窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

落ち葉の便り


 雨上がりに

雨上がりに
雨が止んだら、急に寒くなりました。広葉樹の葉は雨と風に落ちて、明るい青空の背景に樹木の枝がくっきり描かれています。10月末に夏時間が終わってから、午後は夕闇が早まっています。デンマークでは、黄色に赤に色づいた美しい紅葉は幕を閉じて、氷と雪の季節を迎えました。
 

寒い朝

寒い朝

たくさんのいろいろな大きさや形の落ち葉に埋もれた森の道を行くと、一歩一歩枯葉を踏む音だけが耳に聞こえます。ときどき、背の高い木から藪の中からの小鳥のさえずりが、静かな森に響きます。季節が巡って、また冬の到来です。
 
今年も春夏秋冬、森はたくさんの人々を迎えました。春の初めにアネモネの花を見つけに来た人々、夏の暑い日の夕暮れに散歩に訪れた家族、秋の晴れ間にキノコ採りに来た人たち、雪と氷の寒い日にはそり遊びをする子供達。そして、犬の散歩やランニング、ウォーキングの場として毎日訪れる人々。デンマーク人に取って森は、毎日の忙しい時間の合間に訪れられる大切な憩いの空間です。
 

木の葉は落ちて

木の葉は落ちて

デンマークの森は古代からずっと、人々の暮らしに必要な木の実などの食料や住居や船を造る木材などの資材を提供してきました。ブナと樫、白樺、カエデ、タモ、野生種のリンゴやサクラなどのさまざまな種類の広葉樹、そして、マツやモミの多くの種類の針葉樹がデンマークの森林を形作っています。近世には王室や貴族の領地の森では、趣味の狩りの場として森が整備されました。また海岸近くに暴風と砂の侵食を防ぐために植樹した防風林もあります。今日でも、デンマークのデザインを代表する木製家具の材料は、デンマークの森で育った樹木です。
 
古代にはデンマーク全土を覆っていたという森は、その昔には農地開拓のために、そして産業の発展に伴って工場用地を設けるために、さらに住宅地造成のために、切り開かれて大きく縮小しました。現在残る森は国土の約13,5 %、579.700 ha.に過ぎません。私たちの生活に必要な資材や食材や、趣味や運動のための場所を提供してきた森林は現在、地球の温暖化促進物質排出量の抑制のためにも、固有の生態系の存続のためにも、人々の生活環境維持のためにも、貴重な資源として注目されています。そこで、デンマーク自然保護協会は現在の森林面積を保持するために、政府の掲げた経済発展を図るための森林の用地変更案に反対して却下を求める署名運動を始めています。
 
どうして私たちは森林の恩恵を顧みることなく、産業のさらなる発展を求めて、数百年もの樹齢を重ねた大木を切り倒し、歴史に語られた文化的な風土を破壊し続けるのでしょうか。
 

落葉と雪

落葉と雪 

今年はもう初雪です。

 
落ち葉の便り

落ち葉の便り




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2016年11月11日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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