窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

毎日のエコ

夏休みも残り一週間ばかり。たくさんの家族が旅行から帰ってきたのか、街に子供達の元気な声が戻ってきました。雨まじりの風には晩夏が感じられるほどで、北欧の短い夏を思って感傷的になりそうです。
 
イタリアの学校が厳しいとは知らなかったので、上山さんのお話には少々驚きました。
フランスもなかなか大変だということは聞いていましたが。
知り合いのデンマークの家族が3ヶ月程フランスに滞在したことがあります。
子供達は地元の学校へ通いましたが、のびのび教育のデンマークの学校とは全く異なり厳しいので、両親はフランスの生活を楽しんでいるというのに、子供達は「早くデンマークに帰ろうよ」という毎日だったらしいです。
 
デンマークをはじめ北欧各国の教育は、のびのび自由にひとりひとりの長所を伸ばすことが方針です。
昔はやはり学校の授業は規律正しく、教師の児童生徒に対する姿勢も厳しかったのですが、1968年以降の教育改革で、現代の教育のあり方が築かれてきました。
ところが、あまりにも「のびのび」しすぎて、10年程前の調査でデンマークの子供達のデンマーク語と数学の理解度がヨーロッパ諸国中で低いレベルにあることが判明し、少々引き締めが始まっています。
北欧諸国ではフィンランドの数学のレベルが日本や中国の生徒達と肩を並べられるほど高く、それではデンマークの子供達だって頑張ればということらしいです。
 
デンマークは人口に比較するとノーベル物理学賞受賞者数が多いことが国の誇りです。
北欧の自由を愛する国民性が新たな発見と研究に適しているのかも知れません。
今日では世界中に普及した風力発電機も、デンマークで100年以上前に研究開発されたものが原型です。世界中で電力を発電している風力発電機の半数以上はデンマークの企業のものですが、ヨーロッパ諸国の企業との合併や吸収が繰り返されて、デンマークの企業の名前が残っているのは一社だけになりました。
 
人口の少ない小国のため、貴重な研究成果はあっても、それらの知識や技術は、世界的な規模での資金力にまさるドイツなど大国の企業に買収されて事業化されることが多いようです。
風力発電機のBONUS社もドイツのSIMENS社に吸収されています。


 
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環境やエネルギー関連の事業をみると、ドイツでは多くの素晴らしい設備機器が企業によって開発されているのに対し、デンマークではノウハウによるコンサルタント業務を事業化した企業がほとんどです。
ですから、デンマークの環境保護と改善や省エネルギーへの工夫は、毎日の普通の暮らしに目立たず融合されています。新しい技術を搭載した大きな設備を投入するのではなく、毎日の暮らしにおける姿勢を少しずつ変えることで進められているのです。
建物のガラスファサードの外側にブラインド状のひさしを付けて、夏は日射熱、冬は寒冷な外気による室内環境への影響を和らげることは、特許を取得できそうな新しい技術を必要としませんが、「ちょっとした」工夫で大きな効果を得られます。
少しだけ発想の視点をずらしてみれば、新しい楽しい省エネルギーや環境に優しい暮らしが実行できそうです。
 
雨上がりの日没前に散歩に出かけたら、表通りから奥に入った住宅の屋根にソーラーパネルが設備されているのに気がつきました。
屋根が黒いので目立たないはずです。南向きの屋根なので、温水と暖房用のポンプの消費電力くらいは、充分まかなうことができるのでしょう。
地下室など湿度の高い部屋の脱湿機用の電力に太陽電池を設備している住宅もあります。


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環境に優しい暮らしや省エネルギーの工夫というのは、私たちの日常の活動のなかで、小さなことや少しずつできることがたくさんあるのだと思います。
今日は何のエコをしようかなと、毎日続けていったら、1年後には変化が見られますよね。
貯金箱に小銭がたまるかも知れません。
ハチさんたちが蜜や花粉を少しずつ集めるように。
大切なことは、今日、始めることですね。


投稿者:福田さん  カテゴリー:
2011年8月 4日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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