窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

今年の秋は


収穫はすっかり終わり、そこら中に落ち葉の絨毯が敷かれ、ろうそくの光にハーブティー、編み棒を動かしながらおしゃべりなどが似合う季節になってきたテュービンゲンから、こんにちは。

お茶のおともに甘さ控えめなケーキ。飾り付けはそこら辺に咲いているお花で。
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今年の収穫は終わりましたが、例年、転げ落ちそうになるぐらいのリンゴやナシを荷台に乗せたトラクターが走り回り、お百姓さんは前かがみにいそいそし、村中が活気づいています。
それが今年は「ウラドシ」だそう。
暖かかった3月に、果樹は芽を出し始め、花まで咲かせていたところ、4月上旬になって急にマイナス6度まで下がってしまい、そんな零度以下が3日間も続いてしまったので、果樹の多くは霜枯れてしまいました。このたったの3日間のせいで今年、収穫が少ない地域はドイツにとても多いそうです。

そんな今秋、毎日のようにリンゴとナシの並木道を自転車で走り抜け、新しい発見をしました!
それは、リンゴはリンゴでも、「早咲き」と「遅咲き」の種類があるということ(よく考えてみれば当たり前ですね・・・)。
早咲きの木には目を凝らしてやっと、いくつか実が生っているのが確認できるのに対し、遅咲きの木は、小ぶりでも良い具合に実を成熟させていて、こんなにまで違いがしっかりと目に見える形で現れているのは、初めて実感しました。
収穫の季節には決まって行列ができ混雑する果実ジュースの絞り所も、今年は珍しくのんびりだったそうです。

シュナップス(フルーツブランデー。写真は2016年10月に載せています。http://www.ecoglass.jp/new_ecoblog/2016/10/post-270.html)を作るわたしの大家・ブラウンさんは、人気のカリンやナシ、プラムもリンゴもナシも収穫が足りなく、今年は穀物ブランデーをメインに、フルーツブランデーはほんの少ししか作れなかったそうで、ブツブツ言っていました(ぼそぼそと話す人なので「ブツブツ」のように聞こえただけなのかもしれませんが・・・)。

お百姓さんでもあるブラウンさん。
家の中庭に立っていた立派なクルミの木を、夏に切り倒していましたが、なぜ収穫を待ってからにしないのか、もったいなく、不思議に思っていました。
でもそれは、わたしが世間知らずなだけで、プロは、秋を待たなくても実が成らないことを見通していて、早々と行動に出ていたのでした。


乾燥させるために積まれた薪と収穫済のアマランサスやキヌア
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ホップ、リンゴ、ナシ、プラム、アプリコットや様ざまなベリー(イチゴやセイヨウスノキ、ブラックベリーなど)の生産地であるボーデン湖周辺。
友人を訪ね、約1週間ほど『南ドイツの海』ボーデン湖の近くに遊びに行ってきましたが、こちらも今年は収穫がとっても少ないそうです。
収穫が少ないと、値段にも反映されてくるのは当たり前なのですが、例えば毎年ジャムだコンポートだケーキだと、どうすればいいか分からなくなるぐらい収穫でき、腐らせてしまわないように一苦労するミラベルは、今年の市場で、1キロ5ユーロ前後(例年は2ユーロ前後)で売られていました!

今年は、ジュースもワインもジャムまでも、地産のモノは高すぎて、輸入品にしか手が届きそうにありません。ジャムやコンポートを煮込み、冬に備えたくても、地産地消の生活を推進したくても、今年は、来年の豊富な収穫を願い、待つしかありません。
それでも、いくら地産のモノが値上がりしたからと言って、海を超え、空を飛んできた輸入品のほうが安いっていうのは、どういうことなのでしょうか?
すごく不思議に思います。


ボーデン湖近くに住む友人が7年前に始めた庭は、自給自足に向かう第一歩だそうです。
上山さん、良いお家は見つかりましたか?
イタリアで畑をする場合、どんなモノを植えるのですか?
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大学の地理学科で知り合ったハイコくん。
大学卒業後、恋人と家賃の安いボーデン湖近くの村に引越し、自分の庭を作る夢を追っています。
土地をならし、何をどこに植えるか計画し、コツコツとやってきて、いつかは自給自足が出来るようになりたいそうです。
今では、トマト、ナス、キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、ジャガイモ、タマネギ、ダイコン、ショウガ、アーティチョーク、ルバーブ、ブドウ。様ざまなハーブや花、菜っ葉類や豆類なども育て、来年はキウイを試してみようと思っているそうです。


ナメクジがたくさん出てくる雨の日には、特にまだ弱いナメクジの好物の新葉などに、
ペットボトルをかぶせ、守ってあげるそうです。
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わたしたちが東京からテュービンゲンに移り住んだ1990年代はまだ、自然食品店と言えば、薄暗く、健康だとしても、「美味」とは呼べない匂いが漂っていて、ガラス瓶のリユース用デポジット・システムがあるぐらい。当時、「エコ」を推進するのは変わり者たちでした。

それが1998年に南ドイツの州都ミュンヘンにオープンしたビオ・スーパー「basic」などに始まり、「エコ=高い・まずい・暗い」というイメージが崩されていきました。
そして福田さんも書いていらっしゃいましたが、今では、ドイツでも「エコ認証」を取った製品が(ディスカウンター/格安)スーパーなどにまで普及してきていて、一般消費者の「エコ」に対する関心も高くなりつつあります。
ただ、『エコの大衆化』によって、概念も様ざまに異なるエコ認証ラベル(欧州・国・生産者団体などにより)があり、よりどりみどり。
エコ認証ラベルをあまり見かけない日本のスーパーで、何を買えば良いのか毎回迷うように、ドイツでは、認証を取った商品が多く、どのエコ認証をどこまで信用するか、は消費者各自で決めなければいけません。
まあ、考えなしに消費するよりは、認証システムに手こずりながら「自分のエコ」を見極めようとするのも、悪くないのかもしれませんが。


様々なハーブはもちろん、野菜も果物も、ハチミツまで作り始めたそうです
(もちろん安心して皮ごと食べられるよう、農薬などは使わない自然農法です!)
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ハウスの北側には古くなった瓦を積み、断熱に
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庭小屋の横には土作りのコンポスト
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ヴィーガン (Vegan):乳製品など動物性の食品/製品を避ける、菜食主義。ヴェジタリアンは常に周りに居ましたが、ドイツではこの5、6年でヴィーガンに生きる人が増えてきて、スーパーでも『ヴィーガン・食品』が簡単に手にはいるようになってきています。福田さんも書いていらっしゃいましたが、ドイツでも飼育環境に対する関心が高まっていることや、動物実験や薬を使った「大量生産」に異議申し立てるため、ヴェジタリアンやヴィーガンな生き方を選ぶ人が増えてきているように感じます。





投稿者:森さん  カテゴリー:
2017年11月13日


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プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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元・協会 調査役。現在は、旭硝子のショールーム「AGC studio」勤務。

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デンマークに来て早17年。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

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森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

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