今年こそ
霜の朝
新年、明けまして、おめでとうございます。
どんよりとした灰色の雲が切れて、青空が広がったら、寒いけれども心地よく、今年への期待がふくらみます。
三千年紀も22年。世界中の諸国の華やかなミレニウムの祭典をテレビで観ながら新しい千年紀を迎えた元旦は、特別にはっきりと覚えているのです。
今年もまたシャンパンと花火で元旦を迎えて、またひとつ年が過ぎて、新しい年の初めなのだと心があらたまりました。新千年紀になってから、どうも月日が加速度的に早く過ぎていくように感じていたので、昨日から今日、大晦日から元旦、2021年から2022年というつながりに、ちょっと小さなピリオドをつけてみたのです。
新しい予感
SF小説や映画が描いた21世紀の未来的な社会や暮らしとは、私たちの現実の生活環境は異なるけれども、新しい技術は着実に私たちの生活を「未来」へ導いています。例えば、情報技術の進歩によって、公共施設でも民間企業においてもインターネットを介した「セルフサービス」が普及して、週7日24時間のサービスが可能になっただけでなく、人件費の削減によって安価な利用しやすい料金が定着しています。
便利になったのですが、手続きの全てが自身に任されているし、利用可能な端末が必要だし、連絡を受けたら早急に対応しなくてはならないし。窓口で担当さんと相談しながら手続きをできた昔が懐かしいときもあるのです。
霜と氷
2000+22年の今年は、2020+2年でもあって、COVID-19がヨーロッパに感染し始めてから2年が経ちました。昨年の夏にはデンマークの感染者数は一桁にまで減少して、「普通」の暮らしが戻るのだと楽しみにしていたのです。けれども、規制のない「普通」の社会は10日だけ、感染者が増加して、年末には感染者数の記録を更新、新年早々からは在宅勤務になりました。
コムーネの道路・公園管理課の職員が出勤できないからなのか、広場のクリスマスツリーがまだ夜の暗い広場を光で飾っています。いつもなら大晦日の花火の被害を避けるために、クリスマスの三連休が終わるとクリスマスツリーは姿を消すのですが。コロナの感染者数が急増して、少しばかりは心がふさぎがちなので、喜びの光で装ったクリスマスツリーの季節外れの存在がうれしく思うのです。
季節外れのクリスマスツリー
そ子で、「今年こそ」と思うのです。今年こそ、新型コロナウィルスが収束して、世界中で普通の社会が戻りますようにと思うのです。
みぞれまじりの雨の日が続いていたのだけれど、天気予報が外れて青空が広がりました。気温は氷点下、風が冷たく吹いて寒いけれども、青空の美しい冬の景色が広がりました。太陽の光を受けると温かくて、少しずつ明るい季節へ移りつつあることを感じました。
青空に