事例紹介/リフォーム

自然と人工を使いこなす、おおらかエコリフォーム

窓から快適、リフォームレポート -高度でナチュラル! 奈良県 K邸 戸建て-

Profile Data
立地 奈良県奈良市
住宅形態 木造一戸建
住まい手 夫婦
間取り 4LDK
リフォーム工期 2009年3月1日
窓リフォームに使用したガラス エコガラス

自然と人工を使いこなす、おおらかエコリフォーム




なだらかに連なる山並みの足もとには豊かな田園、点在する多くの古寺古刹…古都・奈良の美しい風景です。市の中心部から北西へ数キロ、訪ねたお宅の周囲にも、目にしみるような緑のじゅうたんが広がっていました。


「奈良は盆地でしょう?真冬の外気温は-4度くらい行くこともあるんですよ」以前暮らしていた大阪と比べての厳しい寒さを感じつつ、Kさんご夫妻はここに住まってすでに20年。仕方ないと思っていた寒さを解決すべくエコガラスを使った窓リフォームを決断したのは、以前から親しかったガラス・住宅設備施工を専門に手がけるワイダ(株)からの提案を受けたのに加え、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のエコリフォーム向け補助金を受けられるタイミングが重なったことが決め手でした。


2009年春のことです。

20年味わってきた盆地独特の暑さと寒さをたった一日のエコリフォーム工事が解決!

穏やかな田園風景の中に建つK邸。

穏やかな田園風景の中に建つK邸。

東と南に計3つの窓が切られ、明るい光が射し込むK邸リビング。

東と南に計3つの窓が切られ、明るい光が射し込むK邸リビング。

床の間と仏壇がある和室には、和の趣あふれるエコガラスが。

床の間と仏壇がある和室には、和の趣あふれるエコガラスが。

エコガラスの遮熱効果で、外につけた日除けも不要になったキッチンの窓。

エコガラスの遮熱効果で、外につけた日除けも不要になったキッチンの窓。

和室の障子を開けると、目のさめるような水田の緑が広がった。

和室の障子を開けると、目のさめるような水田の緑が広がった。

リフォームの対象は住宅1階部分の窓。リビングと和室、そしてキッチンに、エコガラスをはめ込んだ二重窓が設置されました。

効果は工事したその日から現れます。それまでは約20m²のリビングひと部屋を閉め切ってガスストーブを2台焚いていましたが、ガラスを換えた後は、隣にある8畳の和室の引き戸を開放してもエアコン1台で暖かく過ごせるようになりました。

ひどかった結露も解消し、寒さ対策で頻繁に閉めていた雨戸は、長期間の外出時以外はお役御免に。ストーブは早々にしまいこんだそうです。

初めて迎えたこの夏の変化も歴然で、扉を開けたときに感じる外の熱気と比べた室内のひんやり感をしっかり感じるとのこと。今まで強めの冷房にしていたエアコンのスイッチは、夏も冬も「おまかせモードボタンひとつ」になったといいます。

加えてKさんは「リフォーム前はキッチン側に吹き出していたエアコンを、施工者の提案でリビングと和室が続く長手方向へと向きを変えたんです。これも効果がありましたよ」と振り返りました。

エアコンの風が直接吹いてこなくなったキッチンも、エコガラスの窓が西日の熱気を遮断したことで「窓を開けずに台所に立てています」こちらは奥様の言葉です。

ほかにも予想外の効果がありました。

K邸の目の前には水田が広がっています。「毎年、田んぼに水が入ったとたんにカエルの鳴き声で大変なんですよ。夕方から夜中じゅう、ほんまにうるさいんです。ガラスを換えてからは、窓を閉めればぴたっと聞こえなくなる。それがいちばんですわ(笑)」とKさん。豊かな環境ならではのひそかな悩み?に、エコガラスの遮音性能が見事にこたえたというところでしょうか。


自然の気候と人工のエコガラスを使いこなす 高度でナチュラルな住まい方

既存窓の内側にとられていたブラインド用スペースを使い、二重窓を設置。

既存窓の内側にとられていたブラインド用スペースを使い、二重窓を設置。

終始笑顔で、ゆったりとお話を聞かせてくださったKさんご夫妻。

終始笑顔で、ゆったりとお話を聞かせてくださったKさんご夫妻。

庭の菜園で収穫され窓際に干された、Kさん自慢の無農薬タマネギ。

庭の菜園で収穫され窓際に干された、Kさん自慢の無農薬タマネギ。

K邸の窓リフォームには、住まい手の知恵や考え方がそこかしこに感じられます。

二重窓の設置は、もっとも高い断熱効果が期待できる反面、室内に新たな窓がつくため部屋が狭くなったと感じたり、サッシが足にひっかかるのでは、といった不安が生じる可能性もあります。

K邸ではリフォーム前、窓の内側にブラインドがかかっていました。このスペースにそのまま二重窓をはめ込むかたちにしたことで、内窓が室内にせり出す感覚を持たずに済んだそうです。ブラインドから新しく掛け換えたカーテンで部屋全体の雰囲気も柔らかくなり「来はった方も"変わってよくなったね"って言ってくださいます」と奥様。

既存の状態を見極めて生かす、合理的な窓リフォームで室内環境がより快適になった好例といえるでしょう。

閉め切りがちだったという、リビングと和室をつなぐ引き戸も、エアコンの効きがよくなって常時開けておけるようになりました。開放感が増していいですね、とご夫妻も満足そう。視線が通る気持ちよさも、快適な住まいを構成する要素のひとつに違いありません。

日々の暮らしの中での"窓づかい"にも注目です。

Kさんご夫妻は「エアコンをつけて寝るとどうも体調が悪くなるので」と、寝室のある2階では四季を通じてエアコンを使わず、窓の開けたてと寝具とで睡眠環境を調節しています。夏は夏らしく、冬は冬らしい自然な眠りを心がけているのです。

一方、1階ではエコガラスやエアコンを上手に使った快適環境をつくっています。

夏の夜、就寝前にスイッチが切られたエアコンが残す冷気は、窓を閉め切ったリビングから室外に逃げることなく翌朝まで保たれ「起きて下に降りると、ひんやり感が残っているのをすごく感じます」と奥様。リフォーム前は起床と同時にエアコンのスイッチを入れていたのを、今は暑さが厳しいときでも8時くらいまでつけることはない、といいます。

日ざしがまわり、暑さが増してきたと感じたところではじめて窓を開け、室内の空気を入れ換えます。風通しの良い日はそのまましばらく窓を開けておき、風がなければ換気後に閉めてエアコンの出番とのこと。"暑いからとにかく冷房・遮熱"ではなく、その日の気候に合わせてより自然な快適さを選ぶ。なにげないようで実はとても主体的な住まい方ではないでしょうか。

省エネや冷暖房費の節約はもちろん、身体にも心にも快適な暮らしを、自然環境と人工環境を使いこなしてバランスをとりながら実現していく…ご夫妻の姿に、これからのエコの姿が透けて見えるようです。

窓の外に干されているのは、畑仕事が趣味のKさんが丹精した見事なタマネギ。ほかにも野菜やイチゴなど、庭先の菜園で四季を通じた"食のエコ"を楽しんでいます。奈良の山並みのようにおおらかで自然体な暮らしを、エコガラスの窓がやさしく包むお住まいでした。


ワイダ(株)

エコリフォーム成功のポイント
  • 住まい方や補助金等、工事のタイミングを見極める
  • 建物の既存の状態を生かす工事方法を考える
  • リフォーム部分の性能・特性を把握して使いこなす

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