窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

コロナで考え直す?



まるで初夏のように暖かく、のどかな晴天日和が続くテュービンゲンから、こんにちは。

4月上旬、ほぼゴーストタウン化したテュービンゲン旧市街
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ドイツでは、コロナの第二波が懸念され、まだまだ気を許せない段階にあるそうですが、少しづつ規制緩和が進められています。

5月4日から再営業が許された理髪業、美容サロン、マッサージ業、タトゥースタジオなどの店にはボサボサ髪になった人たちやストレスで身体がガチガチになった人たちの予約が殺到し、どこでも「2週間の予約待ち」は当たり前でした。
長髪の友人たちは、髪型が目立つショートヘアの人たちに対しての思いやり(?)から、未だに予約を控えています。

5月11日から(州によって18日から)は条件付きで飲食店の再営業が認められ、
5月27日からは 屋内での祝い事や集りの人数制限が5人から10人に。屋外では(6/1〜)20人までが集まることを許されるようになります。
5月29日からはホテルやレジャー施設の、
6月2日からは飲み屋やバー、そしてスポーツジムやダンススクールなどの再開が予定されています。


規制緩和後の金曜の朝市。街では日に日に人出が増えています
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日常的にマスクを見かけるようになりました
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規制緩和後の街に出掛けると、カルチャーショックのような感情が湧き上がります。

規制緩和によって再営業が許されたのは良いのですが、1、5mの距離確保、殺菌消毒、マスク着用、出入り口を分ける、店内飲食時には連絡先を店に提出、などなどと、厳しい規制が設けられました。

カウンターに飛沫防止のアクリルガラス製仕切りが設置された店では、仕切りの一側ではマスクは着用しなくても働くことは可能。それでもお客さん用側に出る時はマスク着用が求められます。

なぜ?何のために?という規制はたくさん。

働く側としては意味不明な規制にも従わなくてはいけないだけではなく、お客さんにもそれを強いらなければいけなく、「どうしてだ?」と問われ、最後には「国や州に問い合わせてください」と返すしかなく、なんとも情けない気持でいっぱいになります。


公園使用上注意書き
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ショーヴィンドーでドッキリ
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散歩がてら見慣れたテュービンガーたちと久びさに顔を合わせ、挨拶を交わしたり、立ち話をしたり、ゆっくりと平常化が進んでいるのは嬉しいのですが、ひっそりとしていた旧市街にマスク姿の人たち(それも西洋人!)が溢れている様はなんとも不思議な光景です。

それでもやっぱり一番ショックを受けたのは、旧市街の中心部にあるH&Mの前に行列ができていたのを目にした時でした。

3月末の緊急時に、我先にと賃貸料の支払いを拒否したH&M、Adidas、そしてDeichmannの3社に対し、テュービンゲンの消費者はボイコットを通すだろうと、もう少し理屈で消費活動をするだろうと思い込んでいたのですが、どうやら期待はずれでした。


5月上旬、旧市街にあるカクテル・リフト。
電話、もしくは1階ドア横のメニューを見て直接注文
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3月中頃から国内外の物流が減速し、各個人の経済活動が「スローな」「地産地消」に限られた一方、オンライン・ショッピングの増加も目立ちます。

わたしも時たまオンライン・ショッピングをしますし、大型スーパーで野菜や食品を買うこともあります。
でも出来るだけ「Support your locals」をモットーに、テュービンゲン町中の個人商店や朝市場で、しっかり選んで買い物をするようにしています。


やっとまた営業が許されるようになったヘア・サロンの前
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ドイツ全国一斉に、コロナの影響で今までの経済成長を前提とした、「当たり前」とされてきた日常が揺るがされています。

自由自在に他人と関わり合い、ふれあい、暮らしを営むことが制限された毎日。
女性や子供、高齢者、障害者が社会的弱者として(やっと)注目を浴びるなか、核家族との濃厚な時間を強いられ、引きこもり、悩みを抱える人びとの苦しい現状も報道されています。

大規模なコロナ・デモに人種差別的な団体も参加し、不満や苛々を抱えた人たちがターゲットになっている、溢れる情報に流されるな、と警報が鳴り、社会的不安定化も心配されています。

その反面、ロック・ダウンによって、今まで環境問題に取り組んできた運動家たちではない、もっと一般的な市民の間でも、残業に追われ、あくせくと働く生活から、「エコロジカル・フットプリント」も考慮しながらの「サステーナブルな」生活へ・・・「結」をキーワードに助け合える場作りを進めよう、という動きが広く見られるようになりました。

ロック・ダウンで経済界もスローダウン。
ここいら辺で、はたと一回立ち止まり、今までの贅沢三昧な生活と、これからの「進む先に望む未来」や「社会的ストックの再形成」を考え直す良い機会でもあります。


リビングルームのように見えるのは倉庫を改装した
『ゴミになる包装材なしのバラ売り・ショップ「SPEICHER umgedacht
(HP: http://speicher-tuebingen.de/)」』のカフェ・エリア。
ロック・ダウン以来、FFFのプラカード・ショールームに変身
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5月末、ルフトハンザ(1997年には完全民営化)に対して、ドイツ政府の莫大な公的支援が決まりましたが、以来、ほぼ条件も付けず税金が注ぎ込まれる、と猛批判を浴びています。

そんなドイツ政府に比べフランス政府はエア・フランスに対し、しっかりと未来を見据え、環境問題に積極的に取り組むようとの条件付きで支援の合意に至りました。

条件のひとつは、2024年までに国内での二酸化炭素排出量を50%削減する、そのためにも国内線を激減すること。

もちろん長距離飛行も大問題なのですが、はじめの一歩として、オルタナティブがある短距離飛行の廃止を目指す。

わざわざ空を飛ばなくてもTGVで快適に、十分短時間で国内移動が可能な国、フランスならではの得策ですね。


ストリート・ミュージシャンも距離確保のひと工夫
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新しい消防車のテスト運転。ちびっ子たちから
おじいちゃんまで目を輝かせ、見物人も大喜び
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投稿者:森さん  カテゴリー:
2020年5月28日


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プロフィール

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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

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南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

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