窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

夏休み



西洋菩提樹の花が咲いて、デンマークは夏を迎えました。菩提樹の並木に囲まれた馬場跡の広場は、さわやかに甘い花の香りでいっぱいです。太陽が空の高いところから明るい光を届ける日中には、蝶もマルバナバチもミツバチも、蜜を求めて花から花へ。それにしても、たくさん並んだ菩提樹の高いところまで黄色の小さな花が満開で、昆虫たちが食べきれないほどの蜜がありそうです。


菩提樹の並木
IMG_0710菩提樹の並木.JPG

学校の夏休みが始まった6月末には、南からの空気がデンマークへ流れ込み、どんどん気温が上昇して暑くなりました。青空が広がり、太陽の光が空中にキラキラまぶしい、素晴らしい夏の日が続きました。気温が高くて雨が降らず、全国にわたって乾燥注意報が出るほどに、空気も地面も乾いてしまいました。

雨雲が切れずに、しとしと雨が続いて、湿度の高い気候のデンマークなのに、一週間ほど晴れが続いただけで、緑の芝生のところどころに黄色の斑点ができてしまうほど、乾燥しています。我が家の近くの城跡の堀では、淵の底が見えるほど、水が減っています。夏の太陽の光の強さをあらためて知りました。


雨量足らずで堀も減水
IMG_0711雨量足らずで堀も減水.JPG

海へ森へ、天候に恵まれた楽しい夏休みを期待していたのに、7月になったら、北から冷たい風が吹いて、肌寒くなってしまいました。海辺で遊ぶ子供達の夏休みを伝えたニュースでは「元気に夏の野外活動を楽しんでいるけれど、天候は秋休み」というコメント。


ススキが風に揺れて
IMG_0707ススキが風に揺れて.JPG

軽いコートやえりまきが欲しいほど涼しめでも、晴れていればうれしいのだけれど、ときおり、厚い灰色の雨雲が空をおおって、強い雨が降り出すのです。にわか雨が心配だから、外出には傘を携えてという天候の7月初めに、北欧最大の野外コンサート「ロスキレ・フェスティバル」が開催されました。1971年から続く「ロスキレ・フェスティバル」は音楽ファンが集まって催す非営利事業とはいえ、デンマークをはじめ北欧諸国や他のヨーロッパ諸国からもファンが集い、地元のバンドやシンガーだけでなく、世界的に著名なミュージシャンが招かれて演奏しています。一週間の開催中、会場の巨大な敷地に組み立てられた幾つもの簡易ステージで音楽の演奏があって、同じ敷地内に用意された宿泊用の区画に、ファンは持参のテントを張って夜を過ごします。

どうしてなのか「ロスキレ・フェスティバル」の期間中に雨が続くことが多く、今年もまた音楽ファンの若い人たちにとって、雨に濡れて泥だらけになっても、昼も夜も音楽を聴く楽しい一週間になったようです。

毎年のように、雨に濡れ泥にまみれたファンの様子と、期間終了後の片付けが、「ロスキレ・フェスティバル」についてのニュースです。今年もまた、会場跡地には大量のゴミとテントやマットレス、寝袋などの宿泊のために使ったものが残されていました。広大な敷地のゴミ拾いと収集なので、主催者は廃棄物処理業者に依頼して、たくさんの置き忘れを除去するのですが、処理費はチケット料金に含まれていないそうです。他の非営利事業と同じように「ロスキレ・フェスティバル」も、多くのボランティアが活躍していて、期間終了後には、置き忘れを片付けるボランティアが大きな敷地にいっぱいに残された様々なものを収集していました。

「ロスキレ・フェスティバル」に集まった若者は、「気候変動」のために立ち上がった若者と同じ世代です。気候変動の原因である温暖化を抑えるためには、資源の無駄使いをやめて、リユースやリサイクルの向上が必要です。ところが、「ロスキレ・フェスティバル」に集まった若者たちのほとんどが、友達と一緒に音楽を楽しんだ後には、自分たちの持参したものを残したまま会場を去ってしまったのです。まだ使えるものがたくさんあります。廃棄物はリサイクルセンターへ持ち込めば、新たな資源として使われるのです。

ニュースのインタビューに応じた主催者は「若い人たちは気候に関心があっても、リサイクルには興味がないようだ」と話していました。ところで、自治体のリサイクルセンターは会場から200mほどのところ。もちろん、不用品は自身でリサイクルセンターへ届けるようにとアナウンスされているそうですが。


たくさんの黄色い菩提樹の花
IMG_0715たくさん咲いた菩提樹の花.JPG

夜に降った強い雨の後、朝から青空が広がって、しばらく晴れの日が続くという天気予報。
平年よりは気温が低めだけれど、楽しい夏休みになりそうです。けれども、菩提樹の花は、そろそろ終わり。そして、北欧の自然は晩夏へ向かいます。


蒲の穂
IMG_0708蒲の穂.JPG

庭のリンゴが大きくなりました。甘く実るまで、もう少しです。


IMG_0716リンゴ.JPG




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2019年7月11日


ページの先頭へ

プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

詳しいプロフィールはこちら

木原さん

元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

詳しいプロフィールはこちら

福田さん

デンマークに1993年より在住。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

詳しいプロフィールはこちら                 

上山さん

ミラノに22年目、古いものと新しい物が混在する面白い町です。日本のみなさまに何かお伝えできることがあれば嬉しいです。

詳しいプロフィールはこちら                 

森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

詳しいプロフィールはこちら

Calendar

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Category

news

Back number

エコガラス

窓からエコをはじめませんか。熱をしっかり遮断する、省エネのエコガラス。

エコガラス

Copyright © 2006-2010 板硝子協会. All Rights Reserved.