり易く解説されています。また、飛び出す絵本の製作過程を説明して、絵本の素晴らしさを見せてくれる展示会も開かれていました。
http://www.printing-museum.org/objective/index.html

印刷の限界などと言う言葉を思い浮かべていたのですが、インターネットの社会になってもメディアの一つとして係っていく印刷の世界にはますます可能性を感じてしまいました。



2008年09月02日

ゲリラ豪雨

シーツなど大きな洗濯物がたまる週末。朝からよく晴れ、1日に2回、3回と洗濯できそうな天気だと、やる気も出て気持ちが良いものです。

しかし、残念ながら最近は、出かける度に「雨は大丈夫かしら」と心配ばかり。カフェでのんびりティータイムを満喫したければ、洗濯物は取り込んでおいた方が吉、と天候を先読みする癖が付いてしまいました。

この夏、各地で被害が相次いでいる「ゲリラ豪雨」。短時間に降る局地的な大雨のことで、気象庁によると、先月末までに1時間あたりの最多雨量を更新した観測点は、全国で21に上ったそうです。

このような都市型豪雨は過去にもあったようですが、全国各地で頻繁に発生すると、つい「異常気象なのでは」と考えてしまいそうになります。自分でもせっかちな考えだと思っていたところ、ある気象予報士のサイトにヒントを見つけました。

「気象現象というのは、ある確率でどこでも起こり得るもの。このことを、明治の物理学者寺田寅彦は『災害は忘れた頃に来る』と喝破したのです」。なるほど、「自分の住む地域はきっと大丈夫」などと根拠のない自信を持つのも、逆に必要以上に恐れるのも良くないのですね。大切なのは、やはり備え。

昨日9月1日は、防災の日でした。あるべき備えについて学ぶのには、最適な日。百貨店などに設けられた防災コーナーでは、最新の防災グッズが展示・販売されていました。しかし私の場合、何を買い足すと良いのか、何を買い換える必要があるのか、よく分からない始末・・・。

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基本的な知識だけを持ち合わせていても、訓練やシミュレーションなしでは、実際に災害が発生した際には活用できないといいます。今の自分は、地震に対しても風水害に対しても、まさにそのような状態なのだな、と痛感しました。

ところで、この夏のゲリラ豪雨、気象庁によるとこの先1週間程度は全国的に注意が必要とのこと。「備えなし、憂いばかり」では、安心して出かけられる週末はまだ先になりそうです・・・。



 

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