プレゼントはきれいに包み・・・
クリスマスが過ぎ、光がまた舞い戻ってきたテュービンゲンから、こんにちは。
クリスマス・ツリーにはロウソク

ドイツでもあまり見かけなくなってきた、本物のロウソクが灯るクリスマス・ツリー。
今年はまた、そんな『本物』にお目にかかることが出来ました。
そして本物のロウソクならでは(?)で、火が枝に燃え移り、一瞬、火事になりそうにもなりましたが、無事消火できました。
女主人は焦ることもなく、「ほらね。だからクリスマス・ツリーにはバケツいっぱいの水が付きものなのよ」とだけコメント。
慣れたものです。
もちろん不注意で大火事になってしまったりすることもあります。
それでもLEDランプに切替えるよりも、気を付けながらロウソクを使い続けることを選ぶドイツ家庭はまだ少なからずあります。
宿り木の下で恋人とキスをすると、愛が永遠に続く・・・と言われています
11月末からクリスマスまでは暖かい天気が続き、ハラハラと降った雪は積もることなく溶けてしまいました。
それが、クリスマスを過ぎ、日がまた長くなってくるのと共に、やっと冬の寒さもやって来ました。
日が差しているとジャンパーが要らないくらい暖かいのに、日陰では氷点下。そこら中に霜が降り、銀色に輝く世界は、小さい頃読んでもらった絵本(雪の女王)のようです。
アドヴェンツ・カレンダー
クリスマスには多かれ少なかれ、プレゼントが付き物です。
普段環境問題に取り組んでいる人たちさえも、年に一回だもの、と用意したプレゼントを包装紙に包み、丁寧にリボンをかけて、贈ります。
包装にあまり意欲的ではないドイツでさえも、クリスマスの時期にはゴミの量が約20%も増します。
来年、2019年1月1日に、1991年に制定された容器包装廃棄物令が、「容器包装廃棄物法」として施行されます。
容器包装廃棄物法により、ガラス、紙、金属、プラスチックやその他の容器包装材のリサイクル率が高まり、(夢の)100%循環経済に近づく一歩になるだろうと期待されています。
現在、ガラス、紙、金属、のリサイクル率は60−75%。プラスチックのリサイクル率は公式には38%(国外で委託しているので、18%も満たさない、という計算も・・・)。それを2022年までには90%(ガラス、紙、金属)、または63%(プラスチック)に上げることを目標としています。
EUは、2021年までにワンヴェイ・プラスチックを禁止する手続きを進め、プラスチックを使った綿棒、食器、ストローなどを、環境に負担の少ない素材で生産することを義務付けようとしています。
大手ディスカウント・ショップNETTOとALDIは、すでに来年からプラスチックの食器を廃止することを発表しました。
ロスが少ない循環経済を目指すのはとっても良い事なのだと思います。
でもやっぱり、わたしは来年も3R、できるだけゴミを出さない暮らしを楽しみたいと思います。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。