窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

地下にも光を届けたガラス

ミラノに観光に来る人達が必ず訪れるところです。

このミラノの中心にあるガッレリーア(アーケード)は12年の歳月をもって若き建築家ジュゼッペメンゴーニにより1878年に出来たものです。
多くの建築家176人の中から選ばれたのです(ギュスターヴ・エッフェル氏はこのアーケードからヒントを得てパリのエッフェル塔を計画したそうです)。

第二次産業革命のシンボルとなったイタリア統一を記念する建物はイタリア統一の王ヴィットーリオ・エマヌエーレ・II世の名前が付いています。

galleria744a.jpgのサムネール画像

天井が鉄の骨組み+ガラス、当時、たいへん奇抜とされていたものです。

ゴテゴテとした装飾のある建物の上に鉄とガラスというモダンな素材を組み合わせたアイデア。それなのに調和がとれていて不思議と違和感を感じないのです。
このアーケードを嫌いな人はいるかしら?
 
当初はガス灯が使われていた時代です(途中から電気に変わりました)。

昼は外の光が入るから照明がなくても明るいし、のびのびした空間となりミラノのサロンとして発達しました。
ちょうど、オペラの殿堂スカラ座と、宗教の中心である大聖堂DUOMOを結ぶ大切な場所です。自然光が中に入ることで開放感のある空間となります。
いつもならふさがってる天井をガラスにするだけで、こんなに明るくて開放的な空間になるんです。
 
はじめはあまりの奇抜さにまゆをひそめていたミラノの人たちがこの雰囲気の良さをとても喜んだそうです。
 
一年に数日、光が遮られる時があります。
それは、雪が積もった時、ガラスの天井のありがたみがよくわかります。
そういう時は昼でも明かりを付けなければなりません。
 
 
出来上がってすぐに問題もあったようです。
激しい雹が降って天井のガラスが割れたそうです。
天井と建物の間にルネッタ(半月)と呼ばれてるところに四大陸の絵があります。
当初、フレスコ画だったために水が被って傷んでしまい、モザイク画に替えられてます。

 
今年、夏ごろから、床材の修復工事が始まりました。

床材を綺麗にする工事です。
 
天然の石をふんだんに使ってモザイクの装飾がありますが、欠けたり、ヒビが入ったり凹んだりと傷んできました。
それを直す作業です。

2011年11月末に完成予定、総工費約2億円です。




galleria977.jpgのサムネール画像
修復は大変な作業ですが、皆、一生懸命です。
これは、地下にまで自然の光を通していたガラスのはまっていた枠です。

ね、モダンなアイデアだったでしょ?

当時、地下には印刷工場があったそうで、太陽光を地下にまで通していたということなのです。

galleria416.jpgのサムネール画像まだ、仮留ですが、こんな感じ。







牛656.jpgのサムネール画像
これは特に傷みが激しいのですが、トリノ市の紋章です。
 
雄牛の股が丸く削れてるのがわかりますか?
別にモザイクをかけたわけではありません。
 
ここに足の踵をつけてぐるっと回るとまたミラノに戻れるとか願いが叶うとかいうジンクスがあるのでみんなグルグル回って削れてしまったのです。

ちなみに、ワタクシ......一度もグルグルしてません(笑)

このように、すべてモザイクです。






 
その修復はこんなふう。

P1140365.JPGのサムネール画像 これはモザイク職人が働いているところです。
 
熟練した人たちの作業は簡単そうに見えますね(笑)

道具もステキ!

さぁ、11月末に本当に出来上がるかしら。
ということで、完成した時にはピカピカの床をレポートしますね。

galleria325.jpgのサムネール画像
大変な重労働ですが、職人のほとんどが女性です(笑)。




投稿者:上山さん  カテゴリー:
2011年10月28日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

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