ガラスの力
5月なのに真夏の暑さをふうふう言いながら耐え、いろいろ涼しく過ごそうと、工夫をしながら(それでも汗だらけになり)歩きまわっている大阪から、こんにちは。

昔、友人に訊いたことがありました。
日本の人は、なんでとろけそうになってしまいそうな暑い夏でも汗をかかないの、と。
いや、人間なんだから、暑くて動けば汗もかきますよ。
ただ、あなたみたいに歩きまわったりは、できるだけしないからなんじゃない?
移動には電車を使ったり、真っ昼間には仕事場にいたりと、あなたが汗をかいているところを目にしていないだけよ、と笑われました。
今回、久しぶりに日本の夏を体験することが出来そうなので、できるだけ避暑や遮熱を心掛けるようにするつもりです。
始めは帽子を買ってそれを試してもみたのですが、直射日光は避けられても、頭が蒸れてかぶっていられなかったので、生まれて初めて日傘を購入し、使っています。
片手が塞がってしまうものの、風に吹かれる分涼しいんですね!
お世話になっているお家のアパートの入り口には風を通せる仕掛けがあります
上部でロックもできます
東京では、幼なじみの実家に転がり込み、一戸建ての2階に住まわせてもらっていますが、今回、ガラスの力を初めてここまで実感することができました。
と言うのも、もちろん1階より2階の方が屋根の下だし熱が溜まりやすく、自然と少しは暖かいのだとも思いますが、昨年リフォームした1階には、遮断熱をしてくれるペアガラスを入れ、2階は昔のまま一枚ガラスを使っています。
そうすると、温度が全然違うんです!
暑ーい!と汗を流しながら下へ降りて行くと・・・え?
涼しい!
クーラーも使っていないのに、2階のようにすだれで薄暗くもなく、お日様があたって明るいのに、3−4度涼しいんです!
なんで?!と熱源を探してみると、やっぱり一番の温度差があるのは窓やガラス戸でした。
今まで、AGCスタジオに遊びに行った時にショールームで体験させていただいた「ガラスの力」を、実際にここまでスゴイんだ、とリフォームのビフォア・アフターで感じることが出来、目から鱗が落ちるようでした。
木原さんも書いていらっしゃった6月9日に開催されるガラス建築ツアー、丸の内コース、東京にいれば是非参加してみたいです。https://agcstudio-tour-2018june.peatix.com/
リフォームされていない2階では、少し工夫をしないとやっていけません。
もちろん、その内クーラーを使わなくてはいけなくなるかもしれませんが、できるだけ、昔ながらの方法で頑張っています。
夜間、少し涼しくなった風を入れ、目を覚ますと陽を遮るため東側の雨戸を締め、西側はすだれを掛けて、風を通せるようにしました。
で、すだれがあるかないかで、ずいぶん温度が違い、日除けって大切なんだなあ、とつくづく思います。
昔の知恵といえば、家周りに落葉樹を植え、日除けにしていたのよ、と教えていただきました。
それと昔は水田がたくさんあり、涼しかった、とも聞きました。
この季節、カエルの合唱がうるさくって眠れなかった、なんて子供の頃の記憶がありますが、水田が減って、ときどきカエルの鳴き声を聞くと懐かしくなります。
「打ち水」は、どうにか2階の部屋でも取り入れてみたい、涼しくする工夫の一つです。
みなさんも、熱中症などに気をつけ、お身体ご自愛ください。