<< BLOGトップページ

カテゴリー:地球のこと

らしくない夏


毎年、夏に欠かさずしていること。水のレジャー、帰省先での花火大会、甲子園のテレビ観戦、そうめん・冷麦の大量購入。ところが、今年はまだこのうち1つしかしていません。天候に左右されない、甲子園のテレビ観戦です。

水のレジャーと花火は、梅雨明け後に続いた長雨のため計画が頓挫したきり。食事は、食欲が落ちるほど暑い日が続かなかったため普段どおり。自分ながらの“夏の風物詩”がことごとく崩れてしまっています。

真夏には、連日35℃を超える盆地にある夫の実家に帰省した際も、東京と変わらない普通の暑さに拍子抜け。そして、気が付けば、あっという間に朝晩はすっかり涼しくなりました。暑がりの夫でさえ、「こんな夏では、一抹の寂しさを覚えるね」と(笑)。

“らしくない”今年の夏。わが家だけでなく、気象庁が梅雨明けの発表を見送った東北地方の人たちも、悪天候でなかなかプールで遊べなかった子どもたちも、今ひとつ盛り上がりに欠ける夏だったかもしれません。

そんな“盛り下がり”気分のある日、家族の好物をつくって気分転換を図ろうとスーパーへ。しかし、そこで待ち構えていたのは、驚くほど値上がりした野菜たちでした。産地が長雨と日照不足、それに低温に見舞われたため野菜の発育が遅れ、価格が上がっているのだとか。

「今夜はごちそうよ!」などと宣言してしまったため、一応買うものは買って帰宅。家族はたいそう喜んでくれましたが、おかしなことに、私だけ“空盛り上がり”な宴になったのでした。

これから訪れる秋は、一番好きな季節。いつもならば、一日も早い秋の訪れを願うのですが、なぜでしょうか。今年は、もう少し残暑が長引いてもいいかな、と思うのです。きっと、夏はあくまでも夏らしく、変化がしっかり感じ取れる四季でなければ、何となく居心地が悪いのでしょう。

「あぁ、日本人なんだな」と実感するとともに、抗うことのできない自然の力を、少し不気味に感じているこの頃です。

090831.jpg



桜はまだかいな

毎年恒例になっている、友人たちとのテニス&花見の会が先週末催されました。予想されたとおり、寒~いお花見になってしまった。3月に入って暖かい日が続いていたので、3月末には開花するとの予報を信じて日程を設定しましたが、中旬からの寒波でつぼみは開いてくれませんでした。

090330_1.JPG


天気と言えば、この多摩川河川敷にあるテニスコートは友人の一人が前月に予約を入れて連絡を入れてくれるのですが、昨年の秋からは土曜の開催日がほとんど雨で全滅という有様。このテニス同好会、実はほとんどラケットを握っていないのです。特に金曜日の夜に雨が降ることが多く、土曜日の朝から晴れても土のテニスコートは使えないのがここの原則で、とうとう昨年9月には台風で河川敷全体が水没する被害もあり、まさにお天気に翻弄されっぱなしでありました。

090330_2.JPG


それでも、花は花、宴会は宴会で強行。フランスパンに生ハムのオープンサンドとワインなどしゃれこんで、昼からはちょっと薄日の差す日和になり風もやみました。同年代の気楽さからワイワイがやがや、孫の話から、来週娘さんが結婚式の人あり、まだまだ受験ありと話題が広がる中、無事終了しました。

090330_3.JPG


皆さんお疲れさまでした。今年も雨にたたられないよう(ちょっと休みがある方が体力的にはちょうどいい?けれど)また一年間やっていきましょう。




春を探しに

明日は春分の日。子どもの頃、授業で「昼と夜の長さがほぼ同じになる日」と教わりましたが、多忙な日々を過ごしていると、せっかくの祝日も“何の日”なのか知らずに迎えてしまうことが多くあります。

春分の日も、つい数日前に「そういえば、20日は何の祝日だっけ」と思いチェックしただけ。単に休みが増える、連休になる、と喜ぶだけで趣旨を顧みないのでは、何だかもったいないことをしている気もします。

そこで、ふとした疑問が頭をよぎりました。なぜ、「昼夜の長さが同じになる日」が国民の祝日なのか。興味がわいて調べてみると、祝日法に趣旨を見つけました。「自然をたたえ、生物をいつくしむ」。なるほど、天文学上の事象をたたえる日というわけではないようです(笑)。

ヨーロッパでは、春分をもって春の始まりとし、日本のように休日になる国もあるそうです。立春の頃は、まだ春の訪れを実感するには早すぎることが多いですから、この時期からが春、という方が時代に合っているかもしれませんね。

これまで、趣旨に沿って祝日を過ごしたことはほとんどありませんが、明日はのんびり春を探しに出かけてみてもいいかな、と思います。

自然や生物の営みで“春を感じるとき”といえば、
・ウグイスが鳴くとき
・桜が咲き始めるとき
・タンポポや菜の花を目にするとき
・風の香りを感じるとき
などが思い浮かびます。これらのうち、1日でいくつ出会えるかわかりませんが、五感をフルに働かせながら、全身で季節を感じ取ってみたいと思います。

そう、「疲れたからゴロゴロしたい」とグータラ過ごす週末をたまには“お休み”しようかと思うのです。自然の美しさ、生物の力強さを心と体で感じ取ることを、すっかり忘れてしまう前に。

ecoblog090319.jpg



小雪、大雪

つい10日ほど前、11月も下旬に入った頃、すっかりクリスマスシーズンの飾り付けに変わったデパートのショー・ウィンドウがふと目にとまりました。おそらくもっと前から変わっていたのでしょうが、最近は足早に通り過ぎるだけで気にしていませんでした。

「そうか、もう良い頃なんだ」と、その週末、早速わが家でもクリスマス・リースを玄関のドアに飾りました。姉が器用に手づくりした、お気に入りのリース。毎年楽しみなのですが、何となく先頭をきって飾れないのは、まだ暖かく、冬の到来を実感できていないせいかもしれません。

確かこの日は、二十四節気で「陽射しが弱まり、冷え込みが厳しくなる頃」とされる「小雪」でした。そして、今週末の7日は、もう「大雪(朝夕に池や川に氷が張るようになり、雪が降る頃)」です。二十四節気は、確かに現代の気象と時期にズレがありますが、同様に季節の移り変わるスピードも異なる気がします。

わずか2週間でどんどん深まっていった昔の冬は、きっと厳しくも美しく、趣もあったのでしょうね。体がなまってしまった現代人には相当こたえるでしょうが、移り変わる様を体験してみたい気もします。

さて、晩秋から初冬にかけてのこの時期、穏やかで暖かな日和のことを「小春日和」といいますが、これは日本だけの現象ではないそうです。アメリカやカナダでは「インディアン・サマー」と呼ばれているのだとか。

なぜ「インディアン」なのでしょう?インディアンの伝説では、神様が冬眠前にタバコを吸い、その煙から暖かな一日が生まれるそうで、インディアンたちは、その日に厳しい冬に備えて支度をするのだそうです。

日に日に厳しさを増す寒さの中でこそ、昔の人は特別な安心感やありがたみを得て、「小春日和」や「インディアン・サマー」と呼んだのでしょうね。私は今、逆に「クリスマスを迎えるに相応しい気候にならないかな」と願っているのですから、何だか滑稽です。

インディアン・サマーのように、神様の計らいでもない限り、東京でホワイト・クリスマスは望めないかもしれません。でも・・・もしもその恵みに預かれたなら、今や特別に与えられる感のあるその日を、何と呼べば良いのでしょう・・・?

081203.jpg

ゲリラ豪雨

シーツなど大きな洗濯物がたまる週末。朝からよく晴れ、1日に2回、3回と洗濯できそうな天気だと、やる気も出て気持ちが良いものです。

しかし、残念ながら最近は、出かける度に「雨は大丈夫かしら」と心配ばかり。カフェでのんびりティータイムを満喫したければ、洗濯物は取り込んでおいた方が吉、と天候を先読みする癖が付いてしまいました。

この夏、各地で被害が相次いでいる「ゲリラ豪雨」。短時間に降る局地的な大雨のことで、気象庁によると、先月末までに1時間あたりの最多雨量を更新した観測点は、全国で21に上ったそうです。

このような都市型豪雨は過去にもあったようですが、全国各地で頻繁に発生すると、つい「異常気象なのでは」と考えてしまいそうになります。自分でもせっかちな考えだと思っていたところ、ある気象予報士のサイトにヒントを見つけました。

「気象現象というのは、ある確率でどこでも起こり得るもの。このことを、明治の物理学者寺田寅彦は『災害は忘れた頃に来る』と喝破したのです」。なるほど、「自分の住む地域はきっと大丈夫」などと根拠のない自信を持つのも、逆に必要以上に恐れるのも良くないのですね。大切なのは、やはり備え。

昨日9月1日は、防災の日でした。あるべき備えについて学ぶのには、最適な日。百貨店などに設けられた防災コーナーでは、最新の防災グッズが展示・販売されていました。しかし私の場合、何を買い足すと良いのか、何を買い換える必要があるのか、よく分からない始末・・・。

080902.jpg

基本的な知識だけを持ち合わせていても、訓練やシミュレーションなしでは、実際に災害が発生した際には活用できないといいます。今の自分は、地震に対しても風水害に対しても、まさにそのような状態なのだな、と痛感しました。

ところで、この夏のゲリラ豪雨、気象庁によるとこの先1週間程度は全国的に注意が必要とのこと。「備えなし、憂いばかり」では、安心して出かけられる週末はまだ先になりそうです・・・。



おお、暑い!

全国的に梅雨が明け、ニュース番組の気象情報のコーナーでは、連日各地の猛暑の様子が伝えられています。毎日、怖いもの見たさにも似た気持ちでおそるおそる最高気温を聞いては、へこたれそうな気分を味わっています。

去る22日は、二十四節気の一つ「大暑」でした。暑さが最も厳しい時期という意味ですが、まさに猛暑日でした。この日全国で最高気温が最も高かったのは、兵庫県豊岡市。なんと37.4℃まで上がったそうです。

人間の体温でいえば、微熱がある状態。まだまだ体力に自信があるつもりでも、「こまめな水分補給で、熱中症の予防を!」という気象予報士の呼びかけには、素直に従った方がよさそうです。

冬場は、「雪が少ない」「水たまりに氷が張らなくなった」と、温暖化の進行をしみじみ実感することが多いですが、夏は、体全体で暑さをダイレクトに受ける分、“しみじみ”どころか恐ろしささえ感じてしまいます。本当に、昔の暑さとは比較になりませんよね。

私が記憶している子ども時代の夏休みは-。
朝はラジオ体操に行き、涼しい午前中のうちに宿題を済ませ、
午後は友だちとプール、そして扇風機で涼みながらの昼寝。
日焼けした私の顔に、母が冷たい化粧水をたっぷり含ませたコットンをのせてくれると、ひんやりと気持ちよくて、すぐに眠ってしまったものです。

ところが今では、午前中から30℃を超えてしまうありさまですから、扇風機だけで昼寝なんて、きっと厳しいでしょう。

それでも、子どもの頃よく見た“涼しさの演出”は、取り入れてみてもよいかと思います。窓辺に風鈴を飾れば、換気のとき涼やかな音色が楽しめるでしょうし、「緑のカーテン」と呼ばれるツル性の植物を育てるのも風流です。例えば、ヘチマでつくる昔ながらのタワシは、洗剤なしでも汚れがよく落ちるため、エコに二重に役立つのだとか。

同じ22日、気象庁が発表した「異常天候早期警戒情報」によると、27日から来月5日までの間は、平年と比べて気温がかなり高くなる予想とのこと。へこたれずに夏を楽しめるよう、わが家の“涼しさの演出方法”を練ってみようと思います。

080724.jpg




雨を愛でる

今年も本格的な梅雨シーズンがやってきた。家の中がじめじめしたり、外出の予定が立たなかったり、多くの人に嫌われる季節だが、私は昔から何となくこの季節が好きだ。

「梅雨」の語源は中国にあるそうだが、江戸時代に「ばいう」として日本に伝わった呼び方が「つゆ」に変わったのには、いくつか説があるらしい。「露」からの連想だとする説や、梅の実が熟して潰れる頃という意味の「潰ゆ」に由来するという説など。いずれの説からも、昔の日本人らしい感性がしのばれる。

ecoblog080611.jpg


その時代の人々は、この特殊な時期をどのように過ごしていたのだろうか。私の好きな過ごし方は、雨の不思議な力を借りて物思いにふけったり、敢えて少しばかり気を滅入らせることだ。

雨の力・・・。晴れ晴れとした空のもとでは、とうていセンチメンタルに物思いにふける気分にはなれないが、雨には、過去のほろ苦い記憶を呼び起こしたり、普段は心のどこかにしまい込んでいることを思い出させたりする力があるように思う。きっと、その力が「雨は気が滅入る」と感じさせるのだろう。しかし、ときには素直に身をゆだねたい気持ちになるのだ。

とはいえ、1か月以上も続く梅雨シーズン、物思いにふけってばかりいるわけにもいかない。センチメンタルどころか、メランコリックな季節になってしまう・・・それはぜひ避けたい。

ある民間の調査会社の調べによると、現代の梅雨シーズンは、インターネットをしたりテレビを見たりして過ごす人が大半なのだとか。私の好きな過ごし方は、他の人の目には、少し暗く映るかもしれない(笑)。しかし、もちろん、好きなだけ考え込んだ後は気分がすっきりして、何か楽しいことをしようという明るさも積極性もいっそう出てくるのだ。

私は、この雨の季節に感謝する。長雨の力でもなければ、毎日を忙しく突っ走り、ときには振り返るべきこともしまい込んで、そのまま走り続けてしまうだろう。明るく元気に、ポジティブに生きていくためには、たまには一人静かに考えることが必要。そのチャンスを与えてくれるこの季節を、愛でずにはいられない。


沖縄 Photo Report (3) 那覇の繁華街と市民の台所

 那覇の中心部には国際通りがあります。昔はこの一帯には水田しかなかったそうですが、県庁前から始まる1km余のこの通りは、左右に観光客相手の土産物屋や飲食店が軒をつらねる、那覇一番の繁華街です。


 街路樹も南の島を感じさせるホウオウボクが使われ、真っ赤な花をつけています。



 派手な看板は大阪の道頓堀を思いださせます。


 土産物の代表は、沖縄の建物には必ずある守り神のシーサー像ですが、名陶工の作品になると100万円を超えるものもあるそうです。


 国際通りの中ほどにある市場本通りを入ると、那覇市民の胃袋を満たす様々な食材を扱う公設市場があります。



 沖縄では熱帯魚のような鮮やかな色の魚を食べる、という話を聞いたことがあったので、公設市場をのぞいてみました。するとやっぱり、本土では見たことのない魚介類がたくさん並んでいます。

 大きなイセエビやセミエビ、夜光貝もあります。


 ぐるくん、という魚はから揚げ用?


 カニも生きがよさそうです。


 どうですか、この色鮮やかな魚達。市場の2階には、買った魚を調理して食べさせる食堂があるそうです。


 ハリセンボンは獲れたばかりのものでしょうか、まだ生きているようです。


 ブタの頭! 沖縄料理の食材といえば豚肉が有名ですが、島の人は「鳴き声意外はみんな食べる」、といわれているそうです。


 カーサムーチー、というちまきのようなお菓子を売っています。これは「月桃」というショウガ科の植物の葉でもち米をくるんで蒸したものです。試食をするとほんのりと独特の香りがしました。


 月桃は沖縄の家の庭や公園でもよく見かける、きれいな花を咲かせる植物です。


 中国や東南アジア、日本の影響を受け、独自に発展した琉球王国の文化の名残は、現在も県民の日常生活の中に息づいています。



沖縄 Photo Report (2) 北部の景勝地と巨大水族館

 沖縄本島には那覇から名護まで高速道路がありますが、東シナ海に面した海岸線を通っているのが国道58号線です。宜野湾、嘉手納、と米軍基地を横に見ながら北上していくと、恩名村にある風光明媚な琉球王朝ゆかりの地、「万座毛」にたどりつきます。

 1726年にここを訪れた琉球王の尚敬が「万人を座するに足る」と言ったのが「万座毛」の由来だそうです。広い駐車場がある出入り口には土産物屋が並び、沢山の観光客集まっています。


 海岸につながる道には「アダン」という名の、パイナップルのような実をつけた木が何本も生えています。


 これが「万座毛」です。象の鼻のような形をした「象岩」、言葉の通り、万人が座ることができそうなほどに平らに広がった岩が、とても印象的な風景です。


 「万座毛」の反対側には有名なリゾート、万座ビーチホテルが見えます。


 「万座毛」からさらに国道58号線を北上していくと、名護湾を過ぎて本部町に入ります。ここにあるのが沖縄海洋博覧会の跡地にできた海洋公園です。この公園の目玉施設は、なんといっても世界最大級の「沖縄美ら海水族館」です。


 建物は4層になっていますが、その中に大きな水槽が2つあります。3階にあるのが「サンゴの海」をテーマにしたもので、中には色とりどりのきれいな魚や、おもしろい顔をした魚が泳いでいます。



 沖縄名は「ブーナー」のサザナミフグ


 沖縄名は「ヒロサー」のメガネモチノウオ、これはその頭の形から、ナポレオンフィッシュという名前でも呼ばれています。


 岩の下にはアオウミガメがいます。この沖縄名は「ミジガーミー」


 2階にある巨大な水槽が「黒潮の海」です。3匹のジンベイザメをはじめ、マンタ(オニイトマキエイ)やキハダ、カツオなどが泳いでいいます。この水槽に使われている正面のアクリルパネルは、幅22.5m、高さ8.2m、厚さは60cmもあります。前に立っている人の大きさと比べると、その巨大さがよくわかります。


 マンタが水槽の底を這うように泳いでいきます。


 ジンベイザメは側で見るとかわいい目をしています。


 これが60cmのアクリルパネルのカット模型です。何層にもわたって、厚いアクリル板が積層されているのがよくわかります。


 30分から1時間に1回、この巨大水槽を上から見ることができる15分の水上観察コースがあるのですが、運よく空きがあり参加することができました。水族館の楽屋裏を見るのは初めてです。巨大な水槽の上には、餌をやるためや観察用のデッキが設けられていました。


 まさかジンベイザメが泳ぐのを、上から見られるとは思ってもいませんでした。


 北部の最後は本部町に隣接する今帰仁村にある、世界遺産「今帰仁城跡(なきじんじょう)」です。ここは別名北山城とも呼ばれ、13世紀頃には築かれはじめたとのことです。15世紀初頭に琉球を統一した、尚巴志(しょうはし)によって滅ぼされるまでは、北山の王の居城でした。


 石組みの「平郎門」をくぐると、細い石の階段が城址へと続いています。


 上まで登って見渡すと、立派な石垣の向こうに海がよく見えます。


 本丸の跡には火の神を奉る建物があり、今も祭祀が行なわれて参拝者が訪れるとのことです。


(続く)



沖縄 Photo Report (1) 那覇市内の世界遺産

 沖縄県板硝子事業協同組合は、日本の一番南にあるガラス販売店さんの組合です。その年次総会で、エコガラスや防犯ガラスなどの、いわゆる「機能ガラス」についての講習会を依頼されて、初めて沖縄県に行ってきました。講習会は土曜の午後でしたので、午前中とその翌日、沖縄はどんなところなのか…と駆け足でみてきました。
写真をたくさん撮りましたので、私の見た沖縄をPhoto Reportにしてみます。

 那覇市内にはその起源を14世紀に遡る、琉球王国時代の遺跡が数多くあります。沖縄戦で大きな被害を受けた首里城一帯にも、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、世界遺産に指定されたもののいくつかが集まっています。「グスク」とは城を意味する言葉だそうです。

 首里城公園の入り口のすぐ側、住宅街に囲まれ静かにたたずんでいるのが、世界遺産「玉稜(たまうどぅん)」です。

080406_01.jpg


 入り口を入ると、ガジュマルに覆われた道が奥へと続いています。

080406_02.jpg


 玉稜は1501年、琉球王朝 第二尚氏の尚真王が築き、以後第二尚氏王統の陵墓となった場所です。琉球石灰岩で組まれた門をくぐると、大きな墓室が姿を現します。

080406_03.jpg


 墓室は大きく3つの部分に分かれ、真ん中は洗骨前の遺骸の安置に、東側は王と王妃、西側は王子や王女などの家族が葬られています。中には石棺があるそうですが、公開はされていません。

080406_04.jpg
080406_05.jpg

 
 玉稜から歩いてすぐの場所に、首里城公園の入り口である「守礼門」があります。現在立っているのは戦災で焼失したのを1958年に再建したものであり、世界遺産指定にはなっていませんが、創建されたのは16世紀半ばです。門に書かれた「守礼之国」とは、読んで字のごとく、礼節を重んずる国という意味です。

080406_06.jpg


 門をくぐると左に見えてくるのが、1519年創建の世界遺産「園比屋武御嶽石門」(そのひゃんうたきいしもん)です。国王が出御の際に、道中の安泰をこの石門の前で祈願したそうです。門の後ろには森が広がっているだけで、何もありません。森羅万象に祈ったということでしょう。

080406_07.jpg


 石段を登っていくと首里城内に入りますが、その第一の正門が「歓会門」です。

080406_08.jpg


 石段を登りきったところからは、立派な石垣をへだてて那覇市内がよく見渡せ、首里城が高台に位置していることがよくわかります。

080406_09.jpg


 「正殿」は首里城の中心、木造3階建てです。約500年にわたって琉球国王の居城となった、政治・外交・文化の中心です。創建は14世紀頃ですが、現在の建物は戦災で焼失したものを1992年に再建したものです。

080406_10.jpg


 「正殿」の床下には、創建時からの石の基礎が保存されており、その一部がガラス越しの床から見ることができます。この石の基礎が、世界遺産に指定されている「首里城跡」になります。

080406_11.jpg


 首里城を囲むように広がる森をぬけると住宅街になっていますが、古くからの細い道がそのまま残っています。その代表が、琉球石灰岩で敷き詰められた「金城町石畳道」です。

080406_10-1.jpg


 尚真王の時代に、首里城から南に向かう道として整備されたもので、道沿いには守り神シーサーを飾った家並みが続いています。その中には、NHKの朝の連続ドラマ「ちゅらさん」で、主人公の古波蔵一家が住む家の外観として使われた建物がありました。

080406_10-2.jpg


 首里城公園の丘を下ったところにあるのが、世界遺産「識名園」です。

080406_10-3.jpg


 1799年に造営された日本風・中国風を取り入れた、琉球独自の回遊式庭園で、御殿は王家の保養や接待に使われた場所でもあります。

080406_12.jpg


 大きな池には中国風の石橋が渡され、六角形のあずまやがあります。

080406_13.jpg


 南の島の回遊式庭園を彷彿とさせるように、大きな花をつけた蘇鉄の木がありました。

080406_14.jpg

(続く)


さようなら サンスベリア

テレビ番組のセットなどによく登場する、サンスベリアという観葉植物を購入したのは、ちょうど1年前のこと。水やりが下手な私は、とにかく乾燥に強い植物を探していました。そして、「枯らしてしまう人はそういないから、大丈夫」という友人の言葉に勇気づけられ、サンスベリアを選びました。

080516.jpg

春、夏、秋とわが家のサンスベリアは順調に育ち、いくらか背も高くなりました。冬は、説明書のとおり水をやらずに育て、なんとか越冬にも成功・・・したかに見えました。

4月に入ったある朝のこと。直立していたサンスベリアの葉が、まるで台風にあったかのように倒れていました。原因は根腐れ。少しばかり暖かくなったからといって、つい水をやりすぎてしまったのです。

慌ててインターネットで調べたところ、根元から倒れてしまうほどになると、ほとんど回復は望めないとのこと。さらにショックなことに、サンスベリアにとって春は、ちょうど5月の今頃を指すことを知りました。

越冬の最終段階で、急にたっぷり水を“飲まされた”サンスベリア。
「ずいぶん我慢して、ノドが乾いたでしょう」という気持ちで与えた私。
なんとも、哀れというか滑稽というか、自分(ヒト)の基準だけで判断することの愚かさを思い知らされました。

未練がましく、1ヶ月ほど水を一切やらない状態で様子をみましたが、やはり回復の見込みはなく、先日別れを告げました。

当たり前のことですが、植物にも動物にも、本来適している生育・生息条件、環境があって、それは、人間が思うほど融通がきくものではないのですね。多少の変化には動じない、高い順応力が備わっているヒトとは違うのです。

図太く生きられる者には、繊細な者をいたわり、思いやる“責任”があるのだな、と今回痛感したのでした。ごめんなさい、サンスベリア。


虫たちの春

3月5日、今年1度目のソメイヨシノの開花予想(北陸~九州)が気象庁から発表されました。今年は、東日本・西日本ともに2月の気温が平年より低かったため、桜の開花は平年並みか遅い見込みとのことです。関東地方では、早いところで3月27日に開花が予想されています。今から楽しみですね。

気象庁の発表以外にも、桜の開花予想、開花状況については実にさまざまな情報があります。桜の名所や観光地ごとの予想から、花見をし損ねた人向けの情報まで。わたしたち日本人にとって、桜がいかに特別で、いかに愛されているかがわかりますね。

その国・地域の人々に昔から大切にされてきたものほど、呼び名や表現が豊富にあるといいますが、「開花」「○分咲き」「満開」「満開過ぎ」などの表現があるように、芽吹きから“ちらほら”と散るまで、淡い春の情景をしっかり味わいたいと思う心は、本当に美しいものだと思います。

さて、この日は、二十四節気の一つ「啓蟄」でもありました。冬ごもりの虫たちが暖かさに誘われて地中から這い出る頃、という意味だそうです。虫は苦手ですが・・・この場面を想像してみると、何だかかわいらしいですね。しかし、よほどしっかり観察していないとわかりません。もちろん必要性もあったのでしょうが、こういう節気をつくるとは、昔の人は風流ですよね。

ecoblog080307.jpg


今のわたしたちの生活に、草花や生き物の動向が取り入れられることはほとんどありません。蚊の襲撃に夏の訪れを悟ることはあっても、虫たちの季節の営みに目をやる機会も時間もありません。風流なセンスは、もはや現代人には必要ないのでしょうか・・・?

本来持っていたにせよ、後から身に付けたにせよ、使わなければすたれてしまうように、特に必要に迫られない中では、季節を感じ取るセンサーも退化してしまいそうで怖いです。情報に反応するだけの鈍感な人間にはなりたくない・・・。

あふれる情報の中で、急かされるように春の訪れを「知らされて」いるあなたも、ここらで一息、自分の五感で季節の移り変わりを感じ取ってみる時間をつくってみませんか?



つららに再会

最近、ようやく昼間の日差しに力強さが戻ってきました。朝夕はまだまだ冷え込みますが、昼休みに日だまりで一息つくとき、少しずつ春が近づいてきているのを感じます。

とはいえ、南北に伸びる日本列島、東北や北海道ではまだまだ厳しい寒さが続いています。先週、機会あって岩手県奥州市を訪れたとき、ピンと張った冷たい空気と真っ白な雪景色に、「そうだ、これが冬の寒さだ」と、子どもの頃知っていた「冬」をふと思い出しました。

子どもの頃知っていた「冬」・・・
毎朝、凍った車のフロントガラスにお湯をかける父の姿、
氷の張った水たまりや、つららで遊んだ通学路、
給食の牛乳のビンを石油ストーブで温める「ホットミルク」派、
そして、毎年必ずかかとにできた「しもやけ」。

その懐かしいつららを岩手で見かけました。用事を済ませた帰り道、ちょうど正午頃に撮った写真です。

ecoblog080229.jpg


つららを見かけなくなったことは、「身近に感じる温暖化現象」としてよく例に挙げられますが、実は、家の軒下のつららに関しては、住宅の断熱性能がアップしたことも大きく関係しています。

つららは、屋根に積もった雪が、家の暖房や太陽熱によってとけてしたたり落ちるとき、水滴が冷たい空気に触れて次々に凍り、形成されます。つまり、昔の家は今より断熱性能が低く、室内の熱が屋根に逃げやすかったため、つららができやすかったのだと言えます。

今後、エコガラスが「だんだん常識」になって、住宅の断熱性能がいっそう高まれば、軒下のつららは本当に過去のものになるかもしれません。懐かしい光景が見失われるのは少々惜しいですが・・・、それだけ住宅の性能がアップし、安全性も高まっているということですね。

ただ、家の軒下からは姿を消しても、渓谷の岩場や滝などの自然の中からは消えてほしくないものです。少し危険ではありますが、見ている分には本当に美しく、まさに冬の風物詩ですから。


雪の節分、そして立春のおとずれです

 2月3日(日)は節分でしたが、皆様、豆撒きはされましたでしょうか。子供の頃、節分の日には豆撒きだけでなく、玄関に柊の枝に目刺の頭をさしたものを飾ったのを覚えています。鬼が目刺の匂いにひかれて家にやってきて、食べようとすると柊の葉にある鋭い棘が刺さってその痛さで逃げ出すように、というおまじないだったと思います。

080204.jpg

 私が面白がってたくさん目刺の頭を付けようとすると、「野良ネコが寄って来て悪戯する。」と母親に止められましたが、確かに玄関に目刺の頭があったら、ネコが思わぬご馳走を見つけたとばかりに飛びついてくるでしょう。おまじないということですから一晩中置くことはなく、豆撒きの前後にだけ飾り、野良ネコに気付かれぬうちにしまっていました。

 今私は集合住宅に住んでいますので、節分ですからと目刺の頭を玄関口に置いたら、「共有部分に生臭い物を置いている」と管理事務所に苦情を寄せられてしまうでしょう。都会では住まい方の変化に伴って、日本の伝統習慣もだんだんと変わってきているのではないでしょうか。そういえば集合住宅では、豆撒き自体をする家があまりないような気がします。

 さて、その節分は朝起きたら前夜から降り続いている雪が積もり、外は真っ白になっていました。先週片付け残した仕事をするために朝からオフィスに出ましたが、日曜日でほとんど車も通らない丸の内中通りは一面に雪が敷き詰められていました。

午後もだいぶ回ったころに外に出ると雨混じりの霙になっていて、降り積もった雪はかなり溶かされてきていました。

080204_2.jpg

 それでもビル警備の人は歩行者が滑らないようにと雪かきをしていましたが、歩道脇に集められた雪を見ると、やはりけっこう降ったのだなと思いました。

080204_3.jpg

 明けて2月4日(月)は暦の上では春の始まる立春です。花屋の店先にも、パステルカラーのスイートピーや香りのよい水仙を始め、桜草などを目にするようになりました。とはいっても、まだしばらく寒い日が続きます。昨年は暖冬で忘れていましたが、そもそも冬は寒くて当たり前なのです。雪の日の翌朝は路面が凍って滑りやすいので、足元には気をつけないとね・・・
(^^)



日々の生活で意識せずに地球温暖化防止ができたら

 地球に住む様々な動植物を記録した映画「アース」を見てきました。(http://earth.gyao.jp
 昨年10月にエコブログでご紹介した映画「北極のナヌー」と同様、この映画中でも地球温暖化進行の危機を北極グマの生態記録映像を通じて訴えています。北極の氷の溶ける時期やスピードが速くなってきているために、氷から息継ぎのために顔を出すアザラシを狩るという北極グマの生態そのものが危うくなっており、このままでは野生で生き残ることは難しくなっているのです。

 つい最近、(独)海洋研究開発機構は、シベリア東部の永久凍土地域で地中の温度がここ数年で最大約3度上昇し、表層が急激に解けているとの調査結果を発表しています。土壌の水分が過剰になると河川の流量が増えて、斜面が崩壊する映像をTVニュースで見ましたが、地面がドロドロと解けて崩れていくありさまを見ると、さすがにこれはひどいな…という感じを受けました。

 北極やグリーンランド、シベリアのツンドラ地帯などは、普通の人であればおそらく一生行くことはないでしょうから、これらは全て記録映画やTVニュースでしか接することができない、はるか遠い場所での出来事です。従って、私達にとってはさしあたって「身につまされる問題」ではありません。誰もが日々の生活でいっぱいいっぱいなのが普通なのですし、それを責めることは誰にもできないことだと思います。

 でも、「積極的に地球環境を破壊すること」に賛成する人は、誰もいないはずです。

 日々の生活の中で、決して無理をしないで自然に、もっと言えば知らず知らずのうちに、地球温暖化防止に少しでも役に立つことを誰もが行なえるような仕組みを創り出す、そんなことが可能になれば理想です。私は、エコガラスが地球の常識になって、全ての建物の窓ガラスに使われるようになることは、その一つの形なのではないかと思っています。

ecoblog080121.jpg

 なぜなら、世界中どんな建物にも窓があって、私達は日々その建物の中で生活をし、仕事をし、あるいは買い物をしたりしているからです。そんな時、だれも窓ガラスのことなんて意識していませんよね。

 17日からは新宿の「リビングデザインセンターOZONE 室内環境ラボ」で、エコガラスの長期展示が開始されました。また、今年は「冬の経済産業省ロビー展」でエコガラスが紹介されることになり、2月4日から15日の間、経済産業省本館ロビーで説明パネルとエコっ手が展示されます。少しずつ、少しずつですが、世の中にエコガラスの存在が認められ始めてきているのでは…と感じる今日この頃です。



2008年1月 京都議定書第一約束期間の始まり

 皆様、明けましておめでとうございます。2008年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますよう、エコガラス プロジェクト事務局一同心よりお祈り申し上げます。

 今年の1月1日から、いよいよ京都議定書に基づく温室効果ガス削減第一約束期間が始まりました。政府によれば、京都メカニズムの活用はするものの目標達成はできるという見通しですが、削減効果を正確には計れないものも、数ある対策計画の中には含まれています。

 住宅の窓ガラスにおけるエコガラスの採用は、家庭を起因とするCO2排出量削減に確実に貢献します。この4月からはその後押しとして期待できる「既存住宅の省エネ改修促進税制」が創設されますが、住宅の新築や改修に際し、一人でも多くの方がエコガラスの採用を前向きにご検討ができるようになるように、今年も私達は色々な角度から情報を発信し、エコガラス キャンペーン活動に取り組んでいきたいと思っています。

 さて、今年のお正月は皆様いかがお過ごしでしたでしょう。私は特にこれと言って特別なことはなく、ゆっくりと時間を過ごしました。

 元旦は日比谷に用事があったため、その帰り道、ふと思い立って何年ぶりかで明治神宮に行ってみました。明治神宮は毎年、初詣参拝者数で上位にくる神社ですので、さぞかし大勢の人がいるだろう、と思って参道の入り口にきてみるとそれほどでもなさそう。

070104_1.jpg


 ところが玉砂利の道を歩いていくと、途中ですごい人垣があらわれました。見渡すと参拝客には若いカップルや外国人の姿が目立ちます。表参道には元旦から開いているお店が多く、初デートを兼ねてくるのでしょうか。また、都心の原宿駅のすぐそばという場所は、外国人にとっても日本の慣習を垣間見るには便利なところなのでしょうか。

070104_2.jpg


 これはかなり待たないとだめかな?それならやめて帰ろうか・・・、と思って並び始めると、警察の整理・誘導がうまく行っているのか、人垣の列は少し待つとすぐ動き出します。それを何回か繰り返すうちに本殿の前にきました。そこには賽銭箱ならぬ、賽銭プールのようなとてつもなく大きな囲いがつくられ、最前列になった人たちが、次々とお賽銭を投げていきます。私も「二礼二拍手一礼」の作法に従って参拝しました。

070104_3.jpg


 2日はゆっくり起きて、午後からまりんを連れて近くの公園に散歩に行きました。公園には大きな池があるのですが、ここには毎年冬になると、鴨などの水鳥がやってきます。公園を訪れた人がお菓子か何かの餌を与えるせいか、こわがることもなく近寄ってきます。中にはとてもきれいな色の羽根をした立派な雄鴨もいます。

070104_4.jpg
070104_5.jpg


 まりんはしばらくじっと鳥達を見ていましたが、そのうちに追っかけようとしてリードをいっぱいに引っ張って、水際にいこうとします。ときおり「ワン!」と吠えますが、鳥達には一向に相手にされません。

070104_6.jpg


 いっしょに遊びたいのか、それとも追いかけ回したいのかわかりませんが、リードがじゃまして思い通りにならず、最後はじっと池の上の水鳥達を眺めていました。

070104_7.jpg


 小一時間の散歩の後、帰りに立ち寄ったカフェの椅子に座った顔を見たら、なんだか思い通りにならずに残念そうな表情をしているようで、可笑しくなりました。

070104_8.jpg

猛暑が招いた12月の紅葉

 12月9日(日)、日比谷公園の銀杏の大木は見事に色づき、その下は黄色い絨毯をしきつめたように輝いています。銀杏の独特の香りが漂ってくるなと思っていたら、やはり実を拾い集めている人を見かけました。

071209_1.jpg
071209_2.jpg


 街にクリスマス・ツリーが姿をあらわし、イルミネーションも華やかになっていますが、一方で、今年は11月が盛りと思う紅葉をまだみることができます。街路樹の銀杏の葉が黄色くなるのは冬の訪れを感じさせますが、私にとっての紅葉は冬ではなく秋の訪れを感じさせるものなのですが・・・。

 今年の夏は猛暑で、しかもなかなか涼しくならなかったことが、紅葉を遅らせる原因となったようです。東京で朝晩涼しくなったと感じるようになったのは、11月も半ばを過ぎてからでした。楓などの落葉樹が紅葉するには、夏の暑さはもちろんですが、そのあとの冷え込みが必要です。しかし、じわじわとではなく急に寒くなると、十分に紅葉しないうちに一気に葉が枯れ落ちてしまいます。

 例年なら紅葉などとっくに終わっていると思う日比谷公園ですが、今まさに見ごろです。

071209_3.jpg


 しかし、よく見ると、赤くなった楓の葉に混じって、まだ緑色の葉も見ることができます。この光景も地球温暖化進行の一つの証拠なのではないのか、と思わずにはいられません。

071209_4.jpg


 ポスト京都議定書の行方を占う、インドネシア・バリ島で開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)は、日本を含む先進国に対して地球温暖化ガスの排出量を、2020年までに1990年比25~40%削減する数値目標策定を検討するという議長案をまとめましたが、先進国に偏重して過大な負担を求めるものとして、日本はこれを拒否する考えとのことです。

 一方、一般消費者の既存住宅の省エネ改修促進に大きなインセンティブになると期待され、板硝子協会を始めとする団体がここ数年、導入に向けて強く働きかけてきた「既存住宅の省エネ改修促進税制(投資減税)」については、経済産業省・国土交通省・環境省からの創設要望を受け、与党税制調査会も前向きに検討して押しており、いよいよ大詰めをむかえていますが、財政難や制度設計上の問題を理由に、財務省・総務省は消極的とのことです。

 先進国だけに依存しようとする地球温暖化ガスの削減は、だれが考えても無理があります。でも、他の先進国と比べてまだ手をつけていないところ、特に既存住宅の構造の省エネ化にわが国は取り組む必要があるでしょうし、その上でないと発展途上国に対する発言に対しての重みが出ないのではないでしょうか。

 新たな減税措置を設けることは、税収が伸びない現状ではそれに見合った財源の確保(リストラクチャリング)が必要になります。来年度にひかえた洞爺湖サミットで、「日本はここまでやったのだ」と胸をはって他の先進国を地球温暖化問題でリードするために、ここは是非とも知恵を絞って、「既存住宅の省エネ改修促進税制(投資減税)」創設を実現させて欲しいと思います。美しい四季を持つ日本を、後世に残していくために。

071209_5.jpg



0(ゼロ)から1へ

「地球のためにあなたができる最初の一歩は、この事実を知ることだ。」温暖化の問題を世界に広く知らしめたことでノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア氏は、著書『不都合な真実』の中で、私たちにまずこう訴えかけます。

ことしのノーベル平和賞は、温暖化が世界の脅威になった時代を象徴するものだと言われますが、実は、このニュースを聞いたとき、「気候変動(温暖化)問題と平和」が頭の中ですぐには結びつきませんでした。しかし、すぐに、その認識自体が既に「遅れている」のだと思い知らされました。

温暖化に伴う異常気象によって食糧危機や水不足が引き起こされ、海面上昇は大量の「環境難民」を生み出す・・・。そして、地球温暖化が世界平和の脅威になるということは、こうした事態が次の世界戦争の引き金になり得る、ということを意味する・・・。このように理解した瞬間、温暖化をモラルの問題と位置づけ、「目を反らしてはいけない」と訴えるゴア氏の言葉の重みをより実感しました。

正直なところ、私たち一般市民にとって、世界平和のことまで考えて日常の行動をすることは、なかなかできることではないと思います。それでも、ノーベル平和賞をきっかけに、地球温暖化問題の複雑で深刻な側面をまた一つ知ったことは、とても意味のあることだと思います。

ecoblog_071025.jpg

さて、私の次の課題は「知っているだけ」の状態からの脱却です。


『0(ゼロ)からは何も生まれないが、
1は2を、3を生みだす。』


温暖化問題の真実を「知らない」状態が0(ゼロ)だとして、ゴア氏の言うように、直面している問題を「まず、知った」ことが第一歩ならば、早く2を、3を生みださなくては。
そのために、『不都合な真実』に書かれている勧めにしたがって、まずは、自分の暮らしと消費生活のあり方から見直してみよう、と思うのです。


ドキュメンタリー映画「北極のナヌー」- 急速に縮小する北極海の氷

 10月1日(月)、NASA(米国航空宇宙局)は北極海を覆う多年氷の面積が、2年前に比べて2割以上も減って観測史上最低になったと発表しました。

 北極海で1年以上溶けない氷を「多年氷」というのですが、その分布や動きを分析すると、今年9月14日の多年氷の面積は二年前よりも23%も縮小し、1979年の観測開始以来で最低だとのことです。NASAによると、70~90年代にかけて北極海の多年氷面積は10年ごとに約50万平方キロずつ減少し、2000年以降その減少のペースは3倍近くになっています。

 北極海を覆っている氷は、太陽光を反射させることで地球の気温上昇を抑える効果を持っています。NSIDC(米国雪氷データセンター)によると、もしこのままのペースで地球温暖化が進行した場合には、2040年頃には北極の氷は夏には完全に溶けてなくなると述べており、そうなった場合には太陽光の照射が海水面温度を上昇させるため、さらに地球温暖化が加速する可能性もあるのです。

 そんなニュースの発表と合わせるように、ナショナル ジオグラフィック フィルムが製作した映画「北極のナヌー」が、10月6日(土)から全国公開されました。白くま、セイウチを中心に北極に住む動物の生態を長期間にわたって記録し、構想から10年を経て完成された自然科学ドキュメンタリー映画です。

071009_01.jpg

 新聞やTVの映画評でも紹介されていたので、早速この映画を見に行ってみました。公開中の渋谷の映画館前には、主人公の白くま「ナヌー」のかわいらしい大きなぬいぐるみが置かれており、見に来た人は思わずさわりたくなってしまいます。

071009_02.jpg

 この映画の中でも、急速に縮小しつつある北極海の氷と直面しながら生きる白くまの姿が描かれているのですが、記録を開始した時点で監督・撮影をした動物学者夫妻(アダム・ラヴェッチ/サラ・ロバートソン)は、これほどの速さで北極の氷が失われて行くことを果たして想像できたでしょうか。おそらくできなかったのではと思います。

 北極は北の果て、普通の人なら生涯行く機会のない遠い場所です。しかし、そこでは地球温暖化が目に見える形で急速に現れ始めており、そこに生きる白くま達は、理由もわからないままに溶けていく氷と戦いながら、子供を育て、何とか生き延びようとしています。

 映画を観終わって一休みしようと思い、階上のカフェに入ってケーキセットをオーダーしたら、でてきたお皿には映画とのコラボレーションで白くまの顔がチョコレートで描かれていました。「ナヌー」と比べてなんと切実感のない私達の生活・・・

071009_03.jpg

恵みの十数秒

今月から、気象庁による緊急地震速報がスタートしました。地震の初期微動を検知し、強い揺れが来ることを事前に知らせるものですが、これによって、揺れに備えて身構え、安全確保のために行動することができる・・・地震列島・日本に暮らす私たちにとって、画期的なシステムですね。

まだ『予知』ではないし、震源に近い地域では速報が間に合わないケースもあり得るようです。それでも、突然おそってくる地震の恐ろしさを思えば、「ついにここまで技術が発達したか。」と感心します。しかし、それと同時に「これだけ技術が発達しても、まだ数秒~数十秒前にしか分からないのか。」と、自然の偉大さと人間の存在の小ささを改めて思い知らされた気もします。

私たちは、地球温暖化などの環境問題に取り組むとき、つい“地球を『救う』”とか“環境を『守る』”と簡単に言ってしまいますが、自然災害の前には限りなく無力です。地震に関していえば、P波(初期微動)とS波(主要動)という二つの揺れの間に生じるわずかな時間が、地球から私たち人間へ与えられた恵みのようにさえ感じられます。

さて、このわずかな時間をどういかせば良いのでしょうか。気象庁は、「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する。」ことが全ての基本であると説明しています。

・家庭では、あわてて外に飛び出さず、頭を保護して机の下に隠れる。
・屋外では、看板や割れたガラスの落下に注意して、ビルやブロック塀のそばから離れる。
・車の運転中は、あわててブレーキをかけずに、ハザードランプを点灯し、揺れを感じたらゆっくり停止する。

優先すべきことと、してはならないことを最低限理解していれば、たとえわずか10秒でも、猶予時間を有効に使うことができるのだと思います。

ecoblog070906.jpg


ところで、みなさんは、テレビ局によって異なる緊急地震速報のチャイム音を、ニュース速報などの音と聞き分けることができますか? 反射的に正しい行動をとるためには、チャイム音を統一した方が良かったのではないか、と思います。長い年月を経て、ようやく与えられた貴重な数十秒。「ハッ この音は何だっけ」などと考えてロスするのは、もったいように思えてならないのです。

(写真は2005年3月20日午前10時53分40.3秒、福岡県北西沖の玄界灘で発生した最大震度6弱の福岡県西方沖地震直後のとある事務所の様子です)


人類の文明と自然環境の本当の意味での共存、それが地球温暖化問題解決の道

7月20日(金)から公立の小・中学校、高等学校は夏休みにはいったようです。この時期になると毎朝の電車が空いてくるので、都会の勤め人にとっては多少快適になります。

とはいうものの、お天気のほうは今ひとつ。関東地区はまだ梅雨明けにまでには少々時間がかかるようで、毎日はっきりしない空模様が続いて鬱陶しいですね。気象庁のデータを見ると、関東甲信越地区は7月20日が梅雨明けの平均だそうですが、今年は遅れています。夏はやはり青空白い雲、そして強い日差しに恵まれた晴天です。今年はラニーニャ現象のせいで猛暑になるという予想もありますが、この調子だとどうなることか・・・。

気温はともかく日本周辺の海水温度は高くなっており、そのために台風4号は大きな勢力をつけて上陸し、西日本を中心に大きな災害をもたらしました。一方で先週、新潟県中越地域は再び大きな地震に襲われ、柏崎市を中心に大きな被害が出ています。ニュースでこれら被災者の方々の様子を見るにつけ、本当にお気の毒なことと胸が痛みます。

災害は実際に体験した人でないと、その本当の悲惨さはわからないと思います。私は小学生の時に家のすぐ側にある川が集中豪雨で氾濫し床上浸水の経験がありますが、家の中にある全てのものが泥水をかぶり、電気製品はもちろん、服や家具、本など全てのものがだめになってしまいました。家は父の会社の社宅でしたからまだ救われたようなもので、直ぐに別の場所に引っ越せましたが、これがもし持家だったら移動もままならず、避難所暮らしが続いたことでしょう。

人類の歴史は自然との戦いの歴史でもあります。文明の進歩とともに人類は自然の持つ猛威に対処する方法を学び、そして十分ではないまでもある程度は備えられるようになってきました。しかし、その文明は一方で少しずつ地球の環境に変化をもたらし、その影響として今現れつつあるのが地球温暖化の問題です。人類の文明と自然環境との本当の意味での共存、そこにこそ地球温暖化問題の解決の道があるのではと私は思います。

ecoblog070723.jpg


ところでエコガラスのTVCMですが、次回のオンエアは8月後半になる予定です。今度は30秒バージョンを中心に流し、夏篇の締めくくりにしていくことになります。先週には残っていた冬篇の編集作業も無事終了しました。また、8月4日(土)からは「楽しくて耳に残るCM音楽」とのご好評につき、携帯電話の着メロ配信サービスのGIGAがCM音楽メロディのダウンロードを開始する予定ですので、そちらもお楽しみに♪


春がきました・・・ね(^^)

 この2日ほどは特に暖かいから、きっと桜も咲いたはず、と思い今朝はデジカメを持って仕事に出ました。

 駅について線路脇の桜並木を見ると、やっぱり期待通りに咲いていました。

070329_1.jpg


 線路に沿って川沿いにある遊歩道の桜並木はまだ満開ではないのですが、それでも電車内では座席に座った人たちもやはり気になるのか、窓を振り返って外をチラ見しています。

 板硝子協会そばにある東京フォーラム前の広場では、色とりどりのチューリップが飾られ、花壇にもたくさん植えられました。

070329_2.jpg


 朝日に照らされたチューリップは綺麗です。出社前のOLさんたちが、次々に立ち止って携帯のカメラで写真に撮っていきます。

070329_3.jpg
070329_4.jpg


 そのチューリップの中でも、ピンクはとりわけ人気があるみたいです。

070329_5.jpg


 午後は用事があり、虎ノ門まで出かけました。ビルの谷間にある琴平神社でも、やはり桜の花が開いています。ここはすでに満開に近い状態でした。

070329_6.jpg
070329_7.jpg


 丸の内中通りは、年末にヒートアイランド対策緑化工事が行われて街路樹が植えられましたが、同時に歩道と車道の段差をなくして歩行者を歩きやすくし、ベンチや花壇もつくられました。ここもチューリップが満開です。

070329_8.jpg


 桜にチューリップ、春はやっぱりいいですね。


今年は初雪の前に春一番 - 気候の変化は日本の伝統文化も壊してしまう

 2月3日の節分が過ぎると翌日4日は立春、二十四ある「節気」の最初です。「日本人のしきたり」(飯倉晴武 編著 青春新書INTELLIGENCE)という本が売れているというので読んでみました。

 中国の戦国時代(紀元前400~200年頃)に太陰暦による季節のずれを直して四季を正しく示すため、一年を十二の「中気」と十二の「節季」に分け、それらに名前をつけたのが「二十四節気」だそうで、日本では江戸時代の暦から採用されたとのことです。並べると下記の通りですが、これら全ての名称・意味・新暦との目安がしっかりと頭に入っている方は、日本文学や歴史に造詣が深いか、俳句を詠むような方でしょうか。

 春 - 立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨
 夏 - 立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑
 秋 - 立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降
 冬 - 立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒

 立春を過ぎたということは暦の上で春が始まり、この日の後に吹く強い南風が「春一番」となるわけですが、今年、関東地区では2月14日に観測されたとのことです。気象庁によると発表の目安は各地で少しずつ違うとのことですが、関東地方では次の通りです。

 ① 発表する期間は立春から春分までのあいだ
 ② 日本海に低気圧があること
 ③ 強い南寄りの風(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)が吹き
 ④ 気温が上昇すること

 確かにこの日は生暖かく強い風が夕方から吹きました。「初雪も降らないのに春一番とは…」とTVニュースで言っていましたが、全くその通りです。「やっぱり今年は暖冬なのだなぁ」と実感ました。

 春はだんだんと日が長くなり、コートが不要になり、やがて桜が花を咲かせ、と楽しい気分にさせてくれるから好きな季節なのですが、厳しい冬があってこそ楽しさは増すものです。

 冬だというのにコンビニではおでんが売れずにアイスクリームが売れ、薬局では花粉症対策グッズが予想外に売上を伸ばし、ブティックではコートが売れず早々と春物を投入しているとのこと。やっぱりなんだか変だと思いませんか。

 二十四節気が使われたということは、昔の日本はとても季節の変化が感じられたということに他なりません。特にこの数年、身の回りにある季節の変化にはめりはりがなく、目に映るもの、肌で感じる季節の波が知らぬ間に小さくなってきていると感じます。

 私達日本人の子孫が自国の古典文学を学んだり、俳句を詠もうとするときに、二十四節気と実際の気候が大きくずれていたらどうなるでしょう。気候の変化は私たちの大切な伝統文化をも壊してしまうのではと思います。


地球温暖化災害の恐ろしさ - ハリケーン「カトリーナ」の爪跡

 以前にエコブログでご報告した通り、昨年11月末から10日ほど、米国におけるガラス防災対策に関する調査に行ってきたのですが、現在、調査団の方達と報告書作成の最終の詰めを行っており、その「あとがき」の草稿を書きながら撮影してきた写真を見ています。

 2005年8月末にアメリカ南部で発生したハリケーン「カトリーナ」を巨大化させた原因は、地球温暖化がもたらした可能性が高いという認識が定着しつつありますが、私達が調査に行った1年3ヶ月後でも、その悲惨な爪跡はニューオリンズの街のいたるところに見られました。

 当時、通信社から配信された新聞写真を見た方は多いと思いますが、ビル一面のガラスが割れたHyatt Hotelは今もまだその復旧が終わらず、多くの窓ガラスは割れたままでした。

070212_1.jpg


 かつては観光客で賑わっていたであろうロビーも今は真っ暗で、人影すらありません。

070212_2.jpg


 Hyatt Hotel周囲はガラスの割れたままのビルがまだ何棟も残っており、さながら廃墟の様相をなしていました。

070212_3.jpg


 ニューオリンズの街の80%を襲った大洪水の跡は目を覆うばかりでした。決壊した堤防の場所まで行ってみましたが、堤防こそ復旧されているものの、そこから市内中心部へ戻る途中、車で30分以上走っても洪水で壊れた家並みが途切れることがないのです。

070212_4.jpg
070212_5.jpg


 ハリケーン「カトリーナ」による被害の概要は以下の通りです。

 ・死者     :約1,900人
 ・被災者    :250万世帯以上
 ・家を失ったもの:52万人以上
 ・被災商店   :7万件以上
 ・失業者    :40万人以上
 ・被害総額額  :400億ドル以上
 ・水没地域   :ニューオリンズ市街地の約80%
 ・森林破壊   :5,000km2以上

 地球温暖化の進行により、私達が過去経験したこともない自然現象が起こるというのはIPCC(気候変動に関する政府間パネル)第1作業部会の第4次評価報告書に明確に指摘されています。「カトリーナ」級の災害は、決して遠い国で起こった他人事ではないのではないか、と改めて思いました。


映画「不都合な真実」を観てきました

 1月20日(土)封切りとなった映画「不都合な真実(An Inconvenient Truth)を観てきました。このドキュメンタリー映画の登場人物は、クリントン政権時の米国副大統領であり、ブッシュ現大統領と激しく大統領選挙を争ったアル・ゴア氏です。この映画のプロモーションのためにアル・ゴア氏は1月16日(火)に来日しましたが、その様子がこの映画の紹介とともに色々なテレビ番組でも報道・紹介されていましたので、ご存知の方も多いのではと思います。

 映画の内容は、アル・ゴア氏が自らの声で人々に地球温暖化問題を伝えるために、これまで世界各地で1,000回以上にわたって行なってきた講演の内容をドキュメンタリー形式でまとめたものです。講演でのプレゼンテーションの内容がそのまま映画で見られるような作りになっていますので、上映時間は約90分とそれほど長くありませんが、地球温暖化進行の状況を科学的な事実と多くの衝撃的な映像で、とてもわかり易く訴えています。

 「不都合な真実」とはどういう意味でしょうか。人は誰でも自分にとって耳の痛い問題については、直視しようとしなかったり、あるいは都合のよい解釈をして事実として認めようとせず、逆に反論したりするものです。その問題を真実と受け止めれば変化を起こすことが必要になりますが、人によってはそれが非常に都合の悪い場合があります。

 エネルギーを大量に消費して便利な生活を営む多くの人達にとって、地球温暖化はその「不都合な真実」なのです。

 これに対してアル・ゴア氏は、「地球温暖化は道徳的な問題である」と言い切っています。また、温暖化の進行を真実であると理解し認めても、「『地球はあまりにも大きい、だから解決するには大きすぎる問題だ』、と絶望することは大きな誤りであり、私達一人一人が日々の暮らしの中で小さな努力を積み重ねることで確実に事態は改善され、危機に瀕している地球環境を変えていける」と訴えています。

アル・ゴア氏はこの映画の製作を打診されたときに、「自分が講演をできる人の数は限られているが、映画であれば何百万人もの人にメッセージを伝えられる可能性がある。」と思い協力をすることにしたとのことです。全国の東宝系映画館で上映されていますので、皆さんも是非ご覧になってみてください。(映像ハイライトhttp://www.futsugou.jp/

ecoblog070122.jpg


昔は寒かった!?

年末年始を実家(山口県)で家族とともに過ごしました。

我が家では、「年越しそば」を食べ終わるや否や、家族揃って近所の氏神様への初詣を毎年恒例としています。
今年も参拝しようと支度をしているときに、ふと・・・子供の頃は「寒くて耳が痛いから行きたくない」と駄々をこねていた自分を思い出しました。同時に、毎年少しずつ薄着になっていく自分にも気付きました。年を重ねたせいか?少々太ったせいか???

子供の頃は、何枚も着重ねて、帽子にマフラーに手袋・・・凍りかける水たまりを踏み潰したり、吐く息の白さを面白がりながら、親に手を引かれて参拝していたものです。
ところが、ここ数年、参拝している周りの子供達を見ても、そのような光景や、たくさん着込んだ子供は少なくなっています。
着るものが良くなったのか?家族と過ごせる暖かさなのか? 勿論それもあるでしょうが、確実に気候も暖かくなっているようです。

「07年の世界平均気温は観測史上最高になる見通し。」と英国気象庁より発表されました。同庁では、「この情報は確実に気候の変化が起きていることをあらためて警告している」と指摘しています。

昨年年末にも、「早ければ2040年夏には北極の氷は無くなる」との特集をテレビで拝見しました。北極の氷が解ければ海面上昇とともに、気候のバランスが崩れ、異常気象が起こる。との報道であったと記憶しています。

気温の変化は、普段の日常生活の中ではなかなか実感しづらいものの、長い期間で顧みればその変化を感じる機会もあるものです。

やはり気温は確実に上昇しているのです。

改めて、「昔に比べて暖かくなった」と実感したと伴に、気温の上昇の原因であると言われているCo2削減のために、「エコガラスの普及」をすすめていきたいと思う年末年始でした。

ecoblog070105.jpg


2007年の始まり - 東京湾で初日の出を見ました

 皆様、明けましておめでとうございます。2007年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますよう、エコガラス プロジェクト事務局一同心よりお祈り申し上げます。

 今年は、国際約束である京都議定書に基づく温室効果ガス削減の第一約束期間の開始まで、いよいよ残りあと一年に迫る年です。日本は2008年から2012年の平均値で1990年比6%の削減約束をしているわけですが、2005年度の速報値では逆に8%以上も増加しており、本当に温暖化対策は待ったなしの状況です。「私達のエコガラス キャンペーンが、少しでもこの約束を果たす一助になれば」と思いも新たに、また一年このキャンペーン活動にいろいろな方面から取り組んでいきたいと思います。

 ところで皆様は年末年始を如何過ごされましたでしょうか。私は思わぬ幸運に恵まれて、お台場のホテルで年末年始を過ごすことができました。お台場のランドマークといえばレインボーブリッジです。

070103_1.jpg

 泊まったホテルの部屋の窓正面にレインボーブリッジが見えたのですが、12月31日の夜から元旦の朝まではその名前の通り、ライトアップによって橋桁がきれいな虹色になりました。オレンジ色に輝く東京タワーと組み合わされたその姿は、夜空に映えるとても美しい夜景を創りだしていました。

070103_2.jpg
ワイヤーのライトがオレンジのブリッジ

 私は毎晩このような色にライトアップされているのかとばかり思っていたのですが、当日夜、夜景を見るに際しての解説を聴いた夜景評論家の丸々もとお氏によると、ブリッジのイルミネーションが虹色になったのは、ミレニアム時の大晦日、道路公団が民営化された日の夜以来だそうです。2006年からは毎年大晦日にこのような特別のライトアップがされるのかもしれません。また、ブリッジの桁をつなぐワイヤーのライトの色は、30分毎に一時的にオレンジからグリーンに変わることも初めて知りました。 

070103_3.jpg
ワイヤーのライトがグリーンになったブリッジ

 翌朝は早起きして、お台場から1時間ほど船に乗って羽田沖まで行き、初日の出を見ました。当日は水平線に沿って雲がかかっていたのですが、6時50分の日の出時刻を過ぎた頃からだんだんと東の空がオレンジ色に染まり始め、雲のあいだから光輝く太陽が顔を出してくれました。ホテルの人によると、昨年は天候のせいで見られなかったとのことなので幸運でした。船のデッキは風が冷たくて寒かったのですが、「今年も一年健康に過ごせ、よい年になりますように」と御来光に向かって祈りました。

070103_4.jpg
070103_5.jpg
070103_6.jpg


2006年 クリスマス・イブの夜に思ったこと

 原油価格高騰が続いていますが、それが原因で穀物価格が上昇しているとのことです。トウモロコシなどを原料とするエタノール等の代替燃料のほうが割安であるため、本来人が食べたり家畜の飼料となったりするはずであったものが、代替燃料の原料として使用されるようになったからです。ところがそんな状況の中で、地球温暖化が穀物などの食料生産量に影響を及ぼすというレポートを相次いで読みました。

 カリフォルニアは果物の産地として知られていますが、米国のローレンス・リバモア国立研究所などのメンバーからなる研究チームによると、気温の上昇と降水量の変化により、今世紀半ばまでにオレンジ、ブドウ、アボカドなどの収穫量が、20~40%程度減少することが予想されるとのことです。また、経済成長著しいインドでは、カリフォルニア大学バークレー校・サンディエゴ校の共同研究によると、温室効果ガスと大気汚染の複合作用が、同国の米の生産量減少に大きな影響を与えているとのことです。

 CO2排出量削減にはトウモロコシやサトウキビを原料とするバイオマス燃料の活用が好ましいため、その研究や活用が急速に行なわれるようになってきていますが、それには冒頭のように最近の原油高も追い風になっているのではと思います。しかし、そもそもの原因となった地球温暖化は、既にそれらの原料となる農業生産物の生産量にまで影響を及ぼしているということです。

 食料も燃料も人間にとっては欠かせない物であり、それが原因となった国家間の争いは歴史上枚挙に遑がありません。地球温暖化進行は単に気候変化をもたらすだけでなく、その過程で私達に醜い争いを引き起こさせる可能性を持っているのではないでしょうか。

 昨夜はクリスマス・イブでした。夕方渋谷の街に出てみると、美しいイルミネーションの中、いつにも増してたくさんの人が楽しそうに買い物や食事に出かけていく姿がありました。将来にわたって、私達の子供達やそのまた子供達が、この日楽しい夜を迎えられるように美しい地球を守っていくことが大切ですよね。

ecoblog061225.jpg


ガラスによる防災対策状況調査のために米国に出張してきました(その2)

前回のボストンは如何でしたか。今回はアメリカの西海岸、ロサンゼルスの最新の様子をご紹介します。考えてみればわずか1週間余りの間にボストン、ニューオーリンズ、フィラデルフィアを中心に、広いアメリカを飛行機や車で移動し続けて、大西洋・メキシコ湾、そして太平洋まで見たことになります。

 ご存知の通りロサンゼルスは映画の街です。ユニバーサルや、20世紀フォックスなどのスタジオがありますが、ここロデオ・ドライブ(Rodeo Drive)は、プリティ・ウーマンのロケが行われたことで一層有名になりました。道路沿いには映画の中でジュリア・ロバーツが買い物をした高級ブティックが立ち並んでいます。リチャード・ギア演ずる企業買収家が泊まっていたリージェント・ビバリー・ウィルシャーホテルは、クリスマスのイルミネーションがきれいです。

06121301.jpg
06121302.jpg

 ロサンゼルスといえばビーチも代名詞、ボストンのどんよりとした空に比べると、やはりロサンゼルスの青空は魅力的です。このヴェニス・ビーチ(Venice Beach)はサンタモニカの南に位置するビーチで、休日はローラー・ブレードやジョギングする人たちでにぎわいます。ぶらぶら歩いていたら、かわいいプードルを散歩させているご婦人2人連れに会いました。話を聞くとコンテストにも入賞している犬だそうで、最近は愛犬家の雑誌の表紙にもなったとのこと。

06121303.jpg
06121304.jpg

昔からの観光スポットであるファーマーズ・マーケットの隣には、3年前にできたばかりのショッピングプレイス、ザ・グローブ(The Grove)があります。このあたりは昔は油田だったところで、近くにはロサンゼルスで最初にできたガソリンスタンドがあります。モールの中は路面電車が走り、噴水のそばにある大きなクリスマス・ツリーが目を引きます。

06121305.jpg
06121306.jpg

 ハリウッド・ブルバード(Hollywood Blvd.)沿いにあるウォーク・オブ・フェイム(Walk of Fame)には、エンターテイメント業界で活躍した人たちの功績を称える星型のプレートが埋め込まれています。この通りの前にあるアカデミー賞受賞式会場で有名なコダック・シアター(Kodak Theater)に隣接するハリウッド・アンド・ハイランド(Hollywood & Highland)には、映画の父と呼ばれるD.W Griffithの作品Intoleranceの巨大なセットが再現してあり、中心の広場からは山にあるあの有名なハリウッドサインが見えるように設計されています。ここにもきれいなクリスマス・ツリーが飾られていました。

06121307.jpg
06121308.jpg

 この日はハリウッドの山からダウンタウンを臨むと、珍しくスモッグがなく摩天楼が見渡せました。かっこいいお兄さんがダウンタウンの遠景を上手に写生していました。

06121309.jpg
06121310.jpg

 一時は日本企業がこぞって進出したロサンゼルスですが、今では自動車メーカーを除いて日本人ビジネスマンの姿も減り、替わって韓国人や中国人の姿がとても目立つようになりました。日本人の観光客も減っているそうです。その話を裏付けるように、ダウンタウンの西方にあるコリア・タウンは以前と比べて大きく拡大しており、その一帯にはハングルの看板があちこちにありました。


スノーマンが居ないスキー場?

先日の夕刊にオーストリアのスキー場に雪が無い記事がありました。いつもなら寒くてたまらない季節に雪が無いとスキー場のオーナーばかりでなく地元の人々も不安になるのでは無いでしょうか?にんじんの鼻と毛糸の帽子を被ったスノーマンが居て、暖炉が赤々と燃えている欧州のスキー場の暖かな楽しさが早く訪れることを期待しています。

温暖化現象を食い止めることは、地球に住む一人一人がほんの少し気をつけるだけでも違いが出ると思います。地球は遠くから見て美しいだけでなく近くから見ても美しい星にしたいです。

ecoblog061212.jpg


ガラスによる防災対策状況調査のために米国に出張してきました(その1)

 エコビルド2006が終了した翌日の11月26日(日)から12月4日(月)までの9日間、ガラスによる防災対策状況調査のため米国に出張をしてきました。ボストンから始まり最後はロサンゼルスまで行ったのですが、やはりアメリカは広いです。移動スケジュールがきつくて大変でしたが、現地へ行かなければわからない多くの情報を得ることができました。これについては近日中に板硝子協会として一冊の本にまとめますので、ガラスの防災先進国である米国の状況をお知りになりたい方には貴重な資料になるでしょう。

 調査内容自体は専門的なものでありこのブログにはなじみません。そこで、初日と最終日に取れた自由時間で垣間見たボストンとロサンゼルスの最新の様子を、写真を交えて2回に分けてご紹介しましょう。まず今回はボストンです。

 ボストンは米国東部マサチューセッツ州の州都であり古い街です。アメリカ独立戦争の舞台となった数々の出来事があった街であるため、多くの建国に関わる史跡があります。また、隣街のケンブリッジにはハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)があり、学生の街としても知られています。

06121101.jpg

 でも、今日本でのこの街の話題といえば、やはり西武ライオンズの松坂大輔投手が契約するであろう、MLBボストン・レッドソックスのホームタウンであるということですよね。
そこでまずこの野球場フェンウエイ・パーク(Fenway Park)をご紹介します。フェンウエイ・パークは1912年完成、MLBのグラウンドの中でも最も古い野球場です。収容能力は39,000人弱で決して広いものではありません。上から見ると「なんだか小さいな」という印象です。松坂投手は来年このマウンドで勇姿を見せてくれるでしょうか。

06121102.jpg

 左翼にそびえるフェンスが有名なグリーン・モンスターです。本塁からの距離が310フィート(約94.5m)しかないため、簡単にホームランが出ないように設置されたものです。
グリーン・モンスターは松坂投手にとって吉となるか・・・

06121103.jpg

 バックスタンド側から見ると右翼が左翼より深くなっているのがわかります。右翼にある黄色いファウルポールは往年の内野手の名がとられて、通称「ペスキーズ・ポール」と呼ばれているそうです。右翼スタンドにある赤い座席は1946年に名選手テッド・ウイリアムズが打った「史上最長の場内ホームラン」の落下点で、Lone Red Seatと呼ばれているそうです。

06121104.jpg
06121105.jpg

 古都ボストンの様子もご紹介します。市の中心部には「フリーダム・トレイル(Freedom Trail)と呼ばれる史跡を巡る道案内があり、地面に引いてある赤い線をたどっていくと迷わずに数ある史跡を回ることができます。その出発点はボストン・コモン(Boston Common)です。かつては植民地軍の練兵場であったのですが、今ではきれいに整備された公園で中にはたくさんのリスがいます。冬に備えてせっせとドングリらしきものを食べたり、地面に埋めたり忙しそうです。

06121106.jpg
06121107.jpg

 フリーダム・トレイルの中ほど、高層ビルの谷間にあるのは旧州会議事堂(Old State House)です。1713年に建てられた当初は英国の植民地政府の政庁として使用されていたそうで、現存する公共の建物としてはボストンで最も古い建物です。

06121108.jpg

 この街で感心するのは、このような古い建物と最新のビルが、全く違和感なく調和していることです。また、ボストンには欧州を髣髴とさせる石造の建物が多く残っているのですが、よくみると窓はエコガラスに改装されていたりして、建物の外観の雰囲気は損なわず中では快適に過ごせるよう、非常に上手く開口部のリノベーションが行われています。

 最後の写真は独立戦争の英雄、ポール・リービア(Paul Revere)の像です。イギリス軍が攻めてきたことを植民地軍司令部に知らせるために馬を駆ける姿が、オールド・ノース教会の庭に今なお生き生きと描かれています。

06121109.jpg


常日頃・・・・

例えば、ちょっとコーヒーを飲みに入った店で、使い捨てのカップが出てくると「これ捨てるの申し訳ないな」と感じます。少し値段が高くてもマグカップで出してくれる店でカップを捨てずに済むとホッとします。

地球温暖化防止は、企業人としてばかりでなく地球人として真剣に取り組まなければと日常の中で痛切に感じています。

インドに惹かれ大学時代に通っていました。山が好きで、今でも時間が有ると時々山に登っています。インドも山も自然が残されている場所です。インドの自然も山の自然も、可能な限りそのままの姿で残したいと思います。

私に出来る事を一歩一歩着実に進めて行きたいです。

ガラス製造メーカーに勤めてずいぶん長い年月が経ちました。
エコガラスという環境にやさしい商品を誇りに思っています。一軒でも多くの住宅の窓に使っていただき、「窓ガラスで守る地球の未来」を実現したいです。

ecoblog061102.jpg


ハロウィーン-カボチャのランタンの作り方

 10月31日はハロウィーンです。万聖節(11月1日)の前夜祭にあたる行事のことですが、もともとは2000年以上昔のケルト人の宗教的行事がキリスト教に取り入れられたものです。「万聖節」は日本ではお盆のようなもので、過去に亡くなった人がこの日にはよみがえると考えられています。ハロウィーンといえば「ジャック・オー・ランタン(Jack-O'-lantern)」。オレンジ色のカボチャをくりぬいて顔をつくり、内側からろうそくで照らしたもので最もハロウィーンらしいシンボルです。アメリカではハロウィーンを祝う家庭ではカボチャを刻んで怖い顔や滑稽な顔を作り、悪い霊を怖がらせて追い払うためハロウィーンの晩に家の戸口の上り段に置くのです。

 最近はこの時期になると、日本でも花屋さんの店先で輸入された大きなカボチャを目にするようになりました。

061030_1.jpg

 しかし一般家庭で買う人はやはり少ない様で、近所の花屋さんでも売れ残って半額になっていました。そこで「もう少し安くならない?」とお姉さんに試しに聞いたら「いいですよ、800円くらいなら」とのこと。もともとは2,100円だったしそれなら買ってもいいか、と10年ぶりに「ジャック・オー・ランタン」を作ることにしました。

 夕方、台所の奥から昔買った「Pumpkin Carver」を探し出してきて、製作開始です。
まず、花屋さんで付けられていたシールに沿って切れ目を入れて目、鼻、口とくり抜きます。丁寧にやらないといけないのでけっこう気をつかいます。

061030_2.jpg
061030_3.jpg

 次にカボチャを半分に切って、中の種をきれいにとりだして空洞にします。

061030_4.jpg
061030_5.jpg

 そして中にロウソクを入れ、火をつけたら出来上がり。

061030_6.jpg

 久しぶりに作ったわりには上手く出来ました。でも後で考えたらカボチャは真っ二つにせず、頭のところをヘタがつまみになるようにして、蓋になるよう切らなければいけなかったのに気づきました。まあ、外見は問題ないからよしとしましょう。ロウソクの光に揺れる不気味な「ジャック・オー・ランタン」の完成です。

 ところで、17日に政府が発表した速報によると、2005年度の温室効果ガスの総排出量は13億6,400万トンとのことで、京都議定書の規定による基準年(1990年)の総排出量と比べ8.1%上回ってしまっています。特に家庭部門の二酸化炭素排出量の伸びは基準年比で37.4%、CO2の増加はとどまる所を知りません。本当にこのままでわが国は国際公約を果たすことができるのでしょうか?

いよいよ一人一人が本気で出来ることから取り組まなければならない時がきました


地球温暖化防止対策に日本人の集団行動気質は利用できる?

 ルポライターの早坂隆が書いた「世界の日本人ジョーク集」(中公新書ラクレ)という本が売れています。世界の国々で楽しまれている?日本や日本人をネタにしたジョークや小噺がその背景とともに紹介されている本ですが、読んでいて思わず大笑いするもの、苦笑するものなど、とにかく外国人の目には日本や日本人がどのように映っているかの片鱗をうかがうことができます。

 日本人が外国や外国人をネタにしたジョークを使うのは一般的ではありませんが、欧米ではしばしば耳にします。人種や民族によってその行動や性格の差を比較して笑いのモチーフにするいわゆる「ethnic joke」というものです。米国では特にポーランド系アメリカ人に対して、変わっているとか間が抜けている人の代表のように言うことがあります。例えば「切れた電球を替えるのには五人のポーランド人が必用だ。何故ならやつらは一人が椅子に乗って電球を持ち、残りの四人が椅子を回すから。」というような具合です。インドでもシーク教徒(頭にターバンを巻いている人たちです)は「サダジー」と呼ばれて、ウソつきとか間抜けの代表のように扱ったジョークや小噺があります。もっとも、いずれの場合も旅行などではなく、暫くその国に住んで暮らしていないとなかなか実際に聞いたりする機会はないのかもしれませんが。

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は速やかに船から脱出して海に飛び込むように指示をするために外国人客達にこういった。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ!」
イギリス人には「飛び込こめばあなたは紳士ですよ!」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています!」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ!」
フランス人には「飛び込まないでください!」
日本人には「みんな飛び込んでいますよ!」

ecoblog061016.jpg

 これはこの本に収録されていたものですが、日本人の集団行動を皮肉ってよくあらわしており思わず声を出して笑ってしまいました。

 ところで私達の地球温暖化防止への取り組みはどうでしょう。やはり日本人にとってはこのジョークのように「みんな取り組んでいますよ!」ともっと言えるような状況を作り出すことが、さらに推進させていくためには一番効果的なのでしょうか?
(^‐^)


長かった梅雨が明けていよいよ夏本番です

 今日で7月も終わりですが、関東地区では長かった梅雨がようやく明け、いよいよ夏が本番を迎えるようです。気持ちのいい夏空が見られると思うとなんだか嬉しいですね。皆さんは海へ行きますか、それとも山でしょうか・・・?

 今年は5月から雨の日が多く、春がほとんどなくて入梅したような気がしました。週末のたびに天気がすぐれなくて、「どこかに行こう」と思っていても、なんだか気分が萎えてしまいました。傘をさして出かけると面倒だし、服や靴も濡れるし・・・。稲作国家の日本には「恵みの雨」はとても大切ですが、それも限度を超えると今度は野菜の作柄に悪影響が出たり、地盤が弛んで台風シーズンに向けて土砂災害をもたらす引き金にもなります。

 雨といえば、私は今から5年ほど前までインドのムンバイ(ボンベイ)に駐在していました。インドというと暑い国、というイメージがあるでしょうが、それは場所にもよります。首都のニューデリー近郊や、観光地として有名なジャイプールのあるラジャスターン地方の夏などは確かに熱風が吹くような暑さです。でも、私の住んでいた西インドのアラビア海に面するムンバイはそうではありません。いわゆる「夏」は非常に短く、春・夏シーズンが3、4月くらいで終わり、そのあとに長いモンスーンシーズン-雨季-が長いときは10月くらいまで続くのです。モンスーンシーズンの湿気は半端じゃありません。毎日途切れのない雨、雨、雨、で未舗装の道路は泥沼のようになり、家の中はカビだらけで壁の塗装まで湿気でブツブツと浮き上がってきます。

ecoglass_blog060731.jpg

ところが、そんなインドもカリフォルニア大学スクリップス研究所によると、温室効果ガスや大気汚染の影響を受けて、実は1950年代以降、モンスーンによる降雨量が10%近く減少しているとのことです。モンスーンシーズンに雨の降らないムンバイなんて私には想像もつきませんが、将来そんなことにはならないという保証はだれにもできません。

近年、地球規模での異常気象の発生が問題化しています。今年の春からの長雨もその一つなのでしょうか・・・。日本のめりはりのある美しい四季を未来に残していくためにも、地球温暖化は阻止しなければならないですね。


地球温暖化で沈む(?) 水の都

今回のゴールデンウイークを利用して、イタリアへ行ってきました。
先日37回目の誕生日を迎えましたが、生まれて初めてのヨーロッパ旅行で、とても充実した旅でした。

ecoblog060512.jpg

バチカン、サンマルコ寺院、コロッセオを始めとする、日本では味わえない歴史の重みを感じることができ、「百聞は一見にしかず」「ローマは一日にして成らず」といった諺を痛感しました。

ただ、驚いたのは、イタリアは、日中はかなり暑い。
また、アドリア海に浮かぶラグーンに作られた「水の都」と言われるベネチアに至っては、海抜1メートルにも満たないため、最近でも浸水被害に見舞われているようです。ベネチアのシンボルであるサンマルコ寺院や、ルネサンス絵画の傑作も痛みが目立ち、文化的遺産に打撃を与えているということでした。
ゴンドラに乗りましたが、建物の1階部分に居住している様子は無く、浸水の傷跡もありました。
こういう状態では、住む事は非常に大変で、旅行者は多くても、ベネチアに住む住人は、随分減っているそうです。
この状況をもたらした原因は、地盤沈下ということもあるようですが、紛れもなく、地球温暖化によるものだと思われます。
次に行く時には、ゴンドラに乗れないのではと、とても寂しい気分になりました。

帰国後、インターネットで調べたところ、この影響は深刻なものでした。
ベネチアの世界遺産は、20年後には、海に沈む可能性がある。2003年のヨーロッパの熱波も報告されており、特にフランスやドイツでは平年より8℃以上高かった。この熱波の影響で、ヨーロッパでは2万人以上が死亡した。
と、調べれば調べる程、地球温暖化による被害は、たくさん報告されていました。

日本でも、洪水や台風の被害は体感できますが、地球レベルでは、もっと深刻な問題があるということを知り、明日は我が身、地球に住んでいる人間として、地球温暖化という課題に、正面から対峙するべきだと強く感じました。

今、できることをやりましょう。まずは、現状を知ることが大切だと思います。
人間一人ひとりが、強い意識を持てれば、私たちの子供たちも、ベネチアのゴンドラに乗れるはずです。


ゴールデンウィークに、世界を知ろう!

ゴールデンウィークが始まるといつもテレビのニュースで成田空港が映りますね。

今日も海外に飛び立つ人たちが幸せそうに映っていました。僕の小さかった頃は、新婚旅行とか農協の旅行とかで、子供を連れた家族旅行はこんなにたくさん無かったです。
ずいぶん日本も変わりましたね。子供たちが色々な世界がある事を知るのはとても良い事だと思います。

同じテレビで、電話を使った事が無い人は世界中の7割だと放送していました。ビックリしました。僕の生活が平均だと思ったら大間違いなのだとつくづく感じました。
地球を守る義務は文明を享受している僕たちの義務だと改めて痛感しました。世界をより広く見て、地球を知り地球を愛し地球を大切にしていきたいです。

世界中の子供たちの色々な夢を叶えさせたいです。


 

Copyright (C) 2006 板硝子協会 All Rights Reserved.