窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

「エコ」って一体、なんなんだ?


緑の党の市長さんががんばる大学町テュービンゲンから、こんにちは。
そろそろと春を思わせる風が吹くようになってきました。カーニバルも大学の試験期間も終わり、準備完了、春を待つばかりになりました。天気のいい日にはさんぽ、そんな日々、町を歩けば目にする『エコ(Öko)』や『ビオ(Bio)』。雑誌やテレビ、新聞やスーパーなんかにもそのときどきの流行により「サステナビリティー」から「反・原発」などの言葉がずらっと並んでいます。そんな時々ふと考えます、エコってなんなんだろう?エコロジカルなの?もしかしてエコノミーの間違え?なんて皮肉になってみたりしながら。


旧市街にある「これがエコ?」、セルフビルドでリユースされた窓や壁。
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「最大の環境問題は戦争だ」と教えられてきました。
近頃ドイツのメディアでは、世界中で繰り広げられている戦争(テロ対策ももちろん戦争の内に入ってしまうのですが)が日毎に報道されています。「環境」をつくりあげる人と地球。その両土台を犯す戦争は、環境問題ナンバーワン。
だからと言って、どうすれば良いのだろう?そう考えたとき、分析していきます。自然、そして人間性豊かな土台が失われていく自苦行為な環境破壊や、わたしたち人間の、リセットが利かないレベルまで上がれるだろう無限な可能性。天才なのか、天災か?神を理由に戦争が起こっているのであれば、信から知へ、「分からないから信じるしかない・・・信じていたので、責任もありません」が少なくなりますように。
日常生活上、パズルみたいに、考えれば分かることはたくさんあると思います。考える基礎となりえる教育で、問題を解くだけではなく、「問題は何なのか」を見出していく力、「自然&(さまざまな)人間界の基礎知識」を習えれば幸せだと思います。そして、環境問題は思考問題でもあり、死後にある世界ではなく、今ここで生きることを前提に、生きる以上、地球に足跡を残しながら暮らしていることを自覚できれば、初めの一歩は踏み出せたかな、と思っています。
環境問題って結局、一人一人が、一歩一歩、焦りながらでも気長に、小さく始めていく方法が効率的なのかもしれないということが、少しずつ分かってきました。たとえばテュービンゲン大学では、大学生たち4人が始めた「紙キノコ(Papierpilz)」、大学で出る大量のコピー紙の「クリエイティブなプレ・リサイクリング」が目につきます(HP https://papierpilz.wordpress.com/ またはYouTubeにて自己紹介 https://www.youtube.com/watch?v=8WK1LsKo9PI)。大学のコピー機の横に置かれた木箱、そこに間違えたりした1面コピー紙が集められ、ノートに変えられていきます。
デジタル化が進む中、アナログなノートのような需要も減ってくるのでしょうが、今のところ新しいA4のノートには約90枚の紙が使われ、それを片面だけでもまだ使える「紙キノコ・ノート」1冊約45ページに代えるだけで、ゴミを減らせます。リサイクリングの前の段階でキャッチして、再生紙として使えるようになるまでの手間も資源もかけられる前に、もう少しの間リユースする。「紙キノコ」が行動開始して約3年、集められた紙は23万枚強、節約された資源は木(1890kg)、水(28336ℓ)、電力(5820kWh)、そしてリサイクリングを逃れた紙(79kg)とCO2(609kg)。チリも積もればです。リューネブルグやドレスデン大学などでも始められたそうで、イノベーションとして広がりつつあります。


コピー機の横に置かれた「紙キノコ・木箱」。
初めの内は気がつきもしなかったのが、今では一般的になってきました。
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母元を離れ、シェア暮らしを始めて約15年になります。
この6人暮らしを始めてから特に、総括的に言ってしまえば、「人間の視野の違い」に驚かされる日々です。ゴタゴタ好きから、「持ち物これだけ?!」とびっくりするようなミニマリストであったり、肉主食の人からベジタリアンまでとキッチンを共有する際に出てくる衝突だったりと、さまざまですが、環境問題に関するスタンスなども顕著になってきます。「これだけは譲れない」という思いが、資源/場を共有する際に「ごみ分別」だったり、電気/資源の使い方だったりに現れ、差が大きいほど、プライベートの境界線は踏み込み・踏み込まれ、揺らぎます。
まあ、同じ空気を吸い、同じようにエネルギ―を使い、消費して、生きて、「環境の問題」になる部分に関わっている一人間なので、共同体として、話し合って少しずつでも、小さくても、未来を考えながら、行動に移していくようにするしか、発明者でも、政治家でもないわたしたちには手がないので。生きた後に何が残るか、防腐剤を生きているうちに取り込み過ぎて、土に返れなくなるのはいやだねぇ(ドイツのお墓では問題になっています)、なんて言い合いながら、賞味期限が切れても質も味も落ちないだろう毒々しい色のグミをおいしくいただくなど、反省ばっかりの毎日です。
日常生活上、どのように無駄な電気の使用を防げるか、自分はどのぐらいエネルギーを必要として資源を消費しているかなど、政府や環境保護団体がパンフレットやHPで紹介しています。ドイツ語でしかないのですが、 http://www.footprint.at か http://www.footprint-deutschland.de/、または日本語で http://www.ecofoot.jp/top.html から診断できます。テュービンゲン市の気候保護キャンペーンでは、充実したHPで (https://www.tuebingen.de/tuebingen-macht-blau)市民に把握した上での消費を呼びかけています。


日本版「リユースの館」?
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投稿者:森さん  カテゴリー:
2015年3月 2日


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プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

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デンマークに1993年より在住。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

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ミラノに22年目、古いものと新しい物が混在する面白い町です。日本のみなさまに何かお伝えできることがあれば嬉しいです。

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森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

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