自然の威力
皆様、ご無沙汰しております。東京・京橋もようやく寒さが身に染みるようになりました。
日本の台風被害に心を痛めていただきまして、ありがとうございます。皆様の関係先にも被害がなかったでしょうか。被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
私の住んでいる横浜市鶴見区は、その名も「鶴見川」が昔は暴れ川として有名でしたが、近年、遊水池などが整備されて今回もその機能が発揮されたと報道されていました。
その場所は横浜国際総合競技場の一帯で、競技場自体も柱で浮いたピロティー構造になっています。
この競技場の周りには、広大な敷地にテニスコートや駐車場がありますが、いざというときには川の堤防が一部低くなっていて、ここに水が流れ込み水位を保つ仕組みになっています。今回も水没した駐車場(もちろん車は入れていませんが)の写真が載っていました。
私の仲間と行っているテニスは同じように多摩川の河川敷のコートでやっていたのですが、同じように堤防いっぱいまで水没して3か月は使えないでしょう。自然の力には抗えないこと、気候変動の影響が進んでいることを今回も実感させられました。米国がパリ協定を脱退して、いまだに温暖化を防止するよりは、制限もしないで経済活動を優先する人がいるのが、悔しいですね。
皆さんにはヨーロッパの省エネスタイルや生活の考え方を伝えていただいてから10年ちかく経ちました、板硝子協会だけではなく法律を作る側の人たちも視察を重ねてきましたが、遅々として進まないのはなぜなのでしょうか。
設計者が省エネ基準の説明する義務はあっても、建て主は基準通りにしなくてもいいと思えば、あるいは低価格を優先したければ説明を聞くだけで従わなくていいと言うことです。こんな国が世界中のどこにあるでしょうか。怒りというより悲しくなります。