窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

雪とビーチサンダル


すっかり街から雪は消えて、スケートリンクになっていた厚い氷も溶け始めています。暖かい陽光に誘われて枯れ葉の下に眠っていた黄色や白の小さな花が眼をさましたようです。我家のハチさん家族もまぶしい光に春を感じて、巣箱からひと飛行。けれども、まだマフラーと手袋が必要なほどに空気は冷たくて、やはり春は、もうしばらくおあずけ。


黄色や白の小さな花
青空が広がってポカポカ陽気が続いていたのに、急に冬に逆戻りして、雪が降ったり。デンマークの3月は気候に大きな変化があるのだと「雪とビーチサンダル」という見出しで新聞に記事がありました。本当にそのとおり、穏やかな春を思わせる晴れの日が続いていたのに、急に雨雲が空を覆って霧雨が降り出したと思っていたら、夜半には雪に変わっていました。

寒くて暗い秋と冬、そしてゆっくり訪れる春まで、デンマークでは屋内の活動が多いので、室内を良い雰囲気に心地よく設えることが、暮らしを豊かにする伝統のひとつになっています。住宅だけでなくオフィスでも、室内はぬくもりの感じる木を基調にして、大きくとった窓から入る光が充分に活かされるように、壁には明るい色が選ばれています。感触の良い天然素材の使い心地の良い家具を設え、室内の所々に間接照明で灯りをとります。人が集まると昼間でもロウソクを灯して、くつろぐ雰囲気をつくります。


開口部の大きな建物
「ヒュグ」するとデンマーク人が言う「人が寄り合って和むこと」は、デンマークの人々にとって貴重なもので、住宅でもオフィスでも公共の場でも、室内は和むことのできる、くつろぎの空間として仕立てられています。

個人の住宅でも公共施設でも、適当な室温や照明もくつろげる心地よい空間づくりに必要不可欠な要素です。そこで、9月から4月までの長期にわたる暖房の期間には、室内を適温に保ちながらも、エネルギーの消費量はなるべく抑えるように、さまざまに工夫が施されています。政府は建物のエネルギー利用効果を向上させる改修工事への助成金制度を昨年に続いて今年も設けています。

また、各自治体へは公共施設における省エネルギーや環境を配慮するための取り組みが義務づけられています。近年の不景気の影響で、どの自治体でも予算が縮小しているために、省エネルギーへの取り組みは経費節減の策として重要な課題です。私の住むヒョースホルム市では文化事業の予算が大幅に削減されて、市民の文化や情報の中心機能を果たしている図書館では運営が懸念されるほどでした。そこで昨年、経費節減のために図書館の館内の照明器具の光源をLEDに代えました。


図書館のLED照明
また、屋根の修理工事に合わせて太陽電池を設備して、図書館で消費される電力の一部が太陽電池から供給されています。屋根の上の太陽電池は図書館の周辺のどこからも見ることができず、図書館の利用者で屋根に太陽電池が設備されたことを知る人も少ないかも知れません。そこで、館内の電子掲示板で発電量や供給量が表示されています。2012年3月9日15時18分の発電能力は3680ワット、太陽電池が設備された2011年2月27日から現在までの全発電量は50294キロワット時、同現在までの図書館の二酸化炭素排出抑制量は35205キログラムと表示されています。


電子掲示板

デンマークで環境や省エネルギーを配慮した持続可能な都市計画や再開発が実験的に行われるようになったのは約20年前。1996年にその分野では先駆者の建築家に会ったときに、住民全員が環境や省エネルギーに関心があるのではないのだから、街の機能を持続可能なように計画することが重要だと語ってくれたことを覚えています。きっと、たくさんの環境への配慮や省エネルギーのための工夫が、見えないところにあるのでしょうね。




投稿者:福田さん  カテゴリー:
2012年3月13日


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2011年夏から協会に参加。省エネ担当。技術開発出身で戸惑うことが多く、右往左往しています。ミステリー、オーディオとペットとの散歩が趣味。

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