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6%の難しさ

11月9日、プロ野球日本シリーズ第7戦。連日の好ゲームの末、今年の“日本一”が決まったとき、なんとなく1年の終わりが近づいているのを感じました。応援していた巨人軍が敗れた寂しさもあったかもしれませんが、日頃からスポーツ番組を好んで見る私としては、プロ野球からウィンタースポーツへと移り変わっていく頃、「あぁ、今年も残りわずかだな」と感じるのです。

そろそろ1年の総括が求められる時期。そういえば、試合時間を6%短縮してCO2排出量を削減しようという、日本野球機構の温暖化防止活動「Green Baseball Project」(今年7月2日付ブログご参照)はどうなったのだろう・・・。

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目標の平均試合時間は、公式戦864試合で3時間6分。
以前ブログで紹介した時点では、426試合で3時間9分でした。
結果は、3時間13分。過去10年間の平均試合時間に対して5分短縮できたものの、残念ながら目標までは7分およばなかったようです。

このプロジェクトの具体的な施策は、攻守交代や投手交代にかける時間を制限したり、打者が打席でいたずらに時間を使うことを禁じたりするなどで、システマチックに無理なく実践できそうな印象を受けました。しかし、実際には必ずしもうまくいかなかったようで、球団別にみても、平均3時間6分を達成したチームは一つもありませんでした。

ルールづくりや机上の計算では比較的簡単に達成できそうに見えても、人の心の動き・感情や読み合い、それによる動作を現実にコントロールすることは難しい。そういう自然なことが数字に表れたのだと思います。

6%が無理な目標とは感じませんが、一方で、時間短縮に過度な努力が払われるとしたら、少々疑問に思います。球場で観戦するにしてもテレビで楽しむにしても、作戦を立てる様子や心理面での攻防も楽しさの一つ。それが損なわれてしまっては、寂しすぎます。

スポーツの楽しさを保ちつつ電力消費量を減らすために、観客サイドにも無理なくできることがあります。それは、早く帰ること!買い物やお手洗いは帰りに寄るのではなく、済ませておく。試合後、会場で余韻に浸る時間を少し削る。そうして、早く消灯できるように協力することも大切だと思うのです。

どうでしょう、来年は「観客の居残り時間マイナス6%」もあわせて実施してみては。



 

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