窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

再生可能エネルギーの島

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大西洋から低気圧が近づいて、小雨まじりの強風で波が荒れているのにもかかわらず、フェリーは無事に1時間半程の航海を終えて、サムス島の港に着きました。
着いてからホテルまで利用するタクシーに直ぐに乗れるかどうか、待合室で一緒になった女性に尋ねたところ、「あなたたち、荷物はそれだけ?それなら、私と一緒にクルマで行ったら良いわ」と、既に島への歓迎を受けることになりました。
 
サムス島へは数回訪ねたことがあるのですが、当時は再生可能エネルギーによるエネルギー自給100%を目指して、風力発電や太陽熱やバイオマス利用の普及を図っていた頃。
2003年に大型の洋上風力発電ファームが完成して、島の目標は達成してからは、今回が初めて。新設された再生可能エネルギーについての知識や情報を集めた講習施設「エネルギーアカデミー」への訪問を楽しみにしていました。

 
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エネルギーアカデミーの建物は、もちろん断熱ガラスを利用したパッシブソーラーと自然な空気の流動による換気、そして紙繊維の断熱材によって、エネルギー効率の向上を図っています。訪問日の朝は曇りがちでしたが、もう収穫の終わった麦畑を望む大きな窓ガラスから入る自然光が、室内を充分に明るくしています。
海外からの視察や取材のほか、地元やデンマーク全国の学校の児童生徒がエネルギーを学びに訪問するのだそうで、敷地には、小さな風力発電機と太陽電池が電力を生み出す仕組みが見られる実験設備もあります。


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強い西風で、重たい雨を降らせる雲が、やって来ては過ぎて行き、ときどき青空も広がる日でしたが、サムス島では風力発電機が順調に電力を発生する「エネルギー日和」なのだそうです。ユトランド半島と首都コペンハーゲンのあるシェラン島の間に位置して、東西南北からの風が島を吹き抜けていくので、地理的な条件が風車の利用に向いているようです。
小高い丘の上には、昔ながらの粉引き用の風車が島の歴史の一部として残されています。今後はCO2ニュートラルの島を目指して、太陽電池や太陽熱利用によって風力発電やバイオマスを補填するエネルギーの供給の向上を図っています。
 
人口約4
000人の島民のうちには、他のデンマークの地域から移り住んだ人々がたくさん含まれています。過去10年間に引っ越して来た人々の多くは「サムス島に移る前はエネルギーについて関心が無かったけれど、引っ越して来てからは、島の人々との会話では、まるでお天気の話をするように、エネルギーの話になるので、だんだんエネルギーへの関心が深まってきた」と話してくれました。
島を案内してくれたタクシーの運転手さんは「サムス島はジャガイモやタマネギなど、たくさんの種類の野菜を生産して、全国に供給しているし、電力や暖房は自給しているし、そのうちクルマがバイオガスで走れるようになれば、ガソリンも要らないし、そうしたら、ユトランド半島やコペンハーゲンのあるシェラン島からのフェリーが来なくても、島民は自活できそうだよ」と、誇らしそうに話してくれました。彼自身も2年前にユトランド半島から引っ越して来たのだそうです。
 
それにしても、ホテルのレストランで食べた料理の美味しいこと。野菜は新鮮で天然の味が感じられるし、きっと放し飼いで育った鶏なのでしょう、チキンの肉はしまっていて余分な脂肪がないし。さっとゆでたり、軽くソテーしたりしただけの調理なのに、食材そのものの味で素晴らしいごちそうになっています。
 
おしゃれなブティックはありませんが、食いしん坊の方なら、新鮮な食材が豊富な、楽しい夏休みが過ごせそうですよ。


投稿者:福田さん  カテゴリー:
2011年9月20日


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