窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

わたしのエネルギー消費生活

ようこそ、ミラノの上山さん !
イタリアはもう4月の初めに北のほうでも30℃を越す日があったそうですね。
こちらも、お天気つづきの4月でした。
郊外に畑をもつ友人は、ちょっと放っておくと地割れしちゃうから、と、せっせと水やりに通っていました。そのあとについて行って、わたしも野原や丘をぶらぶらしたり、生垣のリラの花影にテーブルを据えてピクニックしたり、久しぶりにのんびりしました。
花が終わったサクランボやナシの葉陰では実が小指の先ほどにふくらんでいます。
 
「葉っぱをすこし残しておけば、今晩、煮る時間がなくても、持つからね」
毎年、同じことを言って、マリアはわたし用にルバーブを束ねてくれています。
今年もジャムづくりの季節がやってきました
 

IMG_4505.JPG
先週、橋の上を通りかかると、こどもたちがお店を出していました。
ホウロウ引きのバケツに敷いた干し草の上に、殻に彩色したイースター・エッグが2個、編み籠のなかには手描きのカードが数枚。
もうこれだけなの? そう、朝からもう 60個も売ったのよ! カードもぼくたちが描いたんだよ! 今日から復活祭のお休みなんだ!
口ぐちに!!!と返してくる元気なこどもたちから買った卵とカード、それにルバーブのジャムが、今年の復活祭ブランチにあつまった友人たちへのプレゼントになりました。
 
IMG_8593.JPGいま、日本の多くの人たちが、節電を心がけ、そのなかでこれまでの過剰さに気づき、生活の見直しを進めている、と聞きます。

わたしも、エネルギー消費生活、もうすこし改善できるかな、どうしようかな、と、考えているところです。

昨年1年間、わたしが使った電力は2,842kWh、水は67.1㎥。
ドイツの一人世帯のおよその年間使用量は、電力は2,300kWh(わたしのところもそうですが、浴室などに設置する個別タイプの電力給湯器使用の場合。電力を使わない集中暖房システムからの給湯の場合は1,600kWh)、水は46㎥。
うーん、水も電力も、わたし、とっても使い過ぎです。

暖房は、地下に置かれた灯油ボイラーによる温水循環型セントラルヒーティングですが、わたしが住む建物には上階に4戸の住宅、下に歯科診療所とテレコム・サービスセンター、洋服屋(ものすごい「ドイツのおばさん服」の店! 同じ屋根の下とはいえ、わたしも立派なおばさんであるとはいえ、とても入る勇気はありません)が入って、それぞれの面積割りに管理料込みの計算です。使っても使わなくても、ということになります。
わたしが住む地域には残念ながらガスの配管がありません。
そのため、暖房ボイラーの熱源は灯油、給湯や調理は電力で、です。

こうすれば、水も電気ももっと節約できる、その答をわたしは知っています。
でも、それが、なかなかねえ......なのです。

わたしは家電ギライで、最低限のものだけ使います。居間兼仕事場にコンピュータ、プリンタ、ファックス送受信機、CDプレイヤー、浴室に洗濯機とヘアドライヤー、台所にオーブン一体型4つ口電気コンロ、調理台の下に入る小型冷蔵庫、湯沸かしポット、エスプレッソ・マシーン、ラジオ。そして物置に掃除機とアイロン。寝室には何もありません。
テレビや電子レンジ、冷凍庫や炊飯器、携帯電話といった、必要のないものは持ちません。

ほんとうはお湯もコンロに置いた鍋で沸かすほうが好きなのですが、それよりこっちのほうがずっと省エネで安上がりよ、と、娘が買ってきたので、湯沸かしポットはしょうがなく受け入れ、中にカルキが付いていやだな、などと文句言いながら使っています。
好きじゃないな、この灯りの色、と言いながら、省エネランプにも替えました。
これら家電や照明の電力消費量を計算すると、年間およそ1,200kWh、結構、いい線です。

さらに、これら家電を買い替えれば、もっと節約できます。
最近の製品のエネルギー効率は、10年前の製品に較べて30〜60%も向上しているそうです。
どのメーカーのどのタイプにするか、EUのエネルギー性能ラベルや商品テスト雑誌のランキングなどを参考にすれば、簡単に選べます。
ところが、仕事用機器は別ですが、ドイツに越してきてすぐに揃えた当時の省エネタイプの家電ときたら、どれもこれも、この20年、故障知らずで働いてくれているのです。
捨てるにはしのびなく、うーん、と思案しています。

食器洗い機は、どの製品も節電・節水が売りもので、手洗いするよりはるかに省エネになります、と、政府も推奨しています。
が、ここでも、また、わたしの「でもね」、がはじまります。
皿洗いはわたしの趣味のひとつ。ラジオを聞きながら、鼻歌うたいながら、お湯を出しっぱなしにしてスポンジやタワシでこすり洗いします。よほどの油汚れ以外、洗剤は使いません。
「お湯の無駄遣い!」と、ドイツ人なら誰でもが目を吊り上げて怒る洗い方です。が、わたしに言わせれば、シンクに張ったお湯に洗剤をたっぷり振り込んで、浸け洗いし、すすぎもそこそこに洗いカゴに上げてしまう彼らの流儀のほうが、よほどモンダイです。これについては、ドイツ育ちで友人とハウス・シェアリングして暮らしているわたしの娘も、同意見。
エコ洗剤、といっても、洗剤は洗剤ですものね。
食器洗い機を使っても、わたしはきっと、洗い上がった皿をもう一度手ですすぐことでしょう。

さて、わたしのエネルギー消費生活、いちばんの問題です。
それは、お風呂の問題です。
朝はシャワーだけですが、夜は、毎日ではありませんが、ひんぱんにバスタブにつかります。
欧州にはそのような暮らしの習貫がないので、シャワーだけで十分という人が圧倒的多数、
シャワールームしかない住宅もかなりあります。
バスタブなしの生活なんて、と言うわたしを友人たちは、おかしな人、と笑います。
シャワーなら60〜80ℓなのに、バスタブにお湯を張れば、140ℓ。
でもね、ここんとこはどうしても譲れない......。

というわけで、ドイツ人の平均の1.2〜1.5倍にもなるわたしの水・電力消費量。
もうちょっと考えましょう。
そして、もうひとつ、でもね、があります。そう、目には見えない、エネルギー料金の請求書には出てこない「グレーエネルギー」の問題です。それはまた今度に。


IMG_8545.JPG



投稿者:森さん  カテゴリー:
2011年4月28日


ページの先頭へ

プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

詳しいプロフィールはこちら

木原さん

元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

詳しいプロフィールはこちら

福田さん

デンマークに1993年より在住。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

詳しいプロフィールはこちら                 

上山さん

ミラノに22年目、古いものと新しい物が混在する面白い町です。日本のみなさまに何かお伝えできることがあれば嬉しいです。

詳しいプロフィールはこちら                 

森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

詳しいプロフィールはこちら

Calendar

2019年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    

Category

news

Back number

エコガラス

窓からエコをはじめませんか。熱をしっかり遮断する、省エネのエコガラス。

エコガラス

Copyright © 2006-2010 板硝子協会. All Rights Reserved.