窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

季節がまわって


クリスマスツリー
待降節の第一日曜日に、街の大きなクリスマスツリーの灯りが点りました。空が暗くなる夕刻4時頃には、芝生の広場に小さなオレンジ色の電灯のクリスマスツリーのシルエットが浮かび上がります。
「なんだか、クリスマスツリーが腕を伸ばしているみたいじゃないか。イタリアだったら奇麗な形に整えて電灯を飾り付けるだろうに」と、ウチのデンマーク人がこぼしていたところ、上山さんの写真を拝見しました。ミラノの背の高いクリスマスツリーは、本当に美しいですね。私の住んでいる小さな地方都市では、コムーネの道路公園課のオジさんが飾り付けるのですから、少々不細工でしかたないのかもしれません。けれども、暗闇に美しく輝くクリスマスツリーには、やはり感動してしまいます。そして、たくさんの小さな光が広場の空間を明るくしてくれるので、とてもありがたいのです。

デンマークでは12月には、朝は8時過ぎに明るくなり始めて、夕方は3時半頃から薄暗くなり始めます。今年は雨の日が多くて、雨雲が空を覆っているので、一日中、ぼんやり暗い日が続いていました。しかも寒くならず、もう冬は来ないのかと思うほどでしたが、強風と雨を伴った大きな低気圧が通り過ぎた晩の次の日は、朝起きると空には青空が広がっていました。

久しぶりに晴れて、しかも土曜日。それではと、海峡の対岸のスウェーデンの街、ヘルシンボーへ出かけることにしました。電車でフェリーの出航する港街のヘルシンガーまで30分、そしてフェリーに乗って20分の短い旅ですが、国が違うと文化や習慣も異なるもので、小さな外国旅行になります。スウェーデンのクリスマスの飾りや食べ物も、デンマークとは違うので、店をのぞきながら街を歩いたりするだけでも、楽しい旅行です。

まずは我家の最寄りの駅で電車を待っていると、遠くから煙を立てて蒸気機関車が走ってきました。たくさんの客車が連結されています。急いでカメラを取り出してシャッターを切りましたが、列車の速度は思ったよりも速くて、蒸気機関車は残念ながら逃してしまいました。残念に思いましたが、その後の電車に乗って終点のヘルシンガーに到着すると、蒸気機関車が停車していました。



蒸気機関車
蒸気機関車は蒸気機関車愛好家協会が保存し整備していて、一年に1-2度だけ特別の乗客を乗せて走ります。客車には子供から高齢者まで、若者や家族連れや、様々な人々が、みんな笑顔で出発を待っています。ホームには私たちと同じように、偶然に居合わせた人々が、蒸気機関車の写真を撮っています。

映画のシーンのような汽笛の後、蒸気機関のシュッシュッという音が速く力強くなると、車輪がゆっくり回り始めました。これから北の海岸沿いに通る路面電車の線路上を走って行くのでしょう。



蒸気機関車出発前
蒸気機関車を見送った後、フェリーで海峡を渡り、ヘルシンボーの街へ。デンマークよりも少しだけ風が強く、寒いように感じます。良く晴れているので、石畳の旧市街はクリスマスのプレゼントの入った大きな袋を幾つも下げて歩く買い物客も多く、賑わっています。わたしたちは木製のキッチン用品を見たり、冬のスポーツの道具を探したり、スウェーデン南部のスコーネ地方についての本を見つけたり、デンマークでは見つからない手に入らないものや、スウェーデンの伝統の品を見て触れながら街を歩きます。


ヘルシンボーの街
午後4時の土曜日の閉店時間頃には、街は既に宵闇に包まれていました。文化施設などがある海岸沿いの新しい地区まで足を伸ばして、運河に架かる橋を渡ると、海の向こうにデンマークが見えています。ふりかえると、街灯やクリスマスの電飾、歴史的な建物のライトアップなどで、ヘルシンボーの街並の美しい光の風景がありました。ちょうど「サンタ・ルチアの日」、暗闇を灯した少女ルチアの記念の日です。スウェーデンでは、ろうそくの灯りを手にした少女達が列をなして歩く、静かな御祝いをします。

もうすぐ冬至。心が沈むような暗い日が続いていましたが、もうすぐ光が戻ってきます。季節がまわって、闇夜を灯す光が戻ってきたことに感謝して祝う「ユル(車輪)」が、キリスト教伝来以前の北欧の冬至のお祭り。今でも北欧ではクリスマスを「ユル」と呼んでいて、心をこめて互いに思いやりを贈り、家族が揃って楽しく過ごす、一年で最も大切な行事です。

今年もどうもありがとう。2015年もどうぞよろしく御願い致します。




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2014年12月18日


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