オルタナティブ、模索中
春の日差しに冬風が吹き、暖かくなったり寒くなったり。毎朝、タンスの中を引っ掻き回して着るものを選んでいるテュービンゲンから、こんにちは。
ドイツに暮らし28年になりますが、ヨーロッパにも(イタリアだけ?)ヨモギがあるなんて、初めて知りました!
ドイツでも育つのでしょうか?!
日本を離れて暮らし、日常生活上、何不自由ないのですが、ときどき和食がとても恋しくなります。
そんな時、材料が揃えば自分で調理することも出来ますが、例えば大好物のヨモギ餅は、今まで諦めていました。
そう、諦めていた、と言えば、ゴーヤ。
テュービンゲン周辺にあるアジアン・ショップやトルコ系八百屋さんでゴーヤは入手可能か問い合わせてみたこともあるのですが、どうしても見つかりませんでした。
それが今年になって1軒だけ、ゴーヤを仕入れている店を発見し、日本でだったら見向きもしないだろう傷物を毎週のように買いに出かけるようになりました。
これぞグローバル化、なのでしょうか?
この数年、日本に帰らなくても和食用材料が手に入るようになってきました。
エスカレーター緑化。ミュンヒェン
先日、ミュンヒェンに行く用事があったので、久びさにビオ・スーパーの老舗「Basic」にも遊びに行ってきました。
さすがは都会。
テュービンゲンではまだ見たこともない商品がたくさんあり、お店の中を1時間以上うろちょろし、衝動買いに身を任せてしまいました。
だんだんと話題になってきている紙製ストロー。
化学繊維を使わない綿棒やコットンも増えています。
近年になりプラスチックや化学繊維を使わない生理用品も、大衆へ向けて売りだされています。
Kulmineは洗って何年も使い続けられるナプキン、https://www.umtueten.org/では、
さまざまな『マイ・バック』が、http://zuperzozial.com/のような、
竹とトウモロコシを原料とする食器など、オルタナティブ、模索中です
ドキュメンタリー映画「Plastic Planet(2009年、Werner Boote監督)」以来、世間ではプラスチック(の包装材)がますます批判を受けるようになってきています。
マスコミでは海に島を成すプラスチックのゴミの山が取り上げられ、商品開発はプラスチック廃止に向かって進んでいます。
週2回の包装材収集日には黄色い袋に詰められたプラスチックのゴミの山が町中に
わたし、本当に必要?ミュンヒェン、ベーシックにて
野菜・果物の量り売り場で見かけた袋には「Brauchst du mich wirklich?」(わたし、本当に必要?)とメッセージが書かれていて、消費者の良心に「ちょっと待って!本当に必要?1回きりでゴミになってしまうか考えてみて!」と問いかける、効果的なアイディアだと思います。
ドイツでは、大抵の買い物袋は有料で、それが当たり前になっているので、文句を言う人はいません。反対に、「袋に入れますか?」との販売員の質問に「紙製ですか?プラスチック製ですか?」と訊き返す消費者の多いこと。
プラスチック製の袋なら要らない、という人がだんだん増えてきています。
ガラス製タッパーウェア
日本では、コンビニの一部が、24時間営業(1970年代半〜)から『元の』16時間営業に実験的に切り替えてみる、と聞きましたが、フレキシブルに対応するのは、無駄を減らすことにも繋がる、消費のあり方を考え直す、時代に合っていると思います。
そう、包装材に限らず、前回ご紹介した自転車乗りたちや、「気候のための学校ストライキ」を始めたGreta Thunbergもですが、近代の『当たり前』を考えなおし、オルタナティブ( 既存のものに取ってかわる新しいもの)を探す、そんな時期に入ってきているのかもしれませんね。