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らしくない夏


毎年、夏に欠かさずしていること。水のレジャー、帰省先での花火大会、甲子園のテレビ観戦、そうめん・冷麦の大量購入。ところが、今年はまだこのうち1つしかしていません。天候に左右されない、甲子園のテレビ観戦です。

水のレジャーと花火は、梅雨明け後に続いた長雨のため計画が頓挫したきり。食事は、食欲が落ちるほど暑い日が続かなかったため普段どおり。自分ながらの“夏の風物詩”がことごとく崩れてしまっています。

真夏には、連日35℃を超える盆地にある夫の実家に帰省した際も、東京と変わらない普通の暑さに拍子抜け。そして、気が付けば、あっという間に朝晩はすっかり涼しくなりました。暑がりの夫でさえ、「こんな夏では、一抹の寂しさを覚えるね」と(笑)。

“らしくない”今年の夏。わが家だけでなく、気象庁が梅雨明けの発表を見送った東北地方の人たちも、悪天候でなかなかプールで遊べなかった子どもたちも、今ひとつ盛り上がりに欠ける夏だったかもしれません。

そんな“盛り下がり”気分のある日、家族の好物をつくって気分転換を図ろうとスーパーへ。しかし、そこで待ち構えていたのは、驚くほど値上がりした野菜たちでした。産地が長雨と日照不足、それに低温に見舞われたため野菜の発育が遅れ、価格が上がっているのだとか。

「今夜はごちそうよ!」などと宣言してしまったため、一応買うものは買って帰宅。家族はたいそう喜んでくれましたが、おかしなことに、私だけ“空盛り上がり”な宴になったのでした。

これから訪れる秋は、一番好きな季節。いつもならば、一日も早い秋の訪れを願うのですが、なぜでしょうか。今年は、もう少し残暑が長引いてもいいかな、と思うのです。きっと、夏はあくまでも夏らしく、変化がしっかり感じ取れる四季でなければ、何となく居心地が悪いのでしょう。

「あぁ、日本人なんだな」と実感するとともに、抗うことのできない自然の力を、少し不気味に感じているこの頃です。

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