窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

霜月



暖かいので、紅葉が長く続くと、聞いたのですが、雨が降るたびに葉が落ちて、もう背の高い広葉樹が冬の姿です。朝食時に空が明るみ始めたら、ひとつふたつと高いところから、ふわりふわり鳥の羽のように落ちてくるものがあって、なんと黄色の枯葉でした。少しずつ冬に近づくのを感じます。


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ドイツの森さんとイタリアの上山さんが、雨が多いのだと書いておられました。ときどき、スポーツ好きな我が家のデンマーク人とサッカーのヨーロッパ・リーグの試合をテレビ観戦するのですが、今年の秋はイタリアでもフランスでもドイツでも、そして雨の少ないはずの南欧でも、雨に濡れて泥だらけでプレイする選手たちを見ることがしばしばでした。デンマークも大きな雨粒が大量に屋根や窓に当たる音や強い風に樹木が揺れる音を聞くほどの、悪天候が多かったのです。それで本当に、上山さんが書かれたとおり、私もデンマークにいながら、遠く離れた日本の台風の災害が、まるで近くて起きていることのように感じていました。被害を受けた皆様へは、心からお見舞い申し上げます。


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「朝から晩まで雨」という予報が外れて、重たい雲が太陽を隠していても雨が降っていないので、久しぶりに散歩に出ました。森の樹木は少しだけ黄色や赤の葉が枝に残しています。そして、散って落ちた葉で地面はすっかり敷き詰められていました。いつもの道を進むと、ところどころ落ち葉の下がぬかるんでいて、誰かのマウンテンバイクのタイヤの跡が残っていました。

針葉樹の緑、広葉樹に残った葉の黄や赤い色。森は緑の葉がいっぱいの夏よりも明るいけれど、冬へ向かう太陽の光は弱くて、色が映えません。どんよりと重くて暗い風景なのです。森の隣の樹木の植物園に行くと、灰色の景色の中にピンク色を見つけました。近づいて樹木の名を示した札を見ると「原産地:日本 静岡県」とありました。(マユミ)


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少し歩くと、紫色の小さな実をつけた樹木があって、こちらも日本産でした。(ムラサキシキブ)


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植物園には日本原産の樹木が多く、冬のマンサク、春のサクラ、秋のカエデやナナカマドの紅葉など、小さな日本の四季に出会うたびに、大きな自然を思い出すのです。日本は秋の花、冬の花がたくさんあるし、こうした小さな実がなって、風景が色とりどりで、それがデンマークの冬とは違うのです。


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前日の雨で濡れている芝生の広場を横切って、池の方へ向かうと、集まった鴨のクワークワーという鳴き声が聞こえてきました。池に沿ってぬかるみの道を歩いていくと、茂みにたくさんの赤い小さな実がありました。自然に生えたハマナスの実(ローズヒップ)です。デンマークにも、冬景色に色を添える植物があるのですね。そしてもちろん、もみの木のクリスマスの飾りは寒くて暗い季節に、心に明るさをもたらす貴重な装いです。


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やっと厚い灰色の雲が切れた日に、秋の青空が広がって心地よいので、掃除を始め、ホコリを払おうと壁に掛けてある額縁を退かしたら、なんと裏面が湿っているのです。「こんなこと初めて!」なので、慌てて他の額縁も確認して、そして日干しをしました。暖かい秋なので、室内の暖房の設定が低いままのところへ、雨量の多い日が続いて、室内の湿度が高くなっていたのでしょう。こうしてだんだんと、地球の気候変動の大きな小さな影響を自分自身で体験することが増えるのでしょうか。

雨がやんで青空が広がると、夜間の気温が下がって、霜が降りるようになりました。早朝には屋根も樹木も地面も、たくさんの小さな氷の粒に覆われて白くなっています。外出には毛糸の帽子をかぶってマフラーをして手袋をして。

住宅地では子供のいる家の玄関先にカボチャのランタンが置かれたままだけれど、街にはたくさんの小さな電球が輝く飾りが取り付けられて、クリスマスを待つアドヴェントの準備が始まっています。


IMG_0742もみのき.JPG

今は暗いけれども、きっと来るはずの光を求めて。希望を持って、自分のできることで、明るい将来のためにはたらきかけないと。憂鬱な灰色の世界にも、美しい自然の色が見つかるのです。





投稿者:福田さん  カテゴリー:
2019年11月 6日


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