窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

そして、夏



暦(こよみ)で夏が始まる日、6月1日に、デンマーク全国で気温が20℃を超え、2020年初めての「夏日」になりました。
ちょうど聖霊降臨祭 " Pins " の連休に好い天気に恵まれて、人々は森へ海へ。青空が広がり、陽光が輝き、緑が美しく、あまりにも心地よいので「もうウィルスは大丈夫」と思ってしまうほど。
初夏は楽しすぎて、まだ水は冷たいのに海水浴、まだ気温はポカポカ程度なのに水着で日光浴。浮かれた人たちが、ぎゅうぎゅうに集まってしまった海水浴場は、翌日から滞在禁止エリアになってしまいました。

我が家はサンドイッチを作って北の海岸へサイクリング。
「明日は天気が良いからサイクリングに行こう!」と前夜に決めたものの、サイクリング用品はしまいこんであって、早起きをしたのに、バッグやウェアを探し出したり、ドリンクボトルを洗い直したりしたら10時、一旦休憩。
それから準備万端、タイヤに空気を入れて出発!もう太陽が南に高く、ウィンドブレーカーはカバンに入れて。

晴天の光は夏の眩しさなのに、少しだけ北風。「海岸通り」をルイジアナ現代美術館まで。
2か月半の休館の後、再オープンしたばかりで、駅から歩いてきた人、満杯の駐車場に入るクルマに出るクルマ、来館者が多いようです。

美術館のところで内陸に折れて、両手に野原と畑の一本道を西へ。そろそろ正午を過ぎて、陽射しはますます強く、アスファルトの道には陽炎が見えそうです。

「天気予報どおりに夏日になったな」と思ったところへ、ブン、ブン、ブン。ハチの群れに出会いました。
雨降りの日が続いた後に晴れると、巣の中で窮屈に感じていたハチたちがコロニーを分ける準備を始めて、そして晴れると、分かれたコロニー(分峰)が新しい住処を見つけて巣から飛び立つのです。
ハチの群れから離れたところに自転車を止めて、群れの様子を観ることにしました。数分で群れは並木のサクラの枝に集まり、分峰の典型的な丸い形におさまりました。中心には女王蜂がいるのです。


IMG_0414 分峰.JPG

ハチの群れを眺めながら、水分補給の休憩をしたら、また自転車を走らせて目的地まで。緑地を横切り、坂を上り、坂を下り、森を抜け、高速道路の上を渡り、線路を越え、そして北の海岸へ続く通りに出ました。たくさんのクルマです。

北の海岸に沿って別荘地が連なり、夏の天気が良い日には、浜辺にも森にも人がいっぱい、港と周辺の商店街はコペンハーゲンの中心街と同じくらいの混雑と賑わいです。
私たちは人混みを避けて、浜辺の景色の良いベンチで昼食。2年前に自転車で行ったスウェーデンの自然保護地区が碧い海の向こう側に見えています。すぐそこにあって、いつでも出かけて行けたところなのに、今は国境閉鎖のために行けないと思うと、とても不思議です。


IMG_0430波の向こうのスウェーデン.JPG

サンドイッチをかじる私たちの前を、夫婦でカップルで友達同士で家族で、歩いて、自転車で、犬を連れて、多くの人が通りかかります。「連休でも外国へ旅行できないから、どこも人が多いのか?」と我が家のデンマーク人。
中世のバイキングの時代から、大海原を渡り、新たな土地へ旅をし続けてきたデンマーク人にとって、現在の国外渡航自粛とは全く特別な状況なのです。


IMG_0424浜辺の道.JPG

昼食後は波の音を耳に、浜辺の砂の道を、自転車を押して歩きました。
COVID-19がデンマークへ押し寄せてから3か月の間に起きた出来事が、頭に浮かびます。
デンマークの入院患者数はすでに100人を下回り、全国での新しい感染者数は1日に20-30人にまで減りました。けれども、アメリカやアフリカや特に南米では深刻な状況が続いています。しかも新型ウィルスによる危機で、自分や自国の状況への対処に精一杯で、世界の他の地域を援助する慈善団体への支援が少ないらしいのです。デンマークでも失業した人が増えているくらいなので、そこで他の国への募金活動など、苦労の大きいことでしょう。


IMG_0429碧い海.JPG

いつもなら募金のニュースレターを送ってくる団体から、デザイン賞受賞のニュースがありました。
アフリカなどの飲水の不足する地域での利用のために開発された、「SolarSack」というプラスチック製の袋が、デンマーク・デザイン賞2020年度の省資源部門賞を受賞したのです。
二重のプラスチック製の袋は、水4リットルを4時間で、日光の紫外線によって殺菌し、飲用水の供給を可能にします。すでに2年前からウガンダで試用していて、袋は繰り返し150回使用できるそうです。殺菌のためのエネルギー資源が不要で、省エネ省資源である持続可能性が認められての授賞です。
https://danishdesignaward.com/nominee/solarsack-2/

太陽の光をいっぱいに浴びて、紺碧の海の北の海岸から家路へ。「また天気が好かったら来ようね。次回は、もう少し食料を多めに、ピクニックをしよう」。


IMG_0426北の海岸で.JPG

海からの風を背に海岸通りを、街から街へ、港から港へ、南へ走ります。今日は本当に、たくさんの人出。港や浜辺のアイスクリーム屋さんの前には長い列。通りには、たくさんのサイクリスト、バイク、オープンカー、クラシックカー、みんな今日とばかりに走りに出ています。

灰色の雨雲が切れたら、青い空が広がり、緑に街が染まり、そして夏を迎えました。


IMG_0435海辺の街で.JPG




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2020年6月 9日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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