窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

秋のかおり



雨の8月の後、青空が広がって、気温が20度を超えて、デンマークは快い「晩夏」になりました。けれどもきっと、これで夏は終わり。もう、木の葉は色付き始めて、ドングリが地面にコロコロ。朝に夕に、しっとりした空気に秋の香りが漂っています。

夏の後半は雨が続いたので、森にはキノコがいっぱい。ドイツの森さんのお便りのとおり。そして、リンゴの木には紅い実がたわわ。今年はミラベラもプルーンもベリー類も大きな実がたくさん採れました。リンゴやナシも枝に多くの甘い実をつけています。

リンゴと養蜂箱と晩夏の空と
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ちょうどリンゴの収穫前に、地元の養蜂家組合の催しでリンゴ園を見学に行きました。長年、養蜂家組合の会員が授粉のために蜂を提供しているのです。リンゴ園のある館まで私たちの街から、1700年代に王室が森に設けた狩りの路でつながっています。夏に冬に季節を感じるその路を、私たちは自転車ルートにしていて、館とリンゴ園の周辺は良く知っているのです。それでもなかなか敷地に入る機会がなくて、いつも門から館の裏手を眺めているだけでした。

さわやかな青空の午後、集合場所のリンゴ園の販売所に到着すると、リンゴ園の代表者を囲んで説明が始まっていました。「そして自転車で、また一人!」と養蜂家組合の会長の声があって、こちらから参加者へ挨拶。販売所の小屋の周囲に数台の自転車が停まっています。

リンゴ園は5年前から「エコロジカル」な栽培へ移行して、昨年に国家の「エコロジカル農法」の認定を受けたばかり。殺虫剤や除草剤など農薬を使用しない栽培は試行錯誤の繰り返しだけれど、自身も栽培の作業に携わる代表者は虫除けや雑草駆除の工夫や対策について、楽しそうに説明してくれました。甘い香りが強い小粒のヒメリンゴに虫が集まるので、他の食用リンゴの害虫対策になるとか、雑草駆除は手仕事だから、最も時間を費やす仕事だとか。私たち参加者はエコロジカル農法について聞くだけでなく、自宅での庭仕事へのアドバイスを受けたり。

リンゴの話を聞きながら
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「好きなだけ採って食べて」と言われると、早速、真っ赤なりんごの実のなる枝に、参加者の腕が伸びました。収穫は最も大きな仕事なので、デンマーク全国で臨時採用を募集をするのだそうです。9月と10月には週末に「リンゴ狩り」の催し。昨年はCOVID-19の規制で公共の施設が閉じていたので、1日に1000人ほどがリンゴ狩りに参加して「大きなリンゴ園が人だらけ」で、たくさんのリンゴの実が全てなくなったとか。

紅い甘いリンゴ
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枝についた実を採集するほか、熟して落ちた実を翌年の害虫対策のために拾い集めるのだそうです。毎年、近隣の高齢者施設が「リンゴ狩り」に来て、車椅子に座ったまま、歩行器を押しながら、杖をついて、地面のリンゴを拾い集めて、施設に戻ってからアップルパイを焼いたり、ジャムにしたり。それでも残ったら、リンゴジュースにしたり、サイダーやリンゴ酒への商品展開も。廃棄量を抑える工夫です。

数限りないほど栽培されているリンゴの木の間を歩いて、1700年代に建てられた館を見て、授粉する蜂の養蜂箱の前では養蜂家組合員の授粉の話を聞いて、もと来た方向へ戻ったら太陽が少しばかり傾き始めました。

リンゴ園の館
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見学の終わりにリンゴジュースやサイダーの試飲会。こうして人々が集まって、みな一緒にリンゴの甘酸っぱさを味わうと、ドリンクを片手に語らい合うことができる自由を感じます。

リンゴ園の背景に見える森の背の高い樹木に、夕方の陽が黄色に輝いていました。

秋の陽に輝いて
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投稿者:福田さん  カテゴリー:
2021年9月13日


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