窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

ハートの祝祭


冬の海底
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毎朝、闇の世界が明るくなり始めて、空一面に広がった雲の色が灰色なのに気づくのが8時ごろ。また今日も雨が降るのかな。どんよりした天気の日には朝は遅くて夜は早くやってきます。今年も例年のとおり、待降節の第一日曜日に街の広場のクリスマスツリー点灯を見るために、たくさんの人々が集まりました。実は私は初めて見に行ったのです。夕方の5時、日が暮れた後の芝生一面で何もない広場は足元もよく見えないほどの暗さです。11月の選挙で再選された市長さんが街の今年一年を振りかえり、市民の楽しく充実したハートの祝祭であるクリスマスと良い新年を願って短い挨拶。そして、いよいよクリスマスツリーのてっぺんの大きな星に光が灯され、たくさんの小さなLEDの電球の点灯です。闇に包まれていた広場でしたが、ツリーの周囲に集まった人々の笑顔が光に照らし出されました。

暗くて、寒くて、雨が降るというのに、二人乗り用のタンデムの自転車をポルトガルから4000km走らせて来たという父娘に会いました。娘さんが夏に大学を卒業した後、9月にリスボンを出発して、ポルトガルのファティマ、スペインのサンティアゴデコンポステラ、フランスのルルドという巡礼地に立ち寄り、そしてパリからドイツを通ってデンマークへ到着したそうです。平和を呼びかける旅なのだと、手首に巻いている'Tandemforpeace.com'と書かれたリボンを見せながら、説明をしてくれました。


平和のタンデム
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『出発前に、荷物の中に何か気力の元になるもの、大きいけれども場所をとらず、何か強いものだけれど重くないものを入れたいと考えていました。そしてそのとき思ったのが"Living Peace International"(国際平和な暮らし)のプロジェクトでした。
わたしたちの荷物に詰められるもので、平和と統一よりも良いものがあるでしょうか。誰にでも贈ることができて、しかも不足することがありません。
平和を語ることは、通俗的なようで、また創意的ではありません。けれども、多くの場所では失われてしまったことは事実です。時には、自分の家庭や自身の中でさえ、平和ではありません。ところが、わたしたちが旅立つ直前に、ある人から「しかし、どうするの?平和を共有するの?」たずねられました。
多くのキロメートルを来た後には、またほかの人から「しかし、どのように伝えるの?」とたずねられました。
そしてドイツでは、ある日の夕食中の質問は「理論があるのですか」でした。
数日前、友人のカルロス・パルマは、わたしたちの話や行為を知りたいだけではなく、「マネル、それほど多くの国々をサイクリングすることによって、どのように君たち二人が平和へ貢献するのか、短い言葉で共有できるの?」と心配気味に言ってくれました。
、、、そして、そういうわけで、平和を共有するための'短い'言葉は書くのを止めました。』


「平和のタンデム」リスボン出発
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デンマークからはノルウェーへ向かい、ヨーロッパの最北端を目指すと言います。その後は、スウェーデン、フィンランドを通り、バルト三国からポーランドを抜けてチェコとオーストリアを寄って、イタリアのローマが最終地なのだそうです。彼らが長い自転車旅行を続けられるという事実が既に、彼らと出会った人々との平和の共有になっているのかなと私は思うのです。

デンマークでは「どうして冬に北欧へ自転車の旅に来たの?」という質問が多かったそうです。しかも、さらに北のノルウェーへ行くなんて。デンマークでの滞在は4日間で一時休憩の予定でしたが、急ぐ旅ではないからと、12月末まで延長になりました。多くの人々に会って、平和を呼びかければ良いのだそうです。けれども会話に同席していたスウェーデン人には「1か月ではなく、3か月待たないと春にならないよ」と言われて、苦笑していました。


釣り船
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冬の典型的な灰色の日が続いているのですが、週間天気予報で唯一晴れのマークが付いている日があったので、久しぶりに海を見ようと港へ行ってきました。夏にはたくさんのヨットが出入りする埠頭には、海釣り用の客船が停泊していました。趣味の釣り人を乗せて、沖の良い漁場まで航行するのです。朝早くに出港して、漁場を2-3か所寄って、昼過ぎに戻ってきます。タラやカレイも釣れるのですが、収穫のほとんどはニシンです。


桟橋
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夏には桟橋に、たくさんのヨットの他にも魚釣り用の船やモーターボートが停泊しています。もう夜間凍結で水面が凍る晩があったにもかかわらず、船を陸上げしないでも大丈夫なのかなと思っていたら、ボートを自宅の庭へ運ぶのでしょう、トレーラに乗せている人がいました。


ボートの陸上げ
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久しぶりに晴れたので、多くの人々が散歩に来ています。けれども浜辺には誰もいません。平日の昼間ではウィンドサーフィンの愛好家もいません。寒いというのに、浜辺の小さなクラブハウスから身体に大きな白いタオルを巻いた女性が歩いてきました。「バイキング会」と呼ばれる寒中水泳の愛好家で、もちろん裸足です。「あら、水溜りがあるのね」と言いながら、私の横を通り過ぎたので、挨拶をしました。北欧では寒中水泳は健康に良いと、デンマークでは最近、関心がより高まっています。各地の浜辺の街には新しいバイキング会が立ち上げられて、会員数も増えています。バイキング会は寒中を含めて一年を通して海水浴を楽しむことと、特に冬場は裸で水に浸かることが知られています。冬場は水着を着ていると、水から上がった後に水着が冷たいのだそうです。浜辺の更衣室のあるクラブハウスにはサウナが設けられたところもあって、真冬で海面に氷が張っている日には氷を割って水に浸かり、水から出たら急いでタオルを巻いてサウナへ向かうのだそうです。


港を散歩
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港の歩道にはナナカマドが並木になっています。今年もたくさんの赤い実が付きました。雪が降ったり、海面が凍りつくような寒い日には、スウェーデンから海峡を越えてキレンジャクがやってきて、ナナカマドの赤い実をほうばります。真冬の空にルルルルルと鈴が鳴るような音貸して、鳥の群れが飛んでいるのが見えたら、キレンジャクです。今冬もキレンジャクの可愛らしい姿と鳴き声が楽しみです。


ナナカマド
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暗い季節が折り返す冬至まで、もうすぐ。闇を抜けると、明るい世界が待っているのです。光を心にも灯して、寒さと暗さに負けないように。

光が戻る日を待つ楽しい4週間が始まりました。







投稿者:福田さん  カテゴリー:
2017年12月11日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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