窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

夜長にハリネズミ



8月は毎日20℃以上の夏日だったのに、9月になったら雨雲が来て、季節が秋へ移りました。そして、日没が早くなりました。明るい夜空の夏は去って、夕食の後には南の空に一番星が輝いています。うっかり玄関の前に置いたままになっていた自転車をガレージへしまおうと外に出たら、道路の真ん中に小さな丸いものが月明かりに照らし出されていました。モコモコ道路を横断中のハリネズミです。


雨のち晴
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日本や他のEU諸国と同じようにデンマークでも、夏休み中に新型コロナウィルスの感染者数が再度増えて、「平常」復帰が足踏みしました。8月下旬のレストランやカフェの夜間営業が夜2時まで延長されると同時に、5か月間も閉店していたディスコや酒場の営業が解禁になりましたが、厳しい条件付きなのです。客人は1mの間隔で着席、深夜の営業は夜2時まで。ディスコの客も着席厳守です。

8月に児童生徒の学校の新学期が始まりましたが、残念なことに感染者が見つかって、友達と会うのを楽しみにしていたのに、授業開始前に閉鎖になった学級や学校がありました。9月から新学期が始まった大学や高等専門学校では、新入生歓迎行事や新学期開始のオリエンテーション中に感染が発覚して、授業第1日目から遠隔授業になった学校も。それでも、20歳代を中心にした感染者数の増加は止まることなく、政府も保健庁も国民へ再度の注意を促しています。6月には新感染者数が0に近づいてホッとしたというのに、夏休みと新学期と、友達との楽しい毎日が戻ったら、どんどん新たな感染者が増えていて、とても残念というか悲しいというか。


秋の色
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一雨ごとに秋の色がひとつふたつと加わり、濡れて落ちた黄色の葉一枚ごとに、空気にも心にも静寂感がしみわたる季節です。そして、社会が閉鎖していた半年前に着ていた薄手のコートが、夏を経てまた必要になりました。コートは春と同じだけれど、街には買い物客が集まり、小さな子供と手を手にゆっくり歩く家族や、5-6人集まってファッションブティックをのぞくティーン達が、秋物のシックなディスプレイを眺めたり、品定めをしたり。まるで緊急事態での閉鎖は遠い記憶、平常な社会活動のように見えるけれども、店舗の入り口には消毒液や使い捨て手袋の提供があり、停留所でバスを待つ人々もバスの乗客もマスクを着用しています。

様々な施策と各種技術や用具等を利用して、デンマークはほぼ平常を取り戻し、政府は将来へ向けて重要になる政策を設けるために、法案の提示や各政党を招いての討議などを再開しています。先日は温暖化物質排出量削減を目指した電気自動車の段階的普及について、「自家用車の緑への転換委員会 (Kommissionen for grøn omstilling af personbiler)」の提案が発表されました。

主に、2030年までに75万台の緑の自動車(電気自動車とプラグインハイブリッド車PHV/PHEV)利用を目標として掲げ、達成のために、緑の自動車所有では2000デンマーククローネ(DKK)が現状より減税される代わりに、ガソリン車とディーゼル車所有者は2300DKK増税になるという、重量税などの自動車にかかる各種の税を改正案が注目されました。

デンマークでは現在利用されている約2.690.690台の自家用車のうち、ガソリン車68%、がディーゼル車30.5%、電気自動車0.8%、Plugin-hybrid 0,7 %です。ところが、既に北の隣国ノルウェーでは電気自動車の普及が50%に近いので、デンマークで電気自動車およびPHV/PHEVの普及も難しくないと同委員会では考えているのです。そこで、減税に加え、2030年までは電気自動車所有者へは年間2500DKKの補助金が国家から支給されるという制度など、緑の自家用車の普及させるための様々な制度や対策の提案もありました。

自動車連盟など団体では、ノルウェーとデンマークでは自家用車利用や車両に関わる環境そして国家の施策が大きく異なるので、ノルウェーの電気自動車普及をデンマークの場合に照らし合わせることはできないという意見です。国土が広いためにモータライゼーションが進み、自家用車利用を前提に社会が整備されているのがノルウェー、小さな国土で人口が都市に集中し、公共交通機関が整備されているのがデンマークです。また車両は100%輸入車のうえ、自家用車の買い替えは5年から10年ごとなので、緑の自動車普及には長い年月がかかりそうです。

我が家の向かいと2軒先で、高級なTesla(テスラ)車を所有しています。向かいのテスラ車を初めて見たときには、大きなラグジュアリーな車体に圧倒されましたが、車が出入りしてもエンジン音が聞こえないことや、徐行時に人工の音が鳴ることが不思議な体験でした。駐車場を共有する2軒先の奥様がテスラ車に変えてからは、エンジン音は無く、太いタイヤがアスファルトを踏みつける音だけが聞こえるのも、新しい体験になりました。

新しい時代の高級車で颯爽と走っていますが、停電すると充電できないのが心配です。いつだったか夜中に停電したら、静まった駐車場で奥様が怒って、旦那様に「なんとかしなさい」と叱りつけているのを聞きました。ノルウェーのように、公共の充電設備が設置されないことには、電気自動車の普及は難しそうです。

ガレージの充電器
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青空が広がると暖かいのに、朝夕の空気は冷たく感じます。樹木は少しずつ秋色に。どんぐりを見つけました。

どんぐり
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投稿者:福田さん  カテゴリー:
2020年9月16日


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