窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

気候変動を肌で感じる



雨が多く肌寒かった春から急に、32℃から35℃の真夏日和が約2週間続き、そして雹(ヒョウ)。
以来、まるで梅雨のようなお天気が続くテュービンゲンから、こんにちは。


6月末、雹が降ったテュービンゲンのメインストリート。
一時はバスも通れないぐらいの流れでした。
CIMG2795.JPG

1990年代からドイツの四季を楽しんでいますが、2003年の猛暑を境に、2000年代後半頃から気候変動がどんどん日常生活に影響を与えるようになってきているように感じます。

当時、ドイツの夏、と言えば6月、7月、朝は涼しく(寒く)、日中暑くなり、夜はまたパーカーなどが必要になるぐらい冷え込み、夏でも一日中外出をする場合は厚手の上着が手放せませんでした。
暑くなる、と言っても90年代にはめったに28℃を越えることはなく、日陰で昼11時までに25℃を超えると大抵の小・中学校は午後から『暑休み』になっていました!
子供たちにとって『暑休み』は一夏に数回あるかないかの出来事で、学校の温度計を細工するいたずらっ子までいるぐらいでした。

それがこの数年は猛暑が続き、夜も朝も涼しくならない日が多く、お昼の11時に25℃を越えるのは珍しくもなくなりつつあり、これから猛暑にどう向き合っていくのか、が課題になっています。
『暑休み』も今では各学校の校長が判断し決めるようになっているようです。

ドイツではエアコンが普及していなく、2009年の猛暑でやっと扇風機が店に出回るようになりましたが、今でも扇風機も持たず、猛暑対策は夜間に外気を室内に取り入れ、朝早くに窓と鎧戸を閉めるだけで済ませている家庭が大半を占めています。

そんな遮熱や猛暑対策が可能なのは、建物の断熱仕様と当たり前に広がっている複層ガラス窓のおかげです。

高温多湿の日本ではどうなのでしょうか?
(遮熱にもビニールを張るだけでいいのでしょうか?まあ、小さいことから、出来ることから始めても悪くはないのですが・・・)
小・中学校に『暑休み』のような猛暑/熱中症対策はありますか?

そして全国的に教室にエアコンを設置したとしても、日本の建物仕様ではせっかくの冷風も逃げてしまい、反対に排熱で周囲の温度が上ってしまうのでは?と疑問なのですが、どうですか?


(今ごろ?)発見!メキシコ出身の友人はネットで保冷剤を使う冷風扇を購入していました。
ドイツの夏にはこれで十分です。日本では冷風扇、普及していますか?
CIMG2779.JPG

猛暑もそうなのですが、今月の後半には気候変動を肌身に感じる雹が降りました。
2013年の雹害に比べ、今回の南ドイツ、特に黒い森地方を襲った雹はやや小さく(サクランボ〜大きくてゴルフボールぐらい)、車やシャッター、建物の壁や窓はあまり被害を受けませんでした。
それでも今回のように30分もしない内に、メイン・ストリートが氷河に変身するなんてことは初めてで、目を疑いました。
坂道が多い旧市街の道は川となり、多くの地下室が浸水し、翌日にはそこら中で消防隊員さんたちが仕事に追われていました。

テュービンゲンのコロナワクチン接種会場も浸水してしまい、最短2週間は片付け、そして体制を整えるのに必要と言われています。
その間に予約が取れていた人たちは、約20キロ離れたワクチン接種会場に行くように進められています。

そして悲惨だったのはテュービンゲン周辺の庭や畑に果樹園、外壁を飾る花々や街路樹です。
丁度花が散り、実が生り始めていたサクランボやリンゴやプラムなどの果樹、それにトウモロコシ畑を眺めると、不作の年になることが予想されます。
お百姓でもある大家さんは家の横にあるサクランボの木を眺めながら「今年のサクランボは鳥達に食べられるしかない・・・」と苦笑いをしていました。


雹天気の数日後。そこら中の道は落ち葉や木の枝に覆われていました。
CIMG2831.JPG

最後になってしまいましたが、木原さんの書かれていたドイツで省エネ基準が義務化されている、日本では高価な材料を国民に誘導するのはどうか(との政治)、という点についてですが、ドイツでは省エネ基準が義務化されている分、各ケースにもよりますが、国や州からの公助金が受けられます。
が、ドイツでも広がりつつある格差によって、省エネ基準を満たすだけの金銭的余裕がなくリノベーションしたいのに出来ないという家主や、住宅が高価過ぎ、マイホームの夢も見られない若者たちが増えている、というような問題点もあります。

そして、何でもかんでも言語化することが大切にされているドイツでは、一人一人の私権や人権は「当たり前」と捉えられ、重視されています。
そんな主張した者勝ち、みたいな社会で、特に政治家の忖度なんてもってのほか。
政治家は国民に選ばれた、国民のために働く「社会人」であり、忖度なんてしていたらドイツでは無礼とされ、仕事になりません。
ドイツで国民に理解を得るためには、言葉を濁しているだけでは始まらず、論理的な呼び掛けが必要とされます。


花冠のサボテン・トトロ。初めて花を咲かせました。
CIMG2823.JPG

来月、オリンピックはどうなるのでしょうね?
もし開催されるならば、上手くいくことを願うばかりです。



投稿者:森さん  カテゴリー:
2021年6月30日


ページの先頭へ

プロフィール

松本さん

2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

詳しいプロフィールはこちら

木原さん

元・協会 調査役。現在は、AGCのショールーム「AGC studio」勤務。

詳しいプロフィールはこちら

福田さん

デンマークに1993年より在住。環境に優しくて健康的なライフスタイルを自転車で走りながら実践しています。

詳しいプロフィールはこちら                 

上山さん

ミラノに22年目、古いものと新しい物が混在する面白い町です。日本のみなさまに何かお伝えできることがあれば嬉しいです。

詳しいプロフィールはこちら                 

森さん

南ドイツの小さな大学町テュービンゲンで「競争するより協同で」を教わりながら育つ。暮らしの中や旅路で出会う人たちの人生の多様性に魅了されています。

詳しいプロフィールはこちら

Calendar

2021年7月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

Category

news

Back number

エコガラス

窓からエコをはじめませんか。熱をしっかり遮断する、省エネのエコガラス。

エコガラス

Copyright © 2006-2010 板硝子協会. All Rights Reserved.