窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

夏から秋へ、『at.tension』



立秋を過ぎ、朝夕は息が白く、日中の日差しも秋めいてきて、そろそろ薄手のジャンパーが必要になってきたテュービンゲンから、こんにちは。

夏のミュージック・フェスティヴァル・シーズンが過ぎた9月、北ドイツ(Mecklenburg-Vorpommern 州)で開かれる「at.tension-Theaterfestival」(アテンション・演芸フェスティヴァル)に初めて行ってきました。

朝4時半過ぎ、まだ暗くバスもない時間に自転車でテュービンゲン駅まで走り、電車を乗り継ぎフェスティヴァル会場最寄の駅へ。
そこから地元のバスで約15分、バス停「Lärz Kulturkosmos」(レルツ・文化コスモス)で乗客十数人が全員、ワイワイガヤガヤ運転手さんにお礼を言いながら下車。

バス停から入り口までまた少し歩き、サポーターとして登録後、腕輪(入場券)を受け取り、やっと一息ついたのは夜8時ごろでした。


『カルチャー・コスモス』at.tension#8 へ、ようこそ!
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at.tension#8では9月5日から8日までの4日間で、演劇やパントマイム、人形劇やコンテンポラリー・サーカス、ワークショップやコンサートなど、約80のプログラムが公開されました。

100ha(=1平方キロメートル)もある広大な『カルチャー・コスモス』のフェスティヴァル会場は、元ロシアの軍事空港で、滑走路も飛行機格納庫も残っています。

約10棟の格納庫やサーカス・テントは舞台として使われ、滑走路も所々にある広場も、突然野外ステージに変身します。
映画館(無料)になっている格納庫まであります。


野外ステージと化す滑走路
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「at.tension」が初めて建ち上げられた13年前、当時10周年を迎えた同会場の「Fusion」音楽フェスティヴァルに初めて参加し、カルチャー・ショックを受けたものでした・・・

それは広大な会場全体で、

 ○ 行き交う人が皆穏やかで、のんびりしていて、

 ○ ゴミもガラス瓶も、リユース・プラ・コップも滅多に落ちていなく、
   (会場所々に収集箱が設置されている上、飲料は出来る限り瓶入りで販売されている)

 ○ 一般道路ではお目にかかれない(車検には決して通らない)改装車が走っていて、

 ○ オールド・ヒッピー&その子孫たちに出会える、

 ○ 客もサポーターも、誰もが手伝い、遊び、他人事ではなく
    共にその空間をつくるという意識的なコモンセンスがある、

というような世界に初めて出会い、目から鱗が落ちるようでした。

〈Fusion2019の写真を地元新聞社が公開しています: https://www.ostsee-zeitung.de/Mehr/Bilder/Fotostrecken-Bilder/2019/6/Fotos-von-der-Fusion#chart=1


約1週間半のキャンプ生活と(お仕事いっぱいの)お祭り事にどっぷり浸かり、自分たちで創り上げていくお祭りが癖になり・・・一度「創る側」を味わい、「消費するだけの遊び」では物足りなくなってしまいました。
以来、Fusionにはほぼ毎年参加し、その独特のDIY世界を満喫してきました。

その間、Fusion参加者は3万人(2006年/10周年)からピーク時には9万人(2013年)にまで膨れ上がり、この数年で7-8万人に落ち着きました。

そんな大規模の夏の音楽フェスティヴァルが過ぎると、演芸フェスティヴァル「at.tension」が2年に1度開催されるようになり、今年で8回目を迎えました。


広大な敷地なだけあり、自転車はとっても便利。
仕事中はレンタサイクルも可能です。
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8月中頃、ブレーメンに住む友人からat.tensionのサーカス・テントを受け持つのでサポーターが必要だとの連絡を受け、前々から気になっていたat.tensionにやっと参加できることになりました。

1万人弱(前売りチケット8500枚&サポーター約千人)のat.tensionは、昔一目惚れしたFusionのようなのどかさがあり、とても新鮮でした。

のどかとは言え、友人が受け持ったサーカス・テントは約700人まで納客可能なだけあり、初日無事オープニングを終えた後も、バタバタは最終日まで続き、まるで学校の文化祭の準備をするように忙しく、うきうき・わくわくしました。


サーカス・テントの今年のメイン・アーティストたちは
フィンランドから来た『Race Horse Company・Urbotek』。
コンテンポラリー・サーカスで、重力や物理的法則が無効のように見える、
時にはグロテスクなショーを披露。
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『文化コスモス』では驚くほど生活インフラが整っていて、キャンプ生活のわりに快適に過ごせます。

会場では様々な屋台でベジタリアン/ヴィーガンのメニューを約3ユーロ(=日常的、もしくはそれ以下)という値で作ってくれます。
それも、お肉や魚が全然恋しくならないほど美味な屋台ばかりで、移動カフェもスイーツもあり、心ゆくまで味わえます。

その他にも『Intershop』という小型トラックのなんでも屋さんで、歯磨き粉から電池やビーチサンダル、ローソクやポテトチップス、ボールペンやキャンピングバーナー用カートリッジなど、必要なものは大抵(商売になるのか心配になる値で)見つかります。

至る所にある水道の大半は飲用水で、水分補給にも困りません。

トイレはボットン/コンポスト/ロワイヤル(水洗&約50円/回)から選べ、シャワーでも手洗い場でもお湯が使えます(シャワー、手洗共に冷水のみも有り)。

何かあった時のために医師グループとドイツ赤十字も待機していて、更に安心です。

ヘルパー&アーティスト用バック・ステージ内には、食堂が3ヶ所で朝から夜中まで、常に御馳走が用意されていて、共同シャワールーム、トイレ、洗濯機、マッサージルームなども揃い、飛行機格納庫は自転車用、自動車用、家具用などと、様々な作業所として使われています。


屋外ステージで人形劇
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月曜日は一日中片付け、夜は足湯で静かに打ち上げ。
火曜日の昼前に『カルチャー・コスモス』と仲間たちに「またね」と挨拶をし、やっとの思いで夜の12時少し前にシェアハウスにたどり着いた時は、声は枯れ、熱が出ていました。

気が抜けたのでしょうか、その後1週間は熱が下がらず寝たきりでしたが、その分たくさんの思いでも出来ました。

2年後が楽しみです!

格納庫ステージ。アテンションのHPでも写真を見ることが出来ます。
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9月20日の金曜日、Fridays For Future集会が全国各地で開かれ140万人がデモに集まりました。
テュービンゲンでも子どもからお年寄りまで、9千人以上が集まり(計算上、住民約8人に一人ということに!)、デモがありました。

テュービンゲンの地元新聞社Schwäbisches TagblattのHPでビデオが公開されているので、ご覧になってみてください。
https://www.tagblatt.de/Nachrichten/Tausende-fordern-in-Tuebingen-mehr-Klimaschutz-v5950.html




投稿者:森さん  カテゴリー:
2019年9月30日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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