わが家で創エネ
先日、新日本石油の実証実験プロジェクト「創エネハウス」を見学してきました。場所は東横線の大倉山駅から綱島街道沿いの徒歩圏内です。ご案内をいただいたのは、建築家集団のシーラカンスの創立メンバーで、現在“小泉アトリエ”を主宰されている小泉雅生氏。小泉氏は首都大学東京の准教授でもあり住宅設計とエネルギーの関係に注目した作品を多く発表しています。ご自宅の「アシタノイエ」は私も見学させて頂きましたが、日本建築学会の2007年作品選奨に選ばれています。
この創エネハウスでまず外観で目につくのは、屋根に太陽電池が載っていること。と、よーく見るとそれだけではないのです。太陽の恩恵はいろいろな形で受け止めることができます。一つは太陽光を電気に変換する太陽光発電。二つ目は太陽光で空気を暖めて室内に送る太陽熱空調。三つ目は太陽光でお湯を沸かす太陽熱温水利用です。三つのシステムを載せているにもかかわらず、さすがすっきりしたデザインです。
窓はというと、変な形の庇がついています。多分日射の遮蔽を考えているのでしょう。窓枠は優しい木のサッシです。もちろん超高断熱のガラス(真空ガラスのペアガラス)がついていました。4つ☆のエコガラスが入っていました。どんなに創エネ装置が素晴らしくても、断熱・気密の良い窓や壁・屋根を持っていなくてはエネルギーの自立は成り立ちません。
玄関から中に入ると、中央の階段を取り巻くようにFRPグレーチングの耐力壁が光と風を吹き抜けています。FRPの耐力壁はあまりなじみが無いアイテムですが、実は何を隠そう私が開発したものです。東京都の耐震アイデア商品の工法選定も受けています。
家の中はいろいろ面白い仕掛けが満載されていて、階段教室のようなリビング?や1階2階と呼べない、らせん状にフロアがあがっていき、それぞれのスペースが出現する仕掛けになっています。屋上テラスには風を導く窓があり、創ったエネルギーを最低限で消費する仕組みになっています。
もちろん、ENEOSさんですから、すぐ未来のエネルギー供給を考えた燃料電池や石油で発電・給湯するシステムなども組み合わせて、実際に人が生活してエネルギーゼロから創り出すを目指して実験を行なっていくそうです。
近未来といっても、もうすぐかもしれませんね。
