窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

年の合間

こりゃかまくら作りだ!というほど積もった雪はこの数日間で融け、暖かかったと思えば凍る寒さ、そう思えばまた暖かく、と気分屋な冬が続くテュービンゲンから、こんにちは。

ドイツでも、クリスマスは家族の集まる(数)日です。なにをそんなに喋るのか、というほど話し、散歩に出かけたり、「べったり」したりと時間を共にし、楽しみます。今年もホワイト・クリスマスにはなりませんでしたが、26日の朝には、夜中中降りつづけた雪が約10センチも積もり、久々のテュービンゲンの雪景色にウキウキしました。
クリスマス(冬至)が過ぎ、年が明けるまでの間(1月1日または6日)の約2週間をドイツでは 〈Zwischen den Jahren〉 (英直訳: between the years) 「年の合間」、と呼びます。
太陰暦と太陽暦のズレを調整するために必要な期間として始まり、近代では「この時季を示す言い回し」として残っています。
「年の合間」は、11月・12月と、クリスマスに向けて毎日を忙しく過ごした後、やっと一息つける時間のようにも感じます。幼なじみたちが親元に顔を出しに帰ってくるので、忙しいのは変わらないのですが、雪が積もり、足音や車の音、耳に入ってくる音すべてが雪に埋もれてしまったかのように静けさが広まり、どこか「心落着いた忙しさ」なのです。
街を歩く人びとは、急ぎたくても、すべりながら、またはそろり、そろりと転ばないように歩くので、いちだんとのどかに感じるのかもしれません。


物静かな朝市
物静かな朝市
家族の日・クリスマスに比べ大晦日は、大抵友人・知人または社交的な枠で集まり、共に新年を祝い、花火を上げたりしながら迎えます。小さな子供たちにとっては年に一度の夜更かしチャンス、12時過ぎるまで起きていることが許される特別な日でもあり、おや?っという時間まで子供のはしゃぎ声が聞こえてきます。
今年の花火観覧は、テュービンゲンの町を約200度見渡せるプロジェクト・ハウス※/ヘーゲルのテラスから。12時をカウント・ダウン、一斉にそこら中で花火が上がるのは、すごいインパクトでした。風のない日には煙が立ちこもり、パンパンッ、ヒューッ、パーンッという音だけが聞こえ、どこか戦場を想像してしまうのですが、今年はちょうどいい風が吹いていたのでしょうか、素晴らしい眺めでした。
約20年前、花火大会は夏!と思い込んでいて、ドイツの大晦日に上げられる、当時、音だけがすごかったロケット花火は違和感があるものでした。魔除け、縁起良しとするけたたましい音も一理ありますが、この数年でどんどん音以外の質も上がりつつあり、グローバライゼーションのおかげなのでしょうね。


打ち上げ禁止地区の標識を取り付けるおじさん
打ち上げ禁止地区の標識
パンフレットも事前に配られる
パンフレット
花火の販売は年末の29日、30日そして31日の3日間に、個人による打ち上げは31日と1月1日に限られています。その大晦日の花火類の売り上げは、ドイツ全国で2012年、13年度は1億2400万ユーロと上上、2005年度の9600万ユーロ以来、毎年上がりつつあります。毎年のようにケガ人が出、消防隊も休む暇なく走り回りますが、テュービンゲンの旧市街では2008年/2009年に市役所広場にある木造の家の屋根裏にロケット花火が飛び込み、大火事に。損害賠償金は100万ユーロを上回り、修復工事には1年かかりました。それ以来、旧市街で花火類は禁止され、標識も立てられるようになりました。
ふと正月の朝、さんぽに出掛けたりすると(今年のように雪が積もっていると特に)茶色の花火後のゴミと雪が一体になった、ぐっちゃぐちゃの固まりを避けながら歩かなくてはいけません。道路掃除は早朝から、外国から出稼ぎに来ているだろうおじさんたちが清掃車を乗りこなし、昼ごろまでには道路も歩きやすくしてくれます。


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2015年もみなさまにとって、良いお年でありますように。


※ プロジェクトハウス:物件を「住・プロジェクト」として捉え、経営・管理を住民自らが行い、運営していく、「共に住む形」のひとつ。



投稿者:森さん  カテゴリー:
2015年1月13日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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