ガラスの森童話賞 -エコガラス知識-

ガラスの森童話賞

作者インタビュー 村山 安志さん

第4回[ガラスの森 童話賞]で最優秀賞を受賞された村山安志さんに、記念品のガラスの楯と、物語に添えられた絵の原画をお渡しするために、千葉県浦安市のお住まいを訪ねました。大変楽しみにされていたようで、奥様と一緒に出迎えてくださいました。
実はご夫婦で応募されていたそうで、最初に受賞の知らせを聞いたとき、奥様は「なぜ、あなたなの」とちょっと不思議に思ったそうです。

ガラスの森 童話賞 事務局(以下、事務局)-
まず、童話を書き始めたきっかけをお聞かせください。

村山さとるさん(以下、村山さん)-
最初から暗い話で申し訳ありませんが、両親を30代の終わり頃に亡くしました。特に、母は長く患っていて、私に中学生の頃から看病をさせてすまないという気持ちがあったようです。亡くなる前、私に「これからは自分のやりたいことをやってね」と言い残しました。それで自分なりに考えて、「童話を書いてみよう」と思い、始めました。まだ書き始めて3、4年です。

事務局-
奥様も童話を書いていらっしゃいますが、どちらが先に始めたのですか?



奥様 -
2人とも千葉県にある千葉日本大学第一小学校の教員をしていました。今は浦安市の公立小学校で教員をしていますが、主人は先ほどお話した理由で童話を書き始めて、私も絵本に興味があったので、同じように始めました。

絵を付けていただいたせいみやあきらさんより、代表作「もぐらのサンディ」のサイン入り絵本をいただいたので、村山さんに贈呈しました。そして、「とんでった おへそ」がどんな絵本に仕上がっているのか、期待が膨らんできたところで原画を披露しました。

村山さん -
素晴らしい!色使いがとてもきれいですね。おへそや鬼がどういう風に描かれるか、期待していました。絵が付くと、自分が書いたものとはまた別のものになります。このような絵が描けることは素晴らしいですね。主人公もとてもかわいいです。

事務局 -
今回は、日本児童文芸家協会が選考したのですが、最終選考に残った10作品の中から決めるのはとても悩ましく、大変だったようです(選評はこちらからご覧いただけます)。

村山さん -
どうして選ばれたのか、ぜひ理由が知りたいですね。

事務局 -
これまでに、このような賞に応募したことはありましたか?

村山さん -
今まで地方の文学賞のようなものに応募して、入選したことがあります。昨年、自費出版で絵本を1冊出しました。ただ、絵を描いてもらった経験はありません。とても驚いていますし、良い記念になりました。どこに飾ろうかな。

事務局 -
ガラスの楯をお渡ししましたが、ガラスに対してはどのようなイメージをお持ちですか?

村山さん -
小学校で教員をしているので、学校のガラスが割れたら大変だな、と。私たちの小学校では、細かく割れるガラスを使っているようです。

事務局 -
それは「強化ガラス」といいます。板硝子協会は、避難場所となる小学校の体育館などには、飛散防止のためにガラスとガラスの間に特殊フィルムを入れた「合わせガラス」を使用してもらいたい、と行政にも働きかけています。ところで、今回はなぜ“おへそ”を題材にしたのですか?また、募集を知ったきっかけをお聞かせください。

村山さん -
昨年、ゲリラ豪雨が話題になったほど、毎日夕立や落雷がありました。そのころ同居していた私の妹が「おへそを押えたら!」と叫んだのがきっかけでした。
応募したのは、インターネットで童話の募集を検索していたとき、締め切りが間に合いそうで、ちょうど良い文字数だったからです。でも、応募者が大勢いたので驚きました。

事務局 -
最優秀賞の受賞は、教え子のみなさんに自慢できますね。

村山さん -
今は5年生を受け持っていますが、みんなにぎやかで元気な子です。私自身のことを話すヒマなどないほど、いつもいっぱい話しかけてきて、この話を伝えることができるかな、と思っています。とにかく元気いっぱいなのです。
話は変わりますが、「エコ」と言えば、4年生にもなると環境教育としていろいろな教科でCO2や省エネなどの話が出てきますよ。

事務局 -
板硝子協会では、「エコガラス」という断熱性の高いガラスを紹介しています。遮熱や断熱性能の違いを体験できる装置を教育現場に貸し出したりもしているんですよ。

村山さん -
参考にさせてもらいたいと思います。

事務局 -
このたびは、どうもありがとうございました。

インタビュー後記

いろいろ話を伺っていると、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。村山さんは、穏やかに話をされる方で、小学校でもやさしい先生なんだろうな、と想像しました。ご夫婦で同じ先生という職業を選んだこともあってでしょうか、童話という共通の趣味を持っているのは素晴らしいことだと思いました。ご自分の書いた物語に絵が付いたことを大変喜んでくださり、伺った甲斐がありました。また、絵本が作られていく過程をそばで見ていると、話に絵が付けられ、絵本になって新しい生命が誕生するような不思議な力を感じました。これからもどんどん創作に励んでください。今回、同じく応募してくださった奥様、次回もご応募をお待ちしています。

木原 幹夫

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