窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

デンマークはもう、秋

デンマークは秋を迎えています。晴れて心地よい日が続いて、遅れて来た夏を満喫したのも少しだけ、ときどきの通り雨のたびに、風がつよくなり、朝夕の気温が低くなり、樹木が少しずつ黄色に染まって、夏は去ったのだと気付かされました。

庭のりんごの木には、たくさんの赤い実が大きくなりました。風が吹くと、ヘーゼルナッツやナラの実がコロコロと地面を転がります。木の実集めに忙しそうに枝から枝へ走り渡るリスの姿を見るようになりました。白鳥のヒナは親鳥と同じ大きさにまで成長して、もうすぐ灰色の産毛が白い羽に変わったら旅立ちです。自然は、すっかり秋です。


秋の雲
秋の雲

久しぶりにコペンハーゲンの街へ出かけると、たくさんの人がいるのに驚きました。心地よい初秋の晴れた日で、既にどの国でも夏休みは終わっているというのに観光客が多いほかに、地元の学校の子供達が中心街にある博物館での学校外の授業で来ています。

ところで近年、コペンハーゲンは以前に増して人口集中が進み、住宅不足が深刻な問題になっています。そこで、元の産業港の周辺を職住接近型の住宅地へと再開発をしています。新しい住宅地は地下鉄でコペンハーゲンの他の地域と結ばれる計画なので、中心街はどこを歩いても地下鉄の工事現場に出会います。王立劇場や観光スポットのニューハウンとショッピングストリートの「ストロイエ」の真ん中にある「コンゲンスニュトウ(王の新広場)」は、現在の地下鉄の駅の拡張工事中で、塀に囲まれています。観光客の多い場所の雰囲気に相応しいように、工事用の塀には野外芸術が施されていて、広場の元の姿を描いた大きな絵や、広場の中心にあるクリスチャンⅤ世の乗馬像のように、馬に乗ったときの視点の高さを体験できるオブジェもありました。天気が良いので、乗馬体験用の馬のオブジェは、好奇心をそそられた子供達が集まっているほか、大人も挑戦。


ニューハウン
ニューハウン

王の広場の絵

王の広場の絵

クリスチャン王の乗馬の高さ
クリスチャン王の乗馬の高さ

ウォーターフロント再開発の続く運河沿いには集合住宅が工事中です。コペンハーゲンの中心街と運河の対岸にある元の海軍基地は、水辺の自然にあふれた住宅地に変わり、運河を徒歩や自転車で渡るための橋が工事中です。橋が開通した後も、市民が慣れ親しんでいる水上バスは運行が続く予定で、コペンハーゲンはマイカーフリーの目標に少しずつ着実に近づいています。1990年代半ばに下降気味であった自転車利用率も上昇しています。世界的に有名になったコムーネの無料貸自転車「シティサイクル」は今年4月に装いを変えて再登場したほか、市内のホテルの宿泊客用の貸し自転車も増えていて、観光客の自転車利用が確実に増えています。


元の海軍基地
元の海軍基地
運河を渡る橋と水上バス
運河を渡る橋と水上バス

デンマークは自然保護や環境とエネルギー利用を改善する先進的な政策を実行し、ヨーロッパだけでなく世界中で環境に優しい国として知られるようになりました。ところが6月に産業と経済の成長を環境改善や自然保護よりも重視する政党へ政権が移ると、新たに着任した環境大臣は現行の環境と自然の保護に関する100あまりの法を30ほどに削減するという新しい方針を発表しました。自然保護団体は「30年以上かけて築いてきたデンマークの環境政策が崩壊する」と警告しています。

コペンハーゲンの街中で工事現場に囲まれていると、各々の開発において自然を尊重し、環境を保護し改善するために基本となる法や規則無しでは、地域の土地や資源だけでなく、文化や歴史を失ってしまうことになるのではないかと不安になります。過去の開発によって失われた景色を思い出すたびに、風土や文化的歴史的な建造物や産物も、私たちの貴重な価値ある財産であり、保護すべきなのだと考えるのです。国際化とグローバル化をひとりひとりが体験している現代において、自身の国の歴史と文化を知ることが、自己の人格を認識するために、今までになく大切であると思うのです。

森さんによれば、ドイツではまだ原子力発電所8基が稼働しているそうですね。原子力発電所を停止して、安全で持続可能なエネルギー生産へ移行するのに時間がかかるように、全ての人々が自然保護や環境保全が大切なことだと意識するようになるまで、とても長い年月を要するのでしょう。

我家のハチさん達は3つの家族とも無事に秋を迎えています。小さなハチが家族として集合体を作り、そろって力を合わせて、雨の多い夏の間に様々な苦難を乗り越えた、私たちの想像を超えた素晴らしい技には感動しました。



投稿者:福田さん  カテゴリー:
2015年9月24日


ページの先頭へ

プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

詳しいプロフィールはこちら

木原さん

元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

詳しいプロフィールはこちら

福田さん

デンマークに1993年より在住。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

詳しいプロフィールはこちら                 

上山さん

ミラノに22年目、古いものと新しい物が混在する面白い町です。日本のみなさまに何かお伝えできることがあれば嬉しいです。

詳しいプロフィールはこちら                 

森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

詳しいプロフィールはこちら

Calendar

2019年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    

Category

news

Back number

エコガラス

窓からエコをはじめませんか。熱をしっかり遮断する、省エネのエコガラス。

エコガラス

Copyright © 2006-2010 板硝子協会. All Rights Reserved.