普通で迎える新学期
雨が降って涼しくなって、夏休みが終わって、新学期が始まりました。早朝の通勤のクルマが増えて、日常が戻ったのをつくづく感じます。
雨上がりに
公共の場でのマスク使用義務が解除になって、8月からはレストランや文化施設、スポーツ施設や観客席での陰性検査結果やワクチン接種の証明書提示も解除になって、一段ずつ一歩ずつ、社会活動が平常へと移っています。マスクや証明書提示が不要になると、買物もスポーツや文化活動も、気楽に気軽になりました。平常とは、こういうことかと、普通のことがありがたく思えるものです。 コロナを越えて平常を取り戻したいという人々の意識が高まって、今年の夏休みは国外で休暇を過ごした人が増えました。旅行へ出た家族が多いので、空巣の被害も昨年よりも増えて、こちらも平常時の状態へ戻りつつ。 EU圏内の入国出国の規定が緩和されたので、暑い南欧から涼しいデンマークで夏休みを過ごしに訪れる観光客も多いようです。私の住む街のスーパーマーケットでも、スペイン語やイタリア語やフランス語を耳にします。食品もなにも物価が高くて戸惑ってはいないかと思ったり。足りない食材も多いだろうな。
この夏は、ドイツやハンガリーをはじめ多くのヨーロッパ諸国で集中豪雨による河川の氾濫で洪水となり、大きな被害を受けました。ドイツの森さんのお住いのチュービンゲンは川が流れているので、どうしているかと心配しました。気候変動が原因で、天候が極化激化しているそうです。デンマークは6月と7月に暑い日が数日あったほか、比較的穏やかな夏だったので、大雨は極暑の影響と聞いて驚くほどでした。ところが先日、グリーンランドの氷河の溶け具合が非常に速く、このまま水位が上昇するとデンマークは水没するというニュースがあって、地球上の気候変動を思い起こしたのです。
温暖化促進物質の排出量抑制のために目標値を高く設定しなおしたり、電気自動車の利用を促進したり、持続可能なエネルギー供給を促進したり、政府も民間企業も国民も未来の子供達のために努力を続けているけれど、気候変動のブレーキが効いているのかどうなのか、不安になることも、ときどきあるのです。けれども、今日よりは明日と1日ごとに、希望を持って少しずつ出来る限り貢献するしかありません。
気候変動の雲
真夏の強い陽射しが地面にも家屋にも照りつけて、暑い空気が煉瓦の壁の外に立ち込めると、南側の窓は室内の気温が高くても開けられずに閉めたまま。幸運なことに断熱性の高い窓ガラスだから、直射日光の熱も外気も遮断して、太陽が少しだけ西へ傾くまで、ちょっとだけの我慢。屋外の気温が下がり始めたら、急いで窓を全開にして換気。こうした夏の日は2-3週間だけなのが北欧。
雨が降ったら涼しくなって夏の終わり。朝の爽やかな空気を入れた後、昼間は窓を閉めていたら、外の暑さは煉瓦の壁と窓の断熱ガラスで遮断されて、屋内は快適。もう太陽の光の強さは頂点を越えたのです。そして、雨上がりの風景に小さな秋。
太陽が傾いて