国際社会に出来ること
びゅうびゅうと暴風が吹き荒れ、風に乗って春めいてきたテュービンゲンから、こんにちは。
人で賑わうテュービンゲン市内の公園でもそろそろと春めいてきました
2022年2月はイレニア、ゼイネップ、アントニア、といくつもの暴風を伴う低気圧がヨーロッパ上を吹き抜けました。
ドイツも北の方ではフェリーや電車、飛行機などの欠航が相次ぎ、倒木や事故による交通網の通行止めや停電などが続き、被害が大きかったようです。
テュービンゲンなど南方では幸運なことに強風以外の影響はあまりなかったように感じます。
福田さん、デンマークは大丈夫でしたか?
防風に備え、事前に伐採
ドイツでも、二年続くコロナによる非常事態がだんだんと日常的になり、感染防止対策も徐々に和らいできています。
もちろん引き続き感染状況を慎重に監視しながらですが、来月3月からは公共交通機関や屋内での(FFP2)マスク着用義務のみになり、社会全体的な規制解除が発表されました。
その上、2月23日からは大型イベントやクラブまでもが再開可能になり、これからの暖かい季節の間、秋までにワクチン接種を広め、今年こそは非常から抜け出し、日常のような日々が実現されることを祈るばかりです。
『コロナ日常』は、オミクロン株が広がった年末年始ごろから続いています。
何が日常的になったかと言えば、知人友人が(ワクチンの効果で?今のところ軽症で済んでいますが)感染者、もしくは濃厚接触者となり、5日〜10日間の(自主)隔離生活で毎日テストをしながら過ごす、との連絡入頻度が増したこと。
運もあるのだと思いますが、やっと隔離期間を終え、さっそく外出したところ、また濃厚接触者として隔離生活に逆戻り、なんてことは当たり前になりつつあります。
(わたしも今年に入ってから立て続けに2回、シェアハウス内でもFFP2マスク着用・自室内引きこもり・隔離生活をしていました。)
ワクチン接種によって感染しても重症になりにくい、と言われている中、もちろん少々の安心感は得られますが、それでも他人に移してしまう可能性は残り、そんな感染防止対策がドイツでも「自己責任」となってから特に悩まされるのは、濃厚接触の定義であったり、感染不確かによる不安であったり、行動範囲の制限だったり・・・
診療などの予約、ミーティングや約束事の日程調整は困難な上、変更になることは想定した新しい日々の暮らしです。
数年前、フィンランドの街角で・・・
そんなコロナ禍もそろそろ落ち着きを取り戻せるかもしれない、と思い始めた矢先、2月24日、プーチン大統領下ロシアによるウクライナ軍事侵攻、そしてウクライナの防衛が報道されました。
以後、ドイツでは多くの人たちがニュースに釘付けになっています。
そして、緊迫するウクライナ情勢を国際社会はどのように支援できるのか、毎日のように抗議集会が開かれています。
ウクライナは欧州4国、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、そしてスロベニアに隣接しているだけあり、ヨーロッパにとっても『遠くの国での戦争事』では済みません。
世界中で抗議集会が開かれ、ドイツでは数千人規模のデモが諸都市で続いています。
当ロシアでも、2日間で千七百人以上もの人々が抗議集会に集まり、内約470人以上が警察により逮捕されたにも関わらず連日抗議集会が続いている、とニュースになっていました。
今後、避難民が増えることが予想されますが、ポーランドだけでも、この3日間で既に10万人以上が避難してきたそうです。
ドイツもウクライナへ武器供給支援を決定。
初めは反対していた、ロシアをSWIFT国際金融システムから締め出すことにも同意。
国際社会はウクライナをこれからどう支援できるのか。
どうすれば人間同士、戦争のない世界が夢物語ではなく、実現できるのでしょうか。
解決案が見つからないとしても、今まで、どうして戦争が起きてきたのか、戦争の歴史、人類の歴史を振り返りながら、戦争反対を訴え続けていきたいと思います。
春、そして平和な日々が来ることを祈るばかりです