窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

テュービンゲンのゴミ消費問題解決策



2022年、今年もますますエコロジカルに進むテュービンゲンから、
あけましておめでとうございます。


今年は年越しそばではなく、新年そばでした
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年が明け、テュービンゲン市では『使い捨て/ワンウェイ包装材・税(Verpackungssteuer)』 の導入が実現されました。
もとは2年前に導入されるはずでしたが(2020年4月導入予定から2021年、2022年へ)、コロナ禍の非常時で延長され、今年元日から適用されるようになりました。

テュービンゲン市に掛かる年間廃棄物処理費は70万ユーロ以上(日本円で約8400万円)。
町中のゴミ箱は真冬を除き、特に人出が多くなる季節には、ピザの箱やケバブ・ボックス、コーヒー・紙コップなどの短命包装材で溢れかえっています。

そんな負担を少しでも減らそうと、なんでも『一番好きの市長さん』がドイツ全国初の「使い捨て/ワンウェイ包装材・税」を提案し、今年から始まりました。

そして飲食テイクアウト時、素材は関係なく、使い捨て包装材に60セント、スプーンやフォークの食器には20セントの税金が上乗せされるようになりました。

例えば2,5ユーロ(約300円)のコーヒーをテイクアウトする場合、60セントの税金が上乗せされ、消費者は3,1ユーロ(約370円)支払うことになります。
14cm以上のストローや(混ぜるのに使う)木棒、または蓋にも更に20セントが掛かります。

(ドイツ語のみですが、詳しいことは市のHP にて; https://www.tuebingen.de/Dateien/flyer_verpackungssteuer_2022.pdf または https://www.tuebingen.de/verpackungssteuer)


この新しい税導入によって、生産者も経営者も消費者も、少々なり不便があるかもしれません。
批判の声も聞こえてきますが、未来を見据えて、一歩一歩エコ進む政策に賛成する声のほうが大きいように感じます。
無駄なゴミが減ることへの期待も膨らむ上、消費者はタッパーやタンブラーなどの容器を持参するようになりつつあり、慣れてしまえば、日常的にももっと、使い捨て短命商品に敏感になるかもしれません。

更に、テイクアウトが出来る飲食店では税金がかかる使い捨て容器の他、1〜5ユーロのデポジットでPP製の『リカップ』(約1000回使用可能)や『リボウル』(約200〜500回使用可能)を提供するようにもなりました。
加盟店であれば全国で返却が可能。
返却後、諸店舗で商業用食器洗い機(60℃以上)で洗われ、また市場に出回ります。
だんだん古くなってくれば、リサイクルに回されます。
(リカップHP:https://recup.de/)


新年女子会もできるだけ屋外で。事前のコロナ・スピードテストはもちろん、
健康管理もしっかりするようになった、コロナ日常。
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マクドナルド テュービンゲン支店長がテュービンゲン市を相手に告訴し、注目・批判を浴びています。
毎年5万一千トン以上の包装材ゴミを出すマクドナルドがまたもやエコ・ブレーキを踏み、地球にも人にも優しい試みの邪魔をしようとしている、とNGO「European Environmental Bureauドイツ」はオンライン署名運動をはじめました。
(https://www.change.org/p/mario-federico-vorstandsvorsitzender-von-mcdonald-s-deutschland-umdenkenmcd-mcdonald-s-muss-klage-gegen-verpackungssteuer-in-t%C3%BCbingen-zur%C3%BCckziehen)
マクドナルド・ボイコットも広がりつつあり、マンハイムの行政裁判所は早くとも年末ごろに審理する、としていますが、それまでにマクドナルドが告訴を取り下げるのか、見ものです。


下の写真は、1972年からテュービンゲン旧市街で夜遅くまで老若男女の小腹を満たしてくれるフライドポテト屋さん『X』(イックス)。
使い捨てだったコーティング厚紙容器やアルミホイル使用をやめ、全面的に繰り返し使える食器に切り替えました。3ユーロのデポジットでPP製のX専用のテイクアウト用容器を貸し出してもらいます。
フライドポテト一皿3€10ct.+デポジット代で、6€10ct.。緑色のプラ・コインは返却時まで大切に取っておきます。


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この2年間続くコロナ禍は未だ収束せずゴタゴタが続いているのですが、どこからともなく今年こそは日常らしき日々が戻ってくるのではないかとの予感もします。
そう、もうひと踏ん張り、頑張りたいと思います。


屋根の曲線にうっとり・・・
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新年、2022年が皆さまにとっても、エコ日和が続く、健康で幸せな一年になりますように。





投稿者:森さん  カテゴリー:
2022年1月31日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

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