やらねば、損
10月に入っても食品や日用品の値上げが続いている。生活に必要な出費を確保するためにも、余分なものは削りたいところだが、最近、少しばかり達成感を味わえる出来事があった。
わが家の電気使用量が5ヶ月連続で減ったのだ。昨年の同時期に比べ、平均2割ほどのダウン。9月分にいたっては、なんと4割近くも減っていた。
これはぜひ、アピールしなくては。新聞と一緒にさりげなく明細書を置いておいたところ、「へぇ、ずいぶん減ったね。やっぱり効果あるのかな」と、驚きまじりの夫の声。
効果・・・そう。春以降、「電源をこまめに切る」「照明の明るさを調整する」など、省エネのための身近な取り組みを自分たちなりに強化してきたのだ。それまで、「知っている」だけで行動が伴っていなかった分、効果が表れるのに時間はかかってしまったが、最近は顕著だ。
一つひとつの心がけは些細なもので、それぞれがどれだけの削減効果を持つのかは、よく分からない。9月の4割ダウンは、比較的気温の低い日が多かったことも大きな要因だろう。しかし、「まず、できることから」と思って実践し始めると、面倒なことにも自然と取り組むようになるものだ。わが家の場合、さぼりがちだったエアコンの掃除をしたり、風呂の保温機能の使用を避けて一度に入ったりしたことが、それにあたる。
先日の日本経済新聞「日経PLUS1」に面白い記事が出ていた。家庭にある電器のスイッチをどの程度こまめに切っているかの調査結果だ。エアコンやテレビは、「使用後すぐに切る」人が7割以上と圧倒的に多いが、パソコンや高機能便座は忘れられがち。しかし、すぐに使える、常に温かい、という便利な状態から一歩引いてみても、実は案外困らないかもしれない。
家庭での省エネの取り組みは、宝探しゲームのようなものだと思う。毎日せっせと主電源を切りに足を運んでいると、ある日電気代が安くなっていることに気付く。近距離を頑張って歩いていると、ふとガソリンの減りが遅いことに気付く。そういう楽しみを覚える感覚だ。
宝探しとの違いは、どこに宝(結果)があるか、本当は分かっていることだ。やらねば、損。秋冬シーズンも、引き続き楽しみながら、電気代の削減に取り組んでみようと思う。

