窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

青空へ向かって希望を



あけましておめでとうございます。2019年も、どうぞよろしくお願いします。


青い空へ向かって
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デンマークは新年を青空で迎えました。温かい室内から窓の外に広がる明るい景色を眺めていると、2019年にかける希望が明るくふくらみます。けれども年末には強い風が吹いて、樹木が倒れたり、工事現場の足場が傾いたり、沿岸地域では高潮のために洪水になったり。大晦日には家族や友達との楽しい集いを前にして、多くの人々が砂袋を積んで水をせき止めたり、ポンプで水をくみ出したりする作業に取り組んでいたのです。

それでも時計が0時を告げて、シャンパンで乾杯した後には、風にも負けず、たくさんの花火が打ち上がり、夜空を美しく描きました。

晴天の明るい元日でしたが、強風と高潮の注意報や警報が出たまま。ウアスン海峡やストアベルト海峡に掛かる長い橋は、突風を警戒して一時通行止になったほどです。我が家の近隣でも、樹木の大きく揺れる音が一晩中聞こえていました。

二日の初仕事の朝には、まだ強風が続いていました。けれども青い空が心地よく澄んでいるので、森へ散歩に行きました。散歩中の父娘に挨拶した後、真剣なまなざしでランニングの男性とすれ違いました。天気が良いのに、出会う人は少なく、とても静かです。風の強い日に森に来ては危ないからですね。


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歩きながら、年末に伝えられたニュースを思い出しました。デンマークとドイツを海を越えて陸路で結ぶ事業に関わる、ドイツ海域の環境評価の調査が終了し、トンネルや橋の建設は環境破壊に及ばないという結果が発表されたのです。大小の多くの島を国土に有するデンマークでは、長い懸架橋のストアベルト橋やウアスン橋に代表されるように、長短のさまざまな構造の多数の橋があり、橋の建設に関わる技術や経験が豊富です。そこでデンマーク政府は果敢にも、現在のフェリーで渡る海域を海底トンネルと橋で結ぶ事業をドイツへ提案していました。

ドイツまで電車であれば10分で結ぶことが可能であるという素晴らしい計画ですが、現在のところ、フェリーの存続有無についての検討もされていないし、開通後に増加するドイツとスウェーデンの間を行き来する車両台数に対応するためのコペンハーゲン近郊の道路網整備も必要になるなどの、様々な対策の提案が、この事業に含まれていないばかりか、諸問題の提起へも至っていないと、交通関係の専門家からは懸念する意見が出ています。

着工まで2年、工事に8年かかるというので、政府は竣工までには諸問題を解決つもりなのでしょうか。それにしても「腑に落ちない」と心のどこかで聞こえるのです。


風に揺れて
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森の中のいつもの路をたどってきたら「通行止」になっていました。背の高い白樺が倒れて路を塞いでいます。突風の力はすごいですね。樺や松の類では幹の途中から折れたものが数本ありました。


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二日の朝、多くの人々が初仕事へ通勤途中の時間帯に、実はストアベルト橋で大事故が起きていました。コペンハーゲン近郊から出発した空のビール瓶を積んだ貨物列車がストアベルト橋を走行中に、1台のコンテナが貨車の荷台から外れて、逆方面の線路を走ってきた旅客列車の最前部に衝突したのです。コンテナが飛び込んだ部分の席にいた6名が死亡、同じ車両の乗車客も重軽傷を負いました。列車事故としては30年ぶりの大事故を、特報で知った全国の人々が痛みを分かち合いました。

事故の解明には1年かかるかもしれないそうですが、1週間後に、橋の通行に関わって風の強さと速度の関係をより厳しく規制する新しい法令の提案が運輸局からありました。もちろん大きな原因のひとつは突風だったのです。

事故のニュースを聞きながら、新しい計画のドイツまでのトンネルと橋は安全なのだろうかと考えました。建設を可能にする技術はあっても、利用において安全性は確保されているのだろうか。コンピュータの画面上の数値で安全であると確認され、認証されても、予想を超えた強さの風が予期せず吹き付ければ事故につながってしまうのです。デンマークでは以前に、積もった雪の湿度が高く、予想を超えた重量を構造物が支えきれずに、屋根が潰れてしまった競技場がありました。気象状況の変化に加速がかかっている今日、将来の安全性を保証する数値は、今までのように経験値からの推測だけで充分なのでしょうか。

光に希望をたくして
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嵐が去ったら、寒さがやってきました。早朝には霜が降りて、屋根も地面も樹木も、風景全体が白い小さな氷の結晶に包まれています。池も沼も水溜りも、水面に氷が張っています。
冷たい乾いた空気に触れたら、身体も心もひきしまるような感覚を受けました。

新しい一年の始まりです。




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2019年1月11日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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