広島にて
9月18日から20日まで広島大学で開催された日本建築学会2008年度大会に参加してきました。学会の1年に一回のお祭りのようなもので学術講演会やシンポジウムが開催されます。板硝子協会からも共同研究や委託研究の形で5つの発表があり、その他にもビルのエネルギーシミュレーションの開発で10の連報の発表がありました。

広島大学 東広島キャンパス

ガラス長すぎ!
1つはガラスの色調の評価方法に関する研究で景観を守る条例などに対応するための研究です。また、ガラスに重量物が当たったときの衝撃を評価する試験手法の研究が2つ、そして単板ガラスとエコガラスの窓についての結露とカビ発生の比較実験の報告が2つありました。

発表風景
19日は協会関係の発表がなかったので、呉市の大和ミュージアムを見学。ここはご存知、旧帝国海軍の海軍工廠があった場所で今でも造船の盛んなところです。
子供のころプラモデルで作った小さな模型が十分の一のビッグスケールで目の前にあるのは迫力満点でした。

このスケール!

次に某研究所の方とおち合って広島市内の建築を探索に行きました。市内の交通機関としていったんは自動車に追いやられた路面電車ですが、ヨーロッパでも軽量軌道輸送(LRT;Light Rail Transit)と呼ばれ排気ガスに無縁でCO2排出の少ないエコな乗り物として見直され、各地で復活しています。床も低く乗りやすいですし車両もかっこいいですね。

広島電鉄5100形(Green mover max)と古い市電
まず、市電に乗って西区役所のそばにある広島市西消防署へ向かいました。この建物は山本理顕氏が設計され2000年に完成した、ご覧のように「ガラスルーバーの消防署」で有名です。開かれた消防署というコンセプトの通り、外廊下は自由に外部の人が入れます。ちょうどその場にいらした職員の方が親切に対応していただきました。やはり、ガラス張りの庁舎は人の気配が気になるとおっしゃっていました。全天候の訓練場を内部に持っており、その点は非常に便利だと言うことでした。なかなか風が吹き抜けるさわやかな印象でした。

全景

ガラスルーバーの外皮

西消防署吹き抜け
次に夕暮れになる前に広島駅前に戻り、広島世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)を訪れました。この建物は、原爆が投下された広島で平和を誓い1953年に建てられたもので、日本の代表的な建築家、村野藤吾氏の設計によるものです。当時は丹下健三氏の平和記念資料館と並び称されたものです。共に重要文化財に指定されています。
インターナショナルな丹下氏の建築スタイルと全く趣をことにする作品はよく対照的に語られますが、実際に見て柔らかな肌のようなぬくもりを感じる建物でした。

平和教会全景

平和教会窓
広島にはいつも戦争を意識させるものがあり、平和の大切さに対して一層その思いを深くします。








