窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

赤や黄色に


秋の色
秋の色
 
しとしとと雨が降って、デンマークの秋が深まっています。9月末には夏のように晴れて暑い日が続いていたのに、雨が降るたびに気温が下がって、もうすっかり秋になりました。2週間前までは半袖に半ズボン、素足で出かけられたので、うっかりして衣替えをしていませんでした。空気の冷たい早朝の出かけ間際にマフラーや手袋が欲しくても、箪笥の奥の方に潜んでいて、直ぐには見つかりません。毛糸のセーターや帽子や靴下も、夏服の陰に隠れたままです。晩夏の太陽の光が地面に注いでいる頃から、熱心にヘーゼルナッツや椎の実を集めて冬の準備を始めていたリス達には、笑われてしまいそうですね。


 
紅葉を待って
紅葉を待って
 
はらはらと赤や黄に色づいた木の葉が舞っては地面に落ちて積もっていきます。大きなマロニエの樹の葉がたくさん落ちて、我が家では落ち葉搔きをしました。やがて木枯らしが吹いて、どの樹木の葉もひとつ残らず落ちてしまうまで、庭や広場や街路の落ち葉搔きは続きます。けれどもそれは、美しい紅葉の風景のあと。

 
マロニエと落ち葉
マロニエと落ち葉
 
10月半ばの1週間は学校の「秋休み」です。デンマークの農業就労人口が多かった頃には、農家では家族みんながジャガイモの収穫を手伝いました。そのために子供たちの通う学校の休暇が設けられたのだと言われています。現在のデンマークでは専業の農業従事者は全就労人口の約5%にすぎません。ですから、秋の収穫のために全国の学校を休みにする必要は全くありません。しかも、農業の機械化が進んでいて、ジャガイモも大きなハーベスタ機で収穫するので、子供達の手伝いも要りません。けれども今でも秋休みは、子供達が家族と過ごす楽しい行事になって続いています。
 
毎年の秋休みには、子供達のために特別に楽しい催しを企画している「デンマーク狩猟と林業の博物館」では、木登り体験や焚き火の用意が終わっています。木登り体験のための背の高い棒の向こう側にある迷路では、近くの幼稚園から散歩の途中に立ち寄った子供達が楽しそうに遊んでいました。

 
狩猟と林業の博物館
狩猟と林業の博物館
 
強い風が吹いていても、太陽の光は暖かく心地良くて、芝生の広場ではのんびりのびのび犬を遊ばせているシニアの女性、そして、元気よく追いかけっこをする子どもたちたちが来ていました。今はちょうど、どこででも季節の色や形が見つけられるとき。街路樹のマロニエの丸い実を集めたり、森で大小のキノコを探したり、庭で大きくて赤いリンゴを採ったり、公園や広場や浜辺でも、自然からのさまざまな贈り物はたくさんです。

 
太陽の光は心地良く
太陽の光は心地良く
 
残念なことに雨が降ったら、室内で温かいココアを飲みながら、家族一緒に拾ったマロニエの実とマッチ棒で動物を作るのも楽しみです。それぞれに想像と工夫を凝らしておもしろい動物を作ります。もしかしたら女の子はお母さんやおばあちゃんに習いながら編み物に挑戦かも。最近はデンマークでは編み物が静かな人気です。北欧特有の柄を編みこんだセーターはもちろんのこと、新しい模様の新しい形のカーディガンやマフラーや帽子の手編みも好評です。北欧ではウールの冬物の編み物だけでなく、夏のセーターから小物まで木綿の編み物も種類が豊富です。
 
秋休みをひかえてデンマークの自然保護協会のホームページでは、昔ながらの木綿の編み物で作る布巾の紹介がありました。デンマークでは木綿の編み糸で作った鍋つかみや手ぬぐい、布巾、台布巾、雑巾が家事に使われていたのですが、専業主婦が少なくなって手編みの人口が減ると、スーパーマーケットで買える製品が、家庭の手仕事で作られたものに代わりました。それでも手ぬぐいや布巾は木綿のしっかりした織物が主流ですが、台布巾や雑巾は吸収力の良い、そして簡単に洗える化学繊維の製品が普及しています。ところが、この化学繊維は洗った時にミクロの大きさのプラスチックが下水処理のフィルタを通り抜けて、川や海へ流れ出てしまうのだそうです。この目には見えないプラスチック廃棄物への意識向上と、化学繊維製品の利用減少を呼びかけるために、自然保護協会は伝統的な手編みの布巾のレシピを紹介したのです。簡単な模様なので子供達でも挑戦できそうです。

 
木枯らしが吹くまで
木枯らしが吹くまで
 
強い風が吹いて、それほど気温は低くないのに、とても寒く感じられます。春に生まれた白鳥の子供達には初めて体験する冷たい空気。もう親に負けないほどの体格だから、冬も耐えられるのでしょうか。灰色の羽の下には親と同じ白い羽が生え始めています。親から離れて、旅立つ日が近づいています。

 
白鳥の親子
白鳥の親子



投稿者:福田さん  カテゴリー:
2016年10月18日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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