窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

トルコで「ちょっとその辺」歩き

すっかりごぶさたしてしまいました。
夏休みのあと、あっち行きこっち行きの毎日を過ごしているうち、あらあら、たいへん、周りの景色は、すっかり、「もうすぐクリスマス」。
パン屋さんの店頭にはレープクーヘンやシュトレンなど、クリスマスのお菓子が並んでいます。
花屋さんからはポインセチアの鉢を抱えた人が出てきます。
先週は、毎年恒例・聖マルティンさまの市(歳の市)が開かれ、私の住む界隈はたくさんの買い物客で賑わいました。

わたしもそろそろ、アドヴェンツ・カレンダーをつくりはじめなくては。
これは、1から24までの数字のついたちいさな箱や袋の中にチョコレートやおもちゃが入っているカレンダーで、12月1日からクリスマスイヴまで、ドイツの子供たちは、毎朝、目が覚めるとまず、その日の日付けの箱の扉や袋をあけて、ひと騒ぎします。
さまざまに趣向を凝らした市販のものも出回っていますが、わたしはもう20年間、毎年、小物を見つくろい、ハサミや糊など駆使した新作を手づくりしています。もうとっくに大人になったのに、わたしの娘は、出来合いのものなんかじゃ、たのしくない、と、強要するのです。で、年にたった一度だけ、わたしは甘ーいママに変身する次第。


『今日もエコ日和』って、たしか、旅がテーマのブログではなかったですね?
でも、ごめんなさい、今日も、旅の話です。

9月下旬から10月上旬までトルコを旅しました。
風雨によって長い年月の間につくりだされたこのような奇岩の風景を目当てに世界各国からの観光客が大型バスで押し寄せるカッパドキアにも、1週間滞在しました。


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34年前に来たときは、子供たちが後を付けてきて、そのリーダー格らしい男の子が恥ずかしそうに「ドイツ人?」と声をかけてきた(当時、この地域からドイツに出稼ぎに行く人が多く、外国といえばドイツだった、そうです)ものですが、今、この辺りの町は、韓国の元気な若者たちがレンタ・バイクで走り回り、日本からの団体が買物に熱気球乗りに活躍しています。

昔は馬車が走り回り、ロバが大きなキャベツを背に歩いていたのに、たいへんな変わりようです。
道路は整備され、コンクリート造の高層集合住宅が建ち並ぶ新しい郊外型住宅地がいくつも建設されています。家々の屋根には太陽熱集熱器が設置され、窓には複層ガラスがフツーに入っています。


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わたしと娘は、ホテルに到着するとすぐ、たまたま遊びにきていたオウナーの甥のイルファン君に連れられて、「ちょっとその辺」の散歩に出かけました。
イルファンは、この奇岩の風土を揺りかごに育った16歳の高校生。谷間の細い道をすたすたと足まかせに歩きます。ちょっと待っててね、と、どこかに隠してあるらしい鍵を取ってきて、岩に取り付けられたちいさなドアを開けてくれます。
光や水の取り込みに工夫が凝らされた隠れ教会でした。
壁や天井のフレスコ画に目を奪われます。
夏は、こういう洞窟の中で泊まるんだよ、気持ちがいいよ、と、こともなげにイルファンは言います。

IMG_0517.jpegのサムネール画像


ここは兄さんの家、と、イルファンは垣根を開けて入っていきます。
庭でバーベキューの準備をしている家族みんながわたしたちに「メルハバー(こんにちは)」と笑いかけてくれます。
リンゴの木に手を伸ばしたイルファンが、「オーガニックだよ」とふたつ手渡してくれます。ああ、こんなにおいしいリンゴ、はじめてです。

わたしたちのホテルの朝食に出されるトマトやキュウリ、メロンやイチジク、みんな、このお兄さんの庭から、毎朝、届けられるそうです。ホテルではめったに野菜や果物を食べないわたしも、これなら安心して食べられます。

ブドウ畑を通りかかると、一房もいで味見させてくれます。
ここはおばあちゃんのブドウ畑。キリスト教徒はブドウでワインをつくったけれど、イスラム教徒はシロップをつくってきたんだよ。これはぼくらにとってとっても大事な食べものなんだよ。おいしいよ。ホテルの朝ご飯に出ているから、パンにつけて食べてみてね。


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イルファンとの「ちょっとその辺」歩きは数時間もつづいたでしょうか。
辺りはすっかり暗くなってしまいましたが、もっともっと歩きつづけたいと思わせられる、なにものにも代えがたい幸せな時間でした。

わたしと娘は、まもなく日本からやってくる女性建築家たちの旅のためのプランづくりや手配をしながら、翌日からも「ちょっとその辺」を歩きつづけました。
あちこちで、冬に備えての準備が進んでいます。
ブドウを摘む家族、屋上にミントの葉やパスタの生地を広げて干している人、そうそう、大きな鍋でトルコ料理に欠かせないサルチャ(トマトペースト)を煮立てている女性たちの仕事ぶりにもわたしたちの足は止まってしまいました。


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家族や近所の人と、そう、「誰かといっしょの作業」がほんとうに多いトルコです。
パンを焼いたりペーストを煮立てたりする、そのための焚き付けづくりに余念のない人たちもあちこちで見かけます。
手斧で木の枝を切りそろえるお手伝い(邪魔かな?)をする娘です。


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34年前も、ほんの1週間のつもりが3か月にもなってしまったトルコですが、3週間はあっというまに過ぎていきました。
すばらしい風景や修復された木造民家、人びとの暮らし、魅力的な人たちとの出会い ------ またすぐにでも戻って行きたいトルコです。
わたしたちの滞在直後に起きた南東部の地震にお見舞いの気持ちを送りつつ。






投稿者:森さん  カテゴリー:
2011年12月 2日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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