窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

太陽の家

いつのまにか「明るい夜」の季節が始まっています。
5月初めから8月初めまで、夜10時を過ぎても空が明るい夜が続きます。
みずみずしい緑の葉と白や黄色、赤、紫、色とりどりの花が太陽の光を受けて輝いて、森も海岸も街も眩しいくらい、デンマークの最も美しい楽しい季節です。
 
平日でも仕事を終えた後にまだ、太陽が空高くあって、気軽にジョギングやサイクリングをしに外に出ることができます。
水辺ではカヤックやウィンドサーフィンを楽しむ人たち。海には沿岸をセーリングする数々のヨット。庭やテラスでの夕食には、今年はまだ少し肌寒いのですが、ショッピングセンターの広告にはバーベキューの用品のほか特売の焼肉やソーセージや野菜の写真が楽しそうに並んでいます。
毎年のことながら、「夏が来るのだな」と思うとうれしくなります。
 
温暖化とはいえ、北欧の夏は心地よい暑さで、万物に恵みをもたらす太陽の光に感謝したくなるような気分になったり。冬がとても暗いからでしょうね。


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冬が暗くて日照時間が短いので、太陽光のエネルギー利用は北欧では難しいと考えられていたのですが、関連技術の進歩のおかげで、デンマークでも最近は太陽熱だけでなく太陽電池(ソーラーセラー)の利用が進んでいます。
建設中だった「エネルギー・ニュートラル」の幼児施設が完成したと地元の新聞で紹介があったので、雨上がりに見に出かけました。
 
「Solhuset(太陽の家)」と名付けられた乳幼児のための施設は、地元の自治体と建設会社と幼稚園が共同で、代替エネルギー利用によって電力と暖房を自給する持続可能な保育所と幼稚園として事業化され、建設されました。
外部からエネルギー供給を受けないばかりか、エネルギー放出も無いエネルギー完結型を目指して、エネルギー源や建設材料、各種部材など、それぞれが選ばれて利用されています。
昨年、建設中に訪れたときには、工事現場に積まれていた断熱材の量にいささか驚いたのですが、完成した今は断熱材の敷かれた屋根の上に、さらに土が盛られて緑の芝や草が育っています。
ジグザグ型の大きな屋根の南と西側には、電力供給用のソーラーセラーと暖房と温水供給用の太陽熱吸収装置が設置されています。

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屋根の上の約250平方メートルのソーラーセラー、50平方メートルの太陽熱吸収装置ほか、地中に埋められた1,000メートルの地熱利用の管によって、施設で使用する電気と暖房の全てを賄っています。
現在のところ、デンマーク全国で環境とエネルギーに配慮した最も持続可能な施設です。
既に1月から保育所と幼稚園として0-6歳児100名と30名のスタッフによって利用されているのですが、エネルギー消費量を上回る供給があって、余熱が地下の蓄熱層に蓄えられているのだそうです。
 
地元の新聞の記事では「太陽の光が(大きなガラス窓や天窓から)十分に入る明るい室内なので、一日の仕事を終えた後でも、頭が重くなったりしない」とスタッフがインタビューに答えています。
「Solhuset(太陽の家)」のゆったりした大きな明るい室内は、遊んだり、歌を唄ったり、絵を描いたり、体操をしたり、あるいは食事をしたり子供達とスタッフにとって健康的な環境をも提供しているのでしょう。
 
さらに、環境やエネルギーへの配慮を、遊びを通して子供達へ指導することが、「エネルギー・ニュートラル」な持続可能を目指す施設の活動のひとつになっています。保育所や幼稚園で学んだ環境やエネルギーへの配慮を、子供達が自宅で両親に話して教えることで、地域における持続可能性への関心が高まることが期待されているのです。
 
5月の太陽の光と温かい空気につつまれて、植物も動物もすくすくと育っています。

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投稿者:福田さん  カテゴリー:
2011年5月30日


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