夏休みから戻りました
このところ「エコ日和」は夏休みの話題でもちきりでしたね。
ドイツの学校の夏休みは、16の州それぞれが独自に決めていて、早いところでは6月最終週から8月第1週まで、南部の州では7月末から9月中旬まで、日数は40~45日、州によってさまざまです。期間をずらしているのは、これに合わせて休暇を取る人が多いので、アウトバーンや保養地の混雑を避けるためだそうです。
この各州年間ホリデー暦は、夏に発売される翌年のカレンダーや手帳にも必ず付いていて、ドイツ人の一年の計を律していると言っても言い過ぎではありません。ヴァカンスの予定だけでなく、夏に南部の州から北部の州に引っ越したりすると、「あの夏は、夏休みがなかった!」と、あとあとまで子供に言われかねませんしね。
わたしが住む地方はまだまだ夏休み中ですが、わたしはフィンランドでのヴァカンスから戻ったところです。フランス・リヨンからの友人と空港で待ち合わせ、前半の1週間はヘルシンキや、そこから船ですぐのエストニアの首都タリンで建築ウオッチング三昧し、後半はフィンランド南部にある農場のサマーコッテージでのんびり三昧しました。
夕方、農場に到着すると、迎えてくれたのは農場の家族全員、そして、お鍋に入った焼きたてのシナモン・ブレッドでした。うーん、あたたかい「いらっしゃい!」の味。
100haの農場では、羊や山羊、スコットランド原産のハイランド牛を放牧しています。
毛むくじゃらの幅広顔にリッパな角、ずんぐりとした体形のハイランド牛がわたしは大好き。
会うのがとってもたのしみでした。
この辺りは冬の寒さが厳しく、土地が痩せていて畑作できないから、そのへんの草など文句
も言わずに食べてくれるこの牛は、ありがたいんだよ、雪が深く積もった中でも彼らは外で
暮らしているんだよ、と、農場主のベントさんが、エリザベス2世とかチャールズとか、英
国王室メンバーの名前を持った17頭のみんなを紹介してくれました。

わたしたちのコッテージは白樺や松の林の中。1階にキッチンと居間、寝室は屋根裏です。
シャワーと北欧式ドライ・トイレは崖の上の小屋にあり、日が暮れると勇ましく頭にライトをくくり付けて岩だらけの小道を上り下りします。
聞こえてくるのは白樺の葉ずれと小鳥の鳴き声、ときたまのハイランド牛の鳴き声ぐらいです。
ぐっすり眠って、毎朝、サンドウィッチをつくって、森の中を歩いたり、自転車で(東洋人のわたしにはベントさんがジュニアサイズのものをどこかから借りてきてくれました)道草しながら近くの町へ出かけたりしました。
ふっと目の前に湖が現れ、サウナ小屋のある湖畔に下りたり、ちいさな町のヨットハーバーでピクニックしたり ------- 地中海沿岸などのように成金趣味ではない下駄履き風ハーバーはとっても気持ちがよいのです。
夕食のデザートに、と森の中でブルーベリーを摘んでいると、通りかかったキノコ採りのおばさんが籠のなかのキノコを分けてくれたりもします。

夏のフィンランドは初めてでしたが、この国の、いわゆる消費経済軸とは別のところにある
Quality of Summer Lifeに感動し、「エコ!」「省エネ!」などと声高に言ったりはしない、ドイツなどとは一味違う、「ふつうにサステーナブルな」行き方の印象を深くしました。人びとのおおらかさ、あたたかさにふれる毎日でもありました。
オーガニック食品の普及も、ようやくこれから、ということでしたが、ヘルシンキの都心で
素敵な店を見つけました。大型のオーガニック・スーパーマーケットがどこにでもあるドイ
ツではもう数少なくなった、個性的なオーガニック・ショップです。

ドイツの学校の夏休みは、16の州それぞれが独自に決めていて、早いところでは6月最終週から8月第1週まで、南部の州では7月末から9月中旬まで、日数は40~45日、州によってさまざまです。期間をずらしているのは、これに合わせて休暇を取る人が多いので、アウトバーンや保養地の混雑を避けるためだそうです。
この各州年間ホリデー暦は、夏に発売される翌年のカレンダーや手帳にも必ず付いていて、ドイツ人の一年の計を律していると言っても言い過ぎではありません。ヴァカンスの予定だけでなく、夏に南部の州から北部の州に引っ越したりすると、「あの夏は、夏休みがなかった!」と、あとあとまで子供に言われかねませんしね。
わたしが住む地方はまだまだ夏休み中ですが、わたしはフィンランドでのヴァカンスから戻ったところです。フランス・リヨンからの友人と空港で待ち合わせ、前半の1週間はヘルシンキや、そこから船ですぐのエストニアの首都タリンで建築ウオッチング三昧し、後半はフィンランド南部にある農場のサマーコッテージでのんびり三昧しました。
夕方、農場に到着すると、迎えてくれたのは農場の家族全員、そして、お鍋に入った焼きたてのシナモン・ブレッドでした。うーん、あたたかい「いらっしゃい!」の味。

100haの農場では、羊や山羊、スコットランド原産のハイランド牛を放牧しています。
毛むくじゃらの幅広顔にリッパな角、ずんぐりとした体形のハイランド牛がわたしは大好き。
会うのがとってもたのしみでした。
この辺りは冬の寒さが厳しく、土地が痩せていて畑作できないから、そのへんの草など文句
も言わずに食べてくれるこの牛は、ありがたいんだよ、雪が深く積もった中でも彼らは外で
暮らしているんだよ、と、農場主のベントさんが、エリザベス2世とかチャールズとか、英
国王室メンバーの名前を持った17頭のみんなを紹介してくれました。


わたしたちのコッテージは白樺や松の林の中。1階にキッチンと居間、寝室は屋根裏です。
シャワーと北欧式ドライ・トイレは崖の上の小屋にあり、日が暮れると勇ましく頭にライトをくくり付けて岩だらけの小道を上り下りします。
聞こえてくるのは白樺の葉ずれと小鳥の鳴き声、ときたまのハイランド牛の鳴き声ぐらいです。
ぐっすり眠って、毎朝、サンドウィッチをつくって、森の中を歩いたり、自転車で(東洋人のわたしにはベントさんがジュニアサイズのものをどこかから借りてきてくれました)道草しながら近くの町へ出かけたりしました。
ふっと目の前に湖が現れ、サウナ小屋のある湖畔に下りたり、ちいさな町のヨットハーバーでピクニックしたり ------- 地中海沿岸などのように成金趣味ではない下駄履き風ハーバーはとっても気持ちがよいのです。
夕食のデザートに、と森の中でブルーベリーを摘んでいると、通りかかったキノコ採りのおばさんが籠のなかのキノコを分けてくれたりもします。


夏のフィンランドは初めてでしたが、この国の、いわゆる消費経済軸とは別のところにある
Quality of Summer Lifeに感動し、「エコ!」「省エネ!」などと声高に言ったりはしない、ドイツなどとは一味違う、「ふつうにサステーナブルな」行き方の印象を深くしました。人びとのおおらかさ、あたたかさにふれる毎日でもありました。
オーガニック食品の普及も、ようやくこれから、ということでしたが、ヘルシンキの都心で
素敵な店を見つけました。大型のオーガニック・スーパーマーケットがどこにでもあるドイ
ツではもう数少なくなった、個性的なオーガニック・ショップです。

