窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

秋の空



久しぶりに晴れて
IMG_0291久しぶりに晴れて.JPG

秋の長雨。湿った空気と乾いた空気の追いかけっこで、雨が降ったりやんだり。外出時にはレインスーツが必需品。空が灰色の重たい雲でいっぱいなら、傘を携えて。

デンマーク人は少しくらいの雨なら、傘を使わずに、帽子や雨合羽で済ましてしまうのだけれど、最近は傘を使う人が増えました。雨が強く降るようになったからです。ずっとデンマークで降る雨は霧雨のような細かい粒だったのに、このごろは大きな雨粒が大量に空から落ちてくるのです。5年ほど前から「日本の雨みたいだな」と思うことがあったのが、最近はいつでも「日本の雨」。気候情報士によれば、降水量が増えているし、豪雨の回数も増えているそうです。そして将来は、さらに降水量が増加するという予測。雨の量や降り方の変化は、もちろん気温の上昇が原因です。デンマークの夏季の平均気温は1990年代には16℃であったのが2000年以降は20℃。冬季の平均気温も4-5℃高くなっているので、雪の降る日が少なくなりました。そして将来は、冬に雪が降るのはわずか1回だけになるかもしれないとも言うのです。

「もう雪が積もらないから要らない」クロスカントリースキーを、粗大ゴミの収集場所に出してあるのを見ることが多くなりました。つい10年ほど前までは、デンマークの森や公園や広場でクロスカントリースキーが楽しめるほど、冬の間に2-3回は雪が降って積もったのです。そして、池や湖には厚い氷が張ってスケートができました。首都のコペンハーゲンの街中でも、運河や堀の氷上でのスケートは人々の冬の楽しい行事でした。けれども今ではスケート靴も不用品としてリサイクルセンターへ持ち込まれるアイテムです。

北欧の伝統的なスポーツができないとは、残念だし、悲しいものです。そういえば、フランスのモンブランでは氷河が溶け出してイタリア側の麓の村で緊急避難になったと聞きました。「スキーという細長い板を靴の下に付けて、雪の上を滑るスポーツがあった」と子供達に話して聞かせる時代が、遠い未来ではないのかもしれません。

10月の初めの週末に、早朝にかかっていた雲が切れると、透き通った青空が現れて、久しぶりに心地よい晴れの日になりました。どんよりした湿気が天空に消えると、地上の空気は乾いて冷たくなりました。赤や黄色の樹木の葉が、太陽の光に映えて、風景に秋の色を描いています。


森の散歩道
IMG_0298森の散歩道.JPG

暖かい日差しに誘われて、雨続きで外に出られなかったハチたちは、ひと飛行。ハチたちが気分良さそうに活発に働いている合間に、養蜂箱の防寒対策を整えて、冬ごもりの準備ができました。

午後になっても、明るい青空が続いたので、森へ散歩に。あちらこちら落ち葉の上に、いろいろな種類のキノコがたくさん見つかりました。雨降りの後に晴れて、土の中で待機していたキノコがいっせいに出現したのです。

落ち葉の下から
IMG_0295落ち葉の下から.JPG
倒れた樹木の幹にも、大きな立派なキノコがたくさん。樹木の陰の湿った場所に生えて出るキノコの奇妙な生態には、自然の不思議や神秘を感じます。


不思議の森
IMG_0289不思議の森.JPG

森の奥の誰も来ない湿地では、小鳥の合唱にキツツキが太鼓の伴奏を演奏していました。小鳥たちは針葉樹の高いところに集まって、たくさん付いた松笠の実を取り出しているようです。そして、キツツキは幹の割れ目に棲み付いた虫をつまみ出しているようです。急に寒くなったので、晴れているうちに冬の食糧の収集中なのでしょう。

秋の空と松笠
IMG_0300秋の空と松笠.JPG

しばらく立ち止まって、ぽっかり湿地の沼の上に開いた青空や、針葉樹の間を飛び交うシジュウカラや、幹を叩いては飛び渡るキツツキや、突然に奇声を発しては飛ぶカケスの様子を眺めていました。まるで人里から離れた場所に来ているような感じです。

森の空気が頬に冷たく感じられるようになったので、足を進めて、森の出口まで。太陽は西へ傾いています。秋分の日を過ぎてから、どんどん明るい時間が短くなって、夕方が早くなりました。

帰宅して、少しだけ暖房が入った温かい部屋で、温かい紅茶に身体が温まったら、「自宅から散歩に出られる地域に、鳥たちやシカやキツネやリスなどの小動物が棲んでいる自然の森があるというのは、もしかしたらとても豊かなことかもしれないね」と我が家のデンマーク人。

窓の外は宵が迫っていました。




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2019年10月 9日


ページの先頭へ

プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

詳しいプロフィールはこちら

木原さん

元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

詳しいプロフィールはこちら

福田さん

デンマークに1993年より在住。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

詳しいプロフィールはこちら                 

上山さん

ミラノに22年目、古いものと新しい物が混在する面白い町です。日本のみなさまに何かお伝えできることがあれば嬉しいです。

詳しいプロフィールはこちら                 

森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

詳しいプロフィールはこちら

Calendar

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Category

news

Back number

エコガラス

窓からエコをはじめませんか。熱をしっかり遮断する、省エネのエコガラス。

エコガラス

Copyright © 2006-2010 板硝子協会. All Rights Reserved.