窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

季節が変わる


住宅街を歩いていると、前庭に色とりどりの卵(これはプラスチック製ですが)で飾ったイースター・ツリーを見かける季節になりました。
家の中にも彩り卵やチョコレートでできたうさぎを飾って、春よ、来い。
この週末は、あちこちの窓でガラスを磨く人たちの姿が見られることでしょう、もうすぐ復活祭ですからね。


イースーター

ふと思い立って、3週間、帰国していました。
2月の末、わたしの故郷の町、福井県勝山市は時折小雪が舞う、申し分のないサギッチョ日和でした。
わたしたち土地の者が「サギッチョ」と呼ぶ「左義長」は、春よ、来い、の火祭りです。
通りには赤、黄、青、白、緑に塗り分けられた短冊が吊り巡らされ、辻々には川柳や狂歌に絵をつけた行燈や干支にちなんだつくりもの、そして、各町内それぞれに大きなやぐらが建てられています。
この総檜の大きなやぐらの上で、赤い長襦袢に兵児帯たすきの、お酒の入った町内の男たちが太鼓を回し打ちし、「あ 浮いた浮いたあ そら浮け もっと浮け~」と思い思いに浮かれ、舞うのです。
横笛、鉦に合わせてゲイコはん(芸妓)がいかにも玄人の顔つき仕草でにぎやかに三味線を弾き、繰り返しうたいます。

 蝶よ花よ 花よのねんね まだ乳飲むか 乳首はなせ 乳首 はなせ~

はあ、なんだか意味深でもある歌詞でしょ。
商店街に生まれたわたしはこのような唄を肌にしみこませながら育ったのですが・・・。


サギッチョ1

・・・あらー、なんだか、様子が違う。
やぐらもお囃子も昔のまま、でも、やぐらの上に芸者衆の姿はなく、太鼓の打ち手には一杯機嫌の男衆よりも女の子のほうが目につきます。わたしが子供のころは、たとえ地元の子であっても、女の子にとってやぐらは上がるところではなく、下から見上げるものでした。
20数年ぶりに目にしたサギッチョにわたしはひっくり返りそうになりました。


サギッチョ2
浮き、舞う彼女たちの、なんと、のびやかでたのしげなことか。かわいいことか。

町内それぞれに個性があります。
大胆で力強い浮き方をするやぐら。地を打つおじさんがなんとも渋くいなせなやぐら。囃子に合わせて餅をつき、おかめの面を付けた戯け者がつきたてを見物人に向けて撒くやぐら。

絵行燈の政治や世相をひと刺しする川柳や狂歌にも、今年は、市民の東北への思いや原発への問いかけが多く詠まれています。被災地支援に市民が積極的に取り組んでもいるこの町です。


サギッチョ3
2日間、昼も夜も、わたしはカメラを手に市内各所に建てられた12のやぐら巡りをし、繰り広げられるパフォーマンスを見上げつづけました。
「変わったでしょ。これが平成のサギッチョですよ」
あら、と、何年ぶりかで顔を合わせた商工会議所会頭の荒井さんが、すれ違いざま、言いました。小笠原藩の城下町であったころから300年以上つづいてきた町衆の祭りが、市民みんなで明るくつくりあげるものへと変化継承されてきた、ということでしょうか。

いつのころからか、保育園や幼稚園で子どもたちにバチを持たせるようになった、学校には左義長クラブもあり、サギッチョからどうしても離れたくなくて進学は県内の大学へと決めた子もいる、町から姿を消した芸妓さんの代わりにPTAのお母さんたちが三味線の稽古を始めた、保存会の人たちの尽力も並大抵ではない・・・そんなあれやこれやも耳にしました。


サギッチョ4

この福井県勝山市で、今年5月25~27日、第20回環境自治体会議が開催されます。
環境政策・行政に積極的に取り組む北海道から沖縄まで54の自治体が加盟する全国組織の年に一度の大会です。各地での景観保全や生物多様性保全、エネルギー政策、環境教育などの取り組み報告、パネルディスカッション、フィールドワークなどが予定されています。
どなたでも参加大歓迎とのこと。サギッチョばやしライブも、きっと、たのしめますよ。

第20回環境自治体会議 かつやま会議(PDFファイルへのリンクです)



投稿者:森さん  カテゴリー:
2012年3月26日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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