窓から見える青い空。この空がいつまでも続くように、いろいろ考えたいエコのこと。というわけで、エコ先進国と言われるドイツ、デンマークにお住まいのおふたりにも参加いただき、エコについてのよしなしごとを楽しく気軽に、でも真剣に語り合います。
今日もエコ日和

春が来ました。



アネモネの花が咲いて、デンマークに春が来ました。

春が来ました
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春分の日を過ぎて、夏時間に替わって、朝も夕も明るくなったら、復活祭の休暇を前に暖かくなって、気温が20℃にもなりました。冬のコートから薄手のジャケットへ、毛糸の帽子やマフラーや手袋からサングラスへ衣替えして、雲ひとつない青空を見上げると、まるでトンネルを抜けて眩しい光に包まれたように思いました。森では太陽に誘われるようにアネモネが落ち葉の上につぼみをのぞかせて、白い花でいっぱいの春の風景を想い描いたのです。

アネモネの森
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ようやく明るくなって暖かくなって、暗くて寒い季節が遠いことのように感じられます。夜の長い冬至の頃には、コロナウィルスの感染者と入院者が急増していて、楽しいはずのクリスマスも新年も、寒くて暗くて背を丸めていただけでなく、緊張して、肩に力が入っていました。

1日あたりの感染者が4000人、入院者数が900人にもおよんだ年末から、社会閉鎖と凍結の冬の間には、度重なるウィルス感染予防規制への抗議デモや、政府の緊急事態宣言発令への厳しい批判と法制の見直し、事業者に対する補助の不正給付の発覚と制度の再検討や、ミンク業者への対応と特別補助の交付、等々、心が暗く重くなる深刻な問題が続きました。

問題は政府と国会で検討され解決策が投じられ、ワクチン接種が進行して、感染者数600人程、入院者数200人程で安定すると、3月1日から再開になった児童の通学に続いて、3月末には高学年の生徒の通学と屋外のスポーツクラブ活動が再開しました。さらに復活祭の休暇明けからは、高校や各種学校の通学も再開しています。まだ油断禁物の状態で、様々な規制や規則があるけれど、4か月の冬の後、太陽の光の中に希望が感じられます。

北風に雪
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ところが復活祭の翌日から強い北風が吹き始めて寒くなりました。しかも風に白い粒が舞っています。ノルウェーやスウェーデンから雪が飛んできたと思ったのですが、住宅の屋根も緑の芝もアスファルトの道路も、みるみると白くなって、景色は冬へ逆戻り。デンマークの4月は北風と太陽のおしあいへしあいです。

春の冬景色
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白や黄色や春の花が少しずつ咲き始めるのに連れて、社会も少しずつ平常へ戻りつつ、人々も少しずつ前向きなプランを計画し始めています。コロナウィルスの対応に追われていた国も地方自治体も、将来へ向けた長期短期の計画の検討と提案を始めています。コロナウィルスとの1年間に、在宅勤務や遠隔授業が続いていたけれど、社会も産業も停止することなく前進しているのです。

特に、温暖化促進物質排出削減の目標値達成のためには、多様な興味深い策が計画されています。そのうちの一つは、電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及のため、全国での充電スタンドの増設です。2025年にはガソリン車にかかる重量税が大幅に増額になるので、我が家もプラグインハイブリッド車の購入を考えてはいるものの、充電はどうしたものか疑問だったのです。電気自動車協会からは集合住宅や住宅群での充電機設置への補助が必要だという意見もあって、近い将来には電自動車の充電が簡便になりそうです。

ところで、コロナウィルスの影響を受けた2020年には、温暖化促進物質の排出量が前年比で12.5%減少したそうです。春と秋冬の約半年の社会閉鎖で、10%以上も減少できたことには驚きました。

もちろん公共交通機関では鉄道網の延長もあり、コペンハーゲン市内のメトロ網や、新計画として工事中の郊外を結ぶ路面電車の路線の延長も提案されています。また、自転車利用のさらなる普及のために、自転車道や駐輪場の新設の提案もあります。テレビニュースを聞いていて、自転車道に屋根があったらどうだろうと思いました。雨の日には良いけれど、晴れて爽やかな日には、うっとうしいかもしれませんね。

デンマークの温暖化促進物質排出削減の目標値達成のためには、新たな技術の研究や、新しい設備機器の開発が必要です。こうした新しい技術や設備機器は、将来の産業を担うようになり、やがて経済活動へ貢献していくのです。

山桜
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世界各地の樹木が集められた植物園を散歩していたら、陽の良く当たる場所で、もう、つぼみがふくらんでいる桜がありました。枝に付いた札には日本固有種の「山桜」。陽光を充分に受けた花が咲くのが楽しみです。

暖かく明るい春を迎える前に、寒くて暗い冬を耐えるように、光に満ちた将来に達するためには、小さな謙虚な努力の道を(ときには行先が見えずにあきらめてしまいそうになるけれど)たどるのだと、青い空の遠くに輝く太陽を見上げたら、ふと心に浮かんだのです。





投稿者:福田さん  カテゴリー:
2021年4月12日


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